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INTERVIEW

神使轟く、激情の如く。× G-FREAK FACTORY

2023.02.14UPDATE

2023年02月号掲載

神使轟く、激情の如く。× G-FREAK FACTORY

"神激"こと"神使轟く、激情の如く。"がアーティストを招いて座談会を開催する連載企画に、G-FREAK FACTORYが参加してくれた。昨年結成25周年を迎えたベテランであり、主催フェス"山人音楽祭"で地元群馬を盛り上げ続けてきた存在でもあるジーフリ(G-FREAK FACTORY)。アーティストとしても、フェスのオーガナイザーとしても大先輩の彼らから、神激メンバーは多くの学びと刺激を受けたようだ。気合を注入された神激の今後も楽しみになる座談会になった。

神使轟く、激情の如く。:実久里ことの 生牡蠣いもこ 涙染あまね 三笠エヴァ 二日よいこ TiNA
G-FREAK FACTORY:茂木 洋晃(Vo) 原田 季征(Gt) 吉橋 伸之(Ba)
Interviewer:宮﨑 大樹 Photographer:濱谷 幸江

-神激はアイドルとは名乗っていないですけど、とはいえジーフリがこういった女性グループと座談会をする機会は珍しいですよね。

原田:何かの間違いかと思った(笑)。

一同:(笑)

茂木:メンバーみんなで話しに来るって聞いたときにまったく想像ができなかった。まず画的にすごいことになる(笑)。それを激ロックが狙ってるんだなって(笑)。

-(笑)事前にお送りした神激の音源を聴いていただいて、どんな印象でしたか?

吉橋:どんどんどんどん展開するから本当にすごくて。

原田:よく覚えられるなと。俺たちはAメロ、Bメロ、サビみたいな世代なので。

茂木:みんながちゃんと立っているというか、役割があるんだろうな。喧嘩とかしないの?

よいこ:しないですね。それぞれ違うパートだからこそ、"ここは任せる!"みたいな。

ことの:曲調については、曲を作ってそこにメンバーを当てはめるんじゃなくて、このメンバーがいるからこのパートを作っていく、という感じで。それだけでも5回転調が必要になっちゃうんですけど、ちゃんとそれが繋がって、こうやってひとつのグループの曲になっています。

茂木:パズルみたいにね。リリックは?

いもこ:自分が書かせてもらっています。ライヴ中に、自分の今の想いとかを吐き出していくMCをやることが多いんですけど、それを私だけじゃなく他のメンバーもやってくれていて、その中の言葉を日々メモして、それを曲に当てはめていて。スタッフさんも音楽をやっていた方が多いので、相談をして作る形が多いですね。

茂木:そうだよな。みんなが各々リリックを書いたらまとめられないもん。みんな違うし。

いもこ:考え方とかはバラバラなんですけど、1個の大きな夢は一緒なので、曲の最終地点は同じなんです。

吉橋:だからまとまってるんだろうね。

茂木:俺らもやってみようか。yossy(吉橋)が歌うパートとか。ラップやれよ(笑)。

吉橋:ベースを置いてね(笑)。YouTubeでライヴ動画を観させてもらったら熱いなぁと思って。話を聞いていて、なるほどなと思いました。

エヴァ:ジーフリさんってレジェンドだと思っていて、こんな若輩者との座談会を受けてくださることがまず嬉しいんですけど、動画を観てくださったりしてすごく嬉しいです。私たちのファンの人の中にはBRAHMANとかエルレ(ELLEGARDEN)とかを好きな方が多くて、茂木さんのことを好きな人もいますね。

-ファンにはバンド好きが多いし、バンドと対バンすることも増えたし、相性がいいですよね。

ことの:最近はそっちのほうが多いですね。親和性が高くてありがたいです。

エヴァ:SiMのTシャツを着て来て"初めて神激でアイドルみたいな文化を知りました"みたいな人のほうがファンの中には多いですね。

茂木:でもガチのアイドルとやったら、そこにも刺したいじゃん? そっちはそっちで。だから面白いよね、どこでもやれるぞ、みたいな。

エヴァ:そういう意味では、アイドル・ファンはことのちゃん推しが多いとか、デスボ、シャウトが好きな人はあまねのファンが多いとか。それぞれ刺さるところがありますね。

茂木:あれはやってるの? チェキ。

エヴァ:やってますね。

茂木:やるんだ! どうやるか教えて!

-ジーフリでチェキですか(笑)?

茂木:地元のアイドルがいつもやってるから、どういうシステムなんだろうって。

エヴァ:チェキ券を買って、チェキを撮ってサインをしながら1分間しゃべる感じです。

茂木:なるほどなぁ。

エヴァ:需要はあると思いますよ(笑)。

-ジーフリは、神激のようなグループと大きいフェスで一緒になるようなことはあると思いますけど、ツーマンをすることはあまりないですよね?

原田:ないですね。

茂木:ちゃんとしゃべってないもん。フェスとかでも観ないしなぁ。ツーマンではないけど、地元のご当地アイドルのやつらとはあるか。

-それは地元の縁とかで実現した部分もあると思うんですけど、例えば神激みたいなグループからオファーがあったして、受ける、受けないの基準とかあるんですか?

茂木:面白そうだったらやるよ。

神激一同:おー!

エヴァ:面白そうな女にならないと(笑)。二日よいこは酒がいっぱい飲めます!

茂木:酒なら良し! もともとラップやってたの?

よいこ:もともとお酒を飲んでて、そこからラップです(笑)。酒焼けした声がラップに合いそうだし、ラップ・パートがちょうど神激にいなかったのでやらせていただいて。

-ドラムをやっていたんですよね。リズム感があったから、ラップにいいんじゃないかとなったそうで。

よいこ:そうですね。それでパズルのピースがハマった感じで、今こうやってやらせてもらっています。

茂木:へぇ~。群馬ではやらないの?

TiNA:トラスト(高崎TRUST55)とかは、ツアーで回っていました。

原田:え!? トラストで6人ってステージに乗るの?

TiNA:ぎゅうぎゅうになりながらで、もうめちゃくちゃです(笑)。ライヴは地元でやることが多いですか?

茂木:いや、そんなことはない。どっちかというと少ないな。

吉橋:地元でやるときは自分たちの組むイベントだから、年に何回かになっちゃう。

エヴァ:"山人音楽祭"ですよね。私たちも去年、豊洲PITでDizzy Sunfistさんとか、TOTALFATさんとかを呼んで"GOD FEST."という主催フェスをやらせていただいて。

茂木:楽しそう。Shun(TOTALFAT/Vo/Ba)は大丈夫だった?

エヴァ:控え室に"鬼ころし"がバァーっと並んでいました(笑)。楽しかったので"GOD FEST."を1回で終わらせずに何回も続けていって、それこそ"山人音楽祭"みたいに血の通った、みんなに愛されるフェスにしていきたい想いがあるんです。フェスをやるにあたって、気をつけていることだったり、心掛けていることだったり、何かアドバイスがあればぜひおうかがいしたいなと思って。

茂木:1回目ってこっちも万全じゃないし、お客さんも演者もきっと万全じゃないから、2回目からやっと真価が問われていくと思うんだよね。

エヴァ:たしかに1回目は必死で終わりました。

茂木:そうだよね。で、2回目は1回目の経験があるからってそのまま挑戦すると火傷する。2回目って本当にみんな構えるんだよ。1回目は冷やかしでもなんでもいいから来てくれるんだけど、2回目の動員は落ちやすい。だから、そこをキープして、1回目を超えられたら、3回目も4回目もたぶん成功する。

エヴァ:じゃあ2回目がターニング・ポイント。

茂木:だと思う。(2回目をやれば)続けていくイメージも湧くじゃん? 俺らは田舎でやってるから、もとから作っていくことがすごく大変で。

よいこ:作っていく過程もメンバーさんでやっているんですか?

茂木:イベンターも入ってるけどね。俺たちだけじゃ無理。イベンターとかみんなに協力してもらって。1年単位で大掛かりなことをやるんだけど、田舎でそれがコケたら、田舎にいられなくなっちゃう可能性もあるぐらいの気持ちでやってる。例えば群馬以外の場所で俺たちが"山人音楽祭"をやって大コケしても、誰も何も言わないじゃん? 今なんてコロナもあるし、問題を起こしても、そこに行かなければいい。でも地元で大問題を起こしたら地元にいられなくなる。これがすごく怖い。

エヴァ:そういうとこで、地元を背負うみたいなところは素晴らしいですね。

茂木:背負うっていう意識はあんまりないけど、俺らの場合は、特に個人的には田舎でずっとやってきちゃったから。その田舎でやってきたことを、ここからの音楽人生を賭けて正解にしたいとは思う。意地でも正解にしてやろうと。

-神激も2回目に向かっていきたい気持ちですよね。

エヴァ:もちろん。どんどん規模感をデカくしたいし、野外でもやってみたいと思いますね。でも、やりたいばかりじゃ伴っていかないので"LEGIT"というバンドさんをお呼びしたツーマン企画をずっとやっているんですけど、やっぱり繋がりってめちゃくちゃ大事なんだなと実感していて。

茂木:うん。もっと言うと、繋がりでしかないと思う。同世代のやつとかもだんだんやめていくし、そこに恥じないようにしよう、みたいな。

エヴァ:繋がりが大事だからこそ、最初のきっかけとか、1発目の繋がりを作るのが難しくて。だからこういう座談会をお受けしてくださって本当に嬉しいです。

茂木:あとはライヴだよな。ライヴ観に行こう。