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INTERVIEW

二日よいこ(神使轟く、激情の如く。)

2022.10.12UPDATE

2022年10月号掲載

二日よいこ(神使轟く、激情の如く。)

Member:二日よいこ GODちゃん

Interviewer:宮﨑 大樹 Photo by 清水舞

激ロックにて連載がスタートした神激(神使轟く、激情の如く。)の個別インタビュー企画。その第5回目は、ラップ担当の二日よいこに取材を実施した。ラップ・スキルの高さで存在感を放つステージ上の姿とはギャップのある、愛すべきいじられキャラの彼女。今回は、その内面にある、アチアチの感情を引き出すことができた。今回もマニピュレーターのGODちゃんを交えて話を訊いている。

-神激は先日5周年を迎えましたね。

よいこ:5周年では"GOD FEST.2022"という初めてのフェス開催と、ワンマン・ライヴ("5thANNIVERSARY単独公演『轟音』")をやらせていただいて。今までは新メンバーとして、後輩として、神激の中に入っていけるかとか、ついていけるかという気持ちがあったんです。だけどよく考えてみたら、神激が5周年で、自分としては3年を超えたので、自分が半分以上も歴史に携われているんだなって。

-たしかに。

よいこ:そう思ったところから、どんどん意識が変わっていって。自分が神激を引っ張っていくと言うと厚かましいんですけど、責任をすごく感じてきました。"GOD FEST.2022"は(神激の)出番が2回あったんですけど、1回目のときにいろいろなことを考えながら出たら、自分の実力が足りていなくて、帰りたくなっちゃって......(笑)。今までだったらついていくのに必死すぎて、そうは思っていなかったんですよ。そこで自信を喪失したんですけど、フェスを主催する側になって、いろんなアーティストさんと1日を作っていくわけじゃないですか? そのなかで、大事なのはテクニックだけじゃないというか、もちろんテクニックは必要ですけど、神激の良さって、歌が上手いとか、そういうところじゃないところにあると思ったんです。1日の中でいろいろあったんですよ。うまく言葉にならないんですけど、とりあえず今の自分で挑むしかないと思ったので、重ねてきたものを全部出そうと思って、トリ(2回目)に挑みましたね。

-ライヴを観るたびによいこさんのラップは良くなっていくので、自信しかないだろうと思っていたのですが、ちょっと意外でした。

よいこ:神激に入って3年ちょっとですけど、そこで初めてラップを始めたので、自分としてはまだまだだなとずっと思っています。でも、自信満々に見えていたなら、それは良かったです。作戦成功(笑)。

-さて、今回はそんなよいこさんのソロ・インタビューということで、改めて神激に入る前の話も聞いていこうかなと思います。そもそも音楽に興味を持ち始めたのって、いつぐらいからなんですか?

よいこ:うちは音楽好きな一家で、お父さんがレコードオタクなんですよ。家は広くないのにレコード部屋を無理矢理作るほどで。だから、小っちゃいころからお父さんのレコードを磨くのを一緒にしていたり、お母さんもお姉ちゃんもフルートとかクラシックをやっていたりで。小さいころから(音楽は)身近にありましたね。

-そのころはどういう音楽が家で流れていたんですか?

よいこ:ジャズ系が多かったですね。音楽が身近にあったので、自然な流れでピアノを習うことになったんです。でも、ジャズを聴いてたからなのかわからないですけど、自分はメロディ・ラインより、後ろで流れているドラムのほうに興味があって。で、ピアノ教室の先生がたまたまドラムも教えていたので、"ピアノを習いに行く"と親に言いながら、ドラムを教わっていました(笑)。ドラムが好きになったので、吹奏楽部に入ってパーカッションをやって。パーカッションなのでドラムとかティンパニーとかいろいろやるんですけど、部員が少なかったので、ベース、コントラバスとかもやって、リズム隊の楽器をかじってたりしました。

-そのころから、音楽の道でやっていくイメージはあったんですか?

