INTERVIEW
NUBO × ROTTENGRAFFTY
2016.11.15UPDATE
2016年11月号掲載
NUBO:tommy(Vo) 一成(Vo)
ROTTENGRAFFTY:NOBUYA(Vo) N∀OKI(Vo)
インタビュアー:荒金 良介 Photo by 川村 隼也
-NUBOのニュー・シングル『インソムニア』リリース対談ということで、今回相手にROTTENGRAFFTY(以下:ロットン)を選んだ理由から教えてください。
tommy:同じツイン・ヴォーカルとして、対談させてもらうなら絶対ロットンがいいと思っていたので。
-山嵐とか、他にもいるじゃないですか。
N∀OKI:そうや! 地元の先輩やで(笑)。
tommy:(ロットンは)僕らが一番付き合いのあるツイン・ヴォーカル・バンドの先輩として、厳しくかわいがってもらったので。
N∀OKI:厳しくはないけどな(笑)。
-同じツイン・ヴォーカル編成で、濃密に関わってきたのがロットンだと。最初の出会いは?
N∀OKI:たぶん、渋谷clubasiaですね。コーガニズムオーケストラもそこに出てたけど。10-FEETと同じ事務所でツイン・ヴォーカルのバンドがいると聞いて。そのころはまだ(一成は)アフロヘアーでしたね。
NOBUYA:あ、そう? アフロとか髪型は全然覚えてない(笑)。
N∀OKI:動きもキレキレで、演奏力もすごかったから。すごく覚えてますね。
-それは2000年初頭あたりですか?
N∀OKI:2003年ごろじゃないですかね。
tommy:僕らが結成したのは2002年なので、まだ駆け出しのころですね。もともと僕はお客さんとしてロットンを観に行ってたんですよ。それも新宿LOFTでやってたコーガニズムオーケストラのイベントに。
N∀OKI:まさに。Bivattcheeもいたんちゃう?
tommy:あ、そうです!
一成:めちゃくちゃ覚えてますね(笑)。
N∀OKI:うん、コーガニズムオーケストラが引き合わせてくれたところもあるから。
NOBUYA:当時は一番(コーガニズムオーケストラと)対バンしてましたからね。
tommy:僕はモロにそれを観て、バンドを始めた世代ですね。初めて対バンしたときは信じられなかったし、すごく緊張しました。でもN∀OKIさんが最初からグイグイ来てくれたから。
一成:"京都に来たら、ウチに泊まれよ!"って。
N∀OKI:そんなこと言ってた? 当時は実家やったからな、はははは(笑)。
-お互いの関係性が濃くなったきっかけは?
N∀OKI:僕らが作品をリリースしてない時期があって、新たに出発したときに一緒にツアーをたくさん回ったんですよ。以前のNUBOはソウルっぽいニュアンスのある演奏の上手いバンドという印象だったけど。会わない間にめちゃくちゃ泥臭くなってて(笑)。
一成:ははははは(笑)。
N∀OKI:足りないのは泥臭さや、這いつくばってる感じだなと思っていたら......久々に会ったらいい意味でめっちゃ汚れてた。
tommy:ライヴ直後の第一声が"汚れたなぁ!"でしたからね。
一同:ははははは(笑)。
N∀OKI:僕らもライヴがいいバンドと回りたいから、必然的に汚れたNUBOと九州をがっつり回りました。僕らもこれからガンガンいくぞという状況だったから、すごく覚えてますね。NUBOにはこっちも刺激を受けたし、俺らもこのままじゃアカンなと。俺らが『FAMILIARIZE』(2011年リリースの4thアルバム)をリリースしたころかな。
-では、NOBUYAさんから見たNUBOの印象は?
NOBUYA:リリースがないころに、俺らがもがき苦しんでる姿を見てくれていた後輩バンドですね。福岡の小さなライヴハウスでNUBOのライヴを観て、個人的に負けたなと思ったんですよ。それからNUBOというバンドの人間性や音楽性を探るようになりました。今の僕らの立ち位置を喜んでくれているのもNUBOやと思うし、自分たちがツアーを回るときにNUBOの名前が必ず上がるのはそういう理由ですね。