神使轟く、激情の如く。：実久里ことの　生牡蠣いもこ　三笠エヴァ　二日よいこ
KEYTALK：首藤 義勝（Vo/Ba） 八木 優樹（Dr/Cho）
インタビュアー：宮﨑 大樹　Photo by fukumaru

－では話題を変えて次の質問に行ってみましょう。

よいこ：大きなフェスなどで緊張する場面もあると思うのですが その解消のためにやっていることや、ライヴ前のルーティンがあれば教えていただきたいです！

首藤："失敗するかもしれない"って不安があるときは、前日でも当日でも、1回総ざらいして練習しておいて、もうこれ失敗しないなと思うように。あと、俺はZepp Tokyo以上に人数が増えるとあんまり緊張度は変わらないかもです。あれがマックスで。だから神激さんも大丈夫だと思います。

八木：僕も一緒で。当日を緊張して迎えると失敗してきたことが多かったので、前日、2日前くらいにはいつでもライヴできるように練習しておくと、緊張が和らぐかなと思います。あとはもう直前にわけわからなくなるくらいに酒を飲むかの2択（笑）。それをやりたくないから、常に頑張るしかない。

よいこ：神激は武道館の先を考えたら、野外フェスとかどんどんバンド・シーンにも突撃していきたいなという気持ちがあって。YouTubeとかで野外フェスの映像、ステージ側からの映像とかを観ると本当に人が半端ないので、よくこれだけの人の前で緊張せずにできるなと思うんですけど、やっぱりイメトレとか自信を持つことですかね？

首藤：うん。まぁあそこまでいくと、緊張より気持ちいいのほうが、ね？

八木：うんうん。爽快ですよ！ 200人規模のライヴハウスとか、お客さんの顔が見えるほうが緊張するかも。フェスは気持ちいいっすよ。

よいこ：早くその境地に！

ことの：なりたいね！

首藤：僕らも"TIF"（"TOKYO IDOL FESTIVAL"）に出ることができるように頑張ります（笑）。

一同：（笑）

エヴァ：ライヴ中でもそれ以外でもなんでも大丈夫なんですけど、フェスで一番好きな瞬間を教えてほしいです。私、"モンバス"（"MONSTER baSH"）がめちゃくちゃ好きで。"モンバス"だとライヴも楽しいけど、次の日にうどんを食べてまわるのも好きなんですね。"フェスと言えばこれ"みたいなものがあれば。

首藤：そうですね。バックヤードはご飯も充実していたりして、お酒も飲んで。

エヴァ：お酒、めちゃめちゃ好きですよね？

首藤：ガソリンなんですよ（笑）。

八木：音楽と酒は切り離せない！

よいこ：（※拍手）

首藤：（笑）あと"モンバス"で言うと、ライヴをやっているときに奥のほうの丘の上で、絶対うち目当てじゃないだろって感じの人がノってくれているのを見ると嬉しくなりますね。フェスならではだなって。

八木：ファミリーの方たちとかね。

エヴァ：ブルーシートを敷いて寝るところですよね。そういうのを目標にやりたいです。私は"モンバス"で「MONSTER DANCE」を聴くのがめちゃくちゃ好きでした。曲の名前をつけるときに"モンバス"への意識ありましたか（笑）？

首藤＆八木：（笑）

エヴァ：友達とのあいだで"絶対狙ってない？"と言っていて（笑）。

八木："MONSTER baSH"という名前で「MONSTER DANCE」を替え歌して、録音とかはしたんだよね、CMのために。ライヴでもそこは"MONSTER baSH"にして歌ったりはしていたけど、曲名の意識はしてない（笑）。

よいこ：：じゃあ神激にも"MONSTER○○"という曲を――MONSTER......"MONSTER DANCING"？

一同：（笑）

－さすがに怒られますよ（笑）。

エヴァ：友達との会話をここまですみません（笑）。"モンバス"に行くときは「MONSTER DANCE」を聴くのが流行っていたんですよね。うちらの中で。

首藤：嬉しいですね。

八木：うん。めっちゃ嬉しい。

よいこ：「MONSTER DANCE」みたいな代表曲ができあがったときは、リリース前に手応えがありましたか？ "できたぞ！"みたいな。

首藤：「MONSTER DANCE」は全然なくて。作るのも大変で、何回もこねくりまわして、歌詞も全然書けなかったんです。もう締切ギリギリだから"とりあえずこれでいいか"って感じでしたね。レコーディングとかもバタバタだった記憶があって。ミュージック・ビデオをYouTubeに出したあたりから、普段の何倍とかの数で反応が来るようになって。でも"わー！ 流行った！"みたいな感じはそんなにしなかったですね。10月に出した曲なんですけど、年末のフェスになるとミュージック・ビデオも浸透していて、めちゃめちゃフロアが盛り上がるようになっていて、"あ、ライヴ・チューンにできたな"と思って。フェスでやっと気づいた感じです。

よいこ：他の曲で、できあがって"よっしゃー！"みたいなものってありますか？ 最近リリースされた『ACTION！』（2021年8月リリースのアルバム）とか？

首藤：そうですね。最近出したアルバムは"よっしゃー！"って感じです。

八木："よっしゃー！ 曲"が多め！。

ことの：「大脱走」がめっちゃ好きです。曲が生まれたきっかけが、蛇の脱走の事件なんですよね？

八木：よく知ってますね（笑）！

首藤：それ、あんま喋ってないんですけどね（笑）。

－神激は毎回"よっしゃー！"となっていそうですよね。

ことの：そうですね。もうデモの時点で"よっしゃー！"を超えて"どうしよう？"って（笑）。神激はいわゆるB面曲がなくて、全部キラーチューンなんです。

八木：ヤバ！ 最高じゃないですか！

－ここまで話してきて、KEYTALK側から逆に聞いてみたいことはありますか？

八木：もし自分たちにバンドを入れるとしたら、使ってくれますか（笑）？ ドラムを聴いていてすごく面白いなと思ったんで。ぜひその機会があったらよろしくお願いします！

いもこ：でも......お高いんでしょう（笑）？

首藤：そのときは事務所を通さないんで、お安くしておきます（笑）。

エヴァ：私たち、お酒は準備しておくので。

八木：最高のギャラですね（笑）！

－最後に、これは神激メンバー向けの質問になってしまいますけど、今回が最終回ということで、これまで連載を1年やってみていかがでしたか？

エヴァ：スタッフから"バンドさんって縁が本当に大事だよ"とよく言われていたんです。その意味をちゃんとわかっていなかったと思うんですけど、こういう対談でいろんなバンドさんとお話させていただいて、そのままツーマンに繋がったりしたんですよね。ましょ隊さんと第1回目にお話させていただいて（※2020年10月号掲載）、個人的にラジオとか呼んでいただいたり、普通に映画に行ったりして遊ぶようになって。そういうことがあるからこそツーマンに繋がっていったりして"一緒に音楽業界を盛り上げていこうよ"みたいな感じになっていくんだなぁと、この対談を通して知りましたね。そういう意味で、バンドとか関係なくですけど、アーティストとアーティストは縁が大事で、それを大事にしていきたいなって、この激ロックの対談で感じました......真面目なこと言っちゃった（笑）。

八木：素晴らしい。

首藤：縁は大事ですよね。

エヴァ：なので、今後ともどうぞよろしくお願いします！

一同：よろしくお願いします！