INTERVIEW
神使轟く、激情の如く。× KEYTALK
2021.09.10UPDATE
2021年09月号掲載
神使轟く、激情の如く。:実久里ことの 生牡蠣いもこ 三笠エヴァ 二日よいこ
KEYTALK:首藤 義勝(Vo/Ba) 八木 優樹(Dr/Cho)
インタビュアー:宮﨑 大樹 Photo by fukumaru
-(笑)ここからは、神激メンバーが用意した質問を聞いていこうと思います。
ことの:メンバー同士の関係性がすごくいいなと思って"KEYTALK TV"などを観ています。本当に昔から"KEYTALK TV"を観ていて。
八木:すごい!
いもこ:実は一番ファン(笑)?
ことの:その仲良し感が本当にすごく良くて。もちろん曲を聴いて最初にはまって、"この人たちってどんな人なんだろう?"とすごく気になってYouTubeを観たんですよ。そうしたら、ライヴの裏でみんなこんなことしてるんだと思って(笑)。
エヴァ:いい意味で男子大学生のノリみたいな、そういう感じがずっとありますよね。
八木:そうっすね。大学でそういうことができなかった人たちなんですよ。なので内気な人たちが4人集まることによってアレができるという(笑)。誰かひとりでも外向きの人がいたらできないですね。全員陰キャ。陰キャだからこそできた。
首藤:イキり陰キャみたいな(笑)。
いもこ:じゃあ仲間ですね。初めて歌詞を読んだときに"この人たちは陽の者だ!"と思ったんです。すごくハッピーな、キラキラした学校生活を送ってきた人たちなのかなと思っていたんですけど、めちゃめちゃ勘違いでした。
首藤:めちゃめちゃ無理して書いていました(笑)。朝まで踊って騒いだことはないですね。
一同:(笑)
八木:ここでバラすという。
-(笑)仲の良さを維持するために、お互いに気をつけていることはありますか?
首藤:八木君はやっぱりムードメーカーなので、考えてることはあるのかなぁと。
八木:投げた(笑)。そうっすね......バンドって、4人一緒にいて何もしない時間が多いと思うんですよ。ライヴ前の練習とか、こうやって取材を受けさせてもらってるときは別だと思うんですけど、何もしていないときに各々のパーソナル・スペースを保ちつつ、まぁギャグを挟んでいくとかですかね(笑)。基本人を笑わせたりするのが好きな人たちだと思うので、そういうサービス精神みたいなものは年々強くなってる感じはします。ど、どうですかね?
首藤:......そうだと思います(笑)。
八木:違ったみたいですね、これは(笑)。あとは......本番前とか、ナイーヴになるときはお互い距離を取って集中して、みたいな。そういうのが言葉を交わさなくてもできているんじゃないかなとは思っています。
首藤:逆に、人数が多いと人間関係はどうですか?
ことの:ライヴの役割担当みたいに、メンバーの関係性的にもなんとなく役割が確立している部分はあって。いもこはナイーヴになりやすいんですけど、三笠とかはメンバーの変化に気づきやすいので、そういうところを支えてあげたりしていて。よいこは......楽しく。
一同:(笑)
いもこ:でもそうやってナイーヴになっている部分がMCになっていったりしますね。いい関係性だなと思います。
エヴァ:ナイーヴだからこそ、すごくエッジの効いた歌詞を書けるところもあったりするよね?
首藤:歌詞、めっちゃいいですよね。
いもこ:本当ですか!? ありがとうございます!