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INTERVIEW

HEY-SMITH

2018.11.07UPDATE

2018年11月号掲載

HEY-SMITH

メンバー:猪狩 秀平(Gt/Vo)

インタビュアー:荒金 良介

HEY-SMITHのニュー・アルバム『Life In The Sun』は、全編を通してカラッと晴れ渡る抜けのいいサウンドに仕上がった。今作はほぼ弾き語りで作曲したようで、つい口ずさみたくなったり、大声で歌いたくなったりするような楽曲が格段に増えている。これは大きな変化と言っていいだろう。汗臭いライヴハウスはもちろん、だだっ広い大きな会場や野外フェスなどで聴いたらより気持ち良さそうなスケール感を備えた曲調ばかりだ。2曲入り会場限定シングルとしてリリースされた『Not A TV Show』収録曲を含む全13曲は、従来のファンから新規リスナーまでを虜にする魅惑の1枚。そんな今作の中身について、猪狩秀平に話を訊いた。


"ハッピーで楽しくて夏!"みたいな楽曲を聴きたかった


-今作を何十回と聴きましたけど、素晴らしいアルバムができましたね。パンク作であると同時に、ロック、ポップスとしても聴ける良質な作品だなと。

それは意識しました。今回はポップに明るく、ファニーに行きたいと作曲段階から思ってましたからね。

-その気持ちは前作『STOP THE WAR』(2016年リリースの4thフル・アルバム)発表以降に芽生えてきたもの?

そうですね。前作を完成させて、それが発売される前あたりには"次は明るくいこう"と思ってました。前作もめっちゃ大好きなんですけど、自分たちの中ではシリアスな作風でしたからね。"イェー! ハッピー!"というより、ムカつく感じが前面に出ていたから。あのころはテロとか、そういうものを考えざるを得なかった部分もあるんですけど、改めて音源を聴くと、少し寂しい気持ちになったというか。いやいや、そんなことばかり歌って、お前に希望はないのか? って、自分で思うことがあったから。

-前作の曲をライヴで歌っているときにそういう気持ちになったり?

うん。もちろんほんまのことを歌っているし、曲としては好きなんですけど、歌ってる最中に希望や自由とか、そういうことを歌いたい自分もいたから。

-前作でシリアスな曲を歌ってみたことで、明るい自分もいるんだよ、という気持ちを再確認したんですかね?

そういうことを歌って世の中が変わることもあるだろうけど、ハッピーとか楽しい気持ちを歌って、みんながそっちの方向に向くこともあるんやろうなって。"反逆"、"アゲインスト"ではなく、"連れていくぜ! 背中を押すぜ!"って、そっちのパワーもあると思うから。たぶん、自分がそういう音楽を聴きたかったんでしょうね。だから、そういう音楽を最初から作ろうと思ってました。

-だけど、前作はライヴで映える楽曲が多かったし、セットリストの中でいいフックをもたらしていたじゃないですか。

そうですね。ただ、他の人のCDもよく聴くんですけど、今回は自分が"ハッピーで楽しくて夏!"みたいな楽曲を聴きたかったんでしょうね。

-今作を聴いた感触としては、過去のどの作品にも似ていないサウンドになったなと。

あっ、そうですか? 自分でも聴いてるけど、まだわからない部分もあるんですよね。

-今作は聴く人によって、好きな曲やお気に入りの曲が分かれるというか、それだけ間口の広い作品になったと思います。

それはそう思いますね。聴き方や聴くタイミングで好きな曲が変わっていくのかなと。「California」はリード曲なんですけど、それが8曲目に入る作品ってそうないと思うんですよ。なんなら、7曲目(「Fog And Clouds」)ぐらいから後半にかけての流れが個人的に好きで。じゃあそれを前半に持ってこいよ、と思うだろうけど、前半の曲は後半に持っていくと、あまり良くないんですよ。後半の曲は前半で聴いても、どこで聴いても良かったから、リード曲を前半に持っていく概念は捨てようと思ったんです。

-あくまで作品性やトータルの流れを重視しようとしたのですか?

そうです。アルバム単位でいいかどうかは考えました。

-個人的にも「California」が一番好きな曲です。

マジですか? やったぜ! 嬉しいです。