"神激"こと"神使轟く、激情の如く。"がアーティストを招いて座談会を開催するこの企画が、今回で第12回目、最終回を迎える。本企画のラストを飾るべく参加してくれたのは、KEYTALKの首藤義勝と八木優樹の2名だ。それぞれの音楽、神激がワンマン開催を控える日本武道館、KEYTALKのあの名曲についてなど、最終回に相応しい盛り上がりを見せた取材の模様をお届けする。

神使轟く、激情の如く。：実久里ことの　生牡蠣いもこ　三笠エヴァ　二日よいこ
KEYTALK：首藤 義勝（Vo/Ba） 八木 優樹（Dr/Cho）
インタビュアー：宮﨑 大樹　Photo by fukumaru

「自己都合主義メタモルフォーゼ」でスタンディング・オベーションをしましたね（笑）（首藤）

－神激の連載企画の最終回にKEYTALKに登場していただきました。このオファーが来たときは、どう思いましたか？

首藤："うちで合ってるかな？"って。ビビりながら来ました（笑）。

八木：音源を聴いてなおさら思いましたね（笑）、音楽も歌詞もめっちゃ尖ってたから。今日はボコられないか不安で（笑）。

神激一同：（笑）

－神激は最終回の対談相手がKEYTALKということで、どんな気持ちでした？

エヴァ：バカ緊張していますね（笑）。

－三笠さんはKEYTALKをフェスで観たり、ワンマンにも行ったりしたことがあるそうですね。

八木：えぇ～！

エヴァ："MONSTER baSH"とか"WILD BUNCH FEST."で観させていただいたことがあって。東京に来てからはZepp Tokyoのライヴも行かせていただきました。だからめちゃくちゃ緊張してます。対談できて嬉しいです。ありがとうございます。

－ちなみに、よいこさんは――

よいこ：カラオケでいつも歌わせていただいてます（笑）。

一同：（笑）

－神激の音楽はどんな印象でした？

八木：アイドルさんでこんなにエッジの効いたサウンドってあんまりイメージがなかったので、純粋にカッコいいなと思いました。

ことの：自分たちでもアイドルという枠にはめられなくなって、新しく"バンドユニット"と名乗るようになりました。

八木：いいですね！ ライヴではバンドさんも入れてやったりするんですか？

ことの：自分たちの企画にバンドさんを呼んだり、バンドさん主催のライヴに呼んでいただいたりとかはあるんですけど――

いもこ：自分たちでバック・バンドはつけることはないんですよ。

－マニピュレーターの"GODちゃん"がもうひとりのメンバーみたいな感じなんですよね。

八木：プロフィールに書いてありましたね！"マニピいるの！？"と思って。

よいこ：6人が歌って、マニピュレーターに後ろについてもらって、一緒にライヴをしている感覚でやらせてもらってます。

エヴァ：7人目のメンバーだと思ってやっているんです。バンドさんとアイドルが対バンしても、やっぱりアイドルって生感で負けがちだと思うんですよね。でもうちのマニピは全部の楽器の音をパラデータで出力してリアンプしてくれていたり、MC中のギターの音や電子ドラムを叩いてくれたりするんです。

八木：え！ そういうのもやってくださるんですね！

エヴァ：そうですね。マニピがいることでライヴの生感を出せているかなって。

八木：ライヴ観たくなってきました！

－状況によってマニピさんがセトリを変えたりもするらしいですよ。

八木：え！？ 急にステージ上で！？ ヤバ（笑）。マジ怖いそれ（笑）！ 時々バンドさんでもいるけど、僕らはやったことないですね。アンコールは決めずに、みたいなことはあるけど、すごいなぁ。

首藤：たしかにマニピさんがいるからできることですよね。

エヴァ：はい。作曲してる方と一緒なんですよ。だからフロアの状況とかを見て"この曲だ！"みたいなものをすぐ選んでくださったりして。そういうのがあるからこそ、よりリアルな生感のあるライヴができているかなと思っています。

首藤：うちのほうがよっぽどセトリにがんじがらめになってますね（笑）。でも今聞いていていいなぁと思いました。

－首藤さんの神激の印象はどうでした？

首藤：最初、生牡蠣さんを"ナマガキ"だと思っていて。Wikipediaを見たら"ｲｸｯがき"と書いてあったので、その瞬間"あ、一生ついていこう"と思いました（笑）。

いもこ：こっち側の人で良かった（笑）。いったん引く人と、ついてきてくれる人で分かれますね。

首藤：（笑）でも、曲を聴いてめちゃめちゃビビりましたね。カッコ良くて。展開がジェットコースターみたいに変わっていくじゃないですか？ そういう曲は僕も好きです。「自己都合主義メタモルフォーゼ」（2018年リリースのシングル表題曲）で行進みたいなのが始まるじゃないですか？ あれ始まったときはスタンディング・オベーションをしましたね（笑）。"何これ！？"って（笑）。

いもこ：ありがとうございます。神激の曲っていろんな要素がごちゃ混ぜになっているように感じるんですけど、サビだけはキャッチーにするようにこだわっていますね。

首藤：うん、いいなと思いました。

－神激メンバーはこれまでKEYTALKの曲を聴くことがたくさんあったと思いますし、ライヴを観たことがあるメンバーも多そうですよね？ みなさんから見たKEYTALKは、どんな存在ですか？

エヴァ："遊べる！"このひと言に尽きる感じです。とにかくフェスに出ていると嬉しいんですよね。それが第一印象というか、ずっと抱えていたイメージです。KEYTALKさんが出るなら絶対行くんですよ。遊びたいし、楽しみたいし。絶対にノれるとわかっているから。「MONSTER DANCE」（2014年リリースのシングル表題曲）とかは有名ではあるけど、知らない人がいても絶対に初見でノれる、初見で踊れる曲ばかりなので、自分の友達にも"KEYTALKは観に行こうよ！"ってすぐ言える。そんな感じのイメージです。

八木：ありがとうございまーす！

首藤：めっちゃ恥ずかしいですね（笑）。意外とこういうオフィシャルな対談とかでお客さん側の言葉を聞くことってないから......恥ずかしいっす（笑）。

－よいこさんはどうですか？

よいこ：今は"カラオケで歌ってたテレビの中の人が！"って（笑）。ありがとうございます！ 盛り上げさせてもらっています！ 本当にどの曲もめちゃめちゃキャッチーで、1回聴いただけで頭から離れないというか、曲作りでキャッチーさを突き詰めてるとかはあるんですか？

首藤：キャッチーさは大事にしていますね。特にサビとか歌詞は、パンチがあって覚えやすいワードを入れたりとかしています――（よいこの）声がいい感じですね（笑）。さっきまでカラオケ行っていたんですか（笑）？

一同：（笑）

よいこ：神激に入る前から、カラオケでお酒飲んだあとに「MONSTER DANCE」を歌った"せい"でこうなったかもです（笑）。

八木：俺たちのせい（笑）！

よいこ："おかげ"でこうなりました（笑）！