よいこ:ずっとやりたかったんですけど、自分の中で"もう遅い"というのがあったんです。今思えばそんなことはないんですけど、中学生ぐらいのときに後輩で入ってきた子がすごくドラムが上手くて、"あ、もう遅いわ"と思って諦めちゃって。でも、音楽をやりたい気持ちはあったので、形を変えつつ関わっていたのが大学生ぐらいまでですかね。ただ、(音楽から)逃げている自分がいるので、バンドのライヴとかに行くとすごく苦しいんですよ。それでライヴに行かなくなってしまって。英語とか勉強とかも一応好きだったので、そっちを優先させて、留学とかもそうなんですけど全部やりきってから、じゃあどうしようとなったときに"やっぱり音楽やりたい"と思いました。でもまだ"もう遅い"という概念は自分の中でずっとあったので、どこかの新メンバーとして入れてもらおうと(笑)。サイサイ(SILENT SIREN)さんとかもフェスで観ていて、"ガールズ・バンドってこんなにカッコいいんだ"という気持ちがあったし、イチから男女で組むより、ガールズ・バンドで売れているところに入ったらいいって、謎に戦略的に思っていました。それから必死に関東中のオーディションを調べまくったんです。でも、見つけたときにはオーディションが締め切られていたり、アイドルのオーディションだったりして、結局ひとつも応募できなかったんですよ。それでも諦められないとなったときに、オーディションを探すんじゃなくて、事務所に連絡しようと思ったんです。

-なかなか行動力がありますね。

よいこ:"今やっているオーディションに応募するんじゃなくて、自分で行きたい事務所を探すしかない"と思って、いろいろ見ていて。最初はガールズ・バンドをYouTubeで探していたんですけど、音楽の関連性的に神激の曲が出てきたんですね。そのときは、いもこ(生牡蠣いもこ)さんのサムネがかわいいいってだけで押したんですけど(笑)、ちょうどその「成仏」(2019年リリースの8thシングル「瞬間成仏NEXT YOU→」)のMVで、メンバーの後ろにバック・バンドが映っていたんですよ。いもこさんはかわいかったんですけど、曲がすごくカッコ良かったし、バンドのほうに目がいっちゃって。そのときの自分は、"神激はバック・バンドをつけてやっている"と思っていたので、このバック・バンドになりたい! って思ったんです。あと、"ガールズ・バンドを組みませんか?"って言ったら、ワンチャン作る可能性あるんじゃないかなって。それでメールを送ったんですよ。で、プロデューサーと面接させてもらって"ガールズ・バンドを作る予定はないですか?"って聞いたと思います。そのときは"そのうち作るかも"って言われて(笑)。ただそこで"神激に入れる可能性はまずないよ"と言われました。それでも何か運命的なものを感じたから"ここで働かせてください!"みたいな、"千と千尋(千と千尋の神隠し)"みたいな気持ちで(笑)、"とりあえず入りたい"って伝えました。それで、事務所に入ったあとに、神激の新メンバーのオーディションが始まったんですよ。それを見て応募してきた子たちがいっぱいいたんですけど、自分は2週間ぐらい先に始められていたから、そこが良かったのかなぁと。自分がオーディションを見つけてから連絡していたら、また違う(結果だった)かもっていうのは今でも思います。

-GODちゃんは、よいこさんが応募してきたときのことを覚えていますか?

GODちゃん:覚えています。オーディションで好きなアーティストとかを聞くんですけど、Crossfaithとか出してくるんです。インパクトが強すぎて。あと、ハルカミライとか。今まではそんな子がいなかったんです。"バンドが好きです"って言って、(掘り下げたら)ONE OK ROCKが好きです、みたいな子はよくいるんですけど、その中で(よいこ)はインパクトがありました。見た目もすごくいい感じでしたし。

よいこ:"いい感じ"いただきました(笑)!

GODちゃん:今みたいにヤンチャな感じじゃなかったんですよ。

よいこ:あの日は頑張ってかわいい感じでいきました(笑)。

GODちゃん:神激のラップはよいこが入る前からあったんですけど、誰も歌いこなせていなくて。それで、神激のラップの部分を(よいこに)送って、"これ歌ってもらえる?"っていうやりとりをしたんですよ。実際に歌ってもらって、"もっとこんな感じで"っていろんなアーティストの動画を送ったりして。そうしたらそれに寄せてきてくれて、みたいなやりとりをしていました。あのときから神激のスタイルは確立していたのですが、うまく具現化できていないところのモヤモヤがありました。その要因のひとつがラップで。"これだけカッコいいフロウをやってるのに締まらないな......"ってのがあったんですけど、"この子が歌ったらヤバいだろうな"って。

-メンバーに入れるか入れないかのときの、ことの(実久里ことの)さんやいもこさんの反応はどうだったんですか?

よいこ:教えてください! よいこわかんないんで。

GODちゃん:警戒心が強くて。それまでに裏切られすぎてるというか、"やります! 頑張ります! 命かけます! 死んでもやります!"って言っていた子が、2日後には"私ちょっとメンタルが......"っていうのを経験しすぎていて。よいこだから、とかではなくて、誰が来てもアレルギー反応のようなものを示していた感じですね。当初は"もう新メンバーなんて入れなくていいんじゃないの"みたいな空気でした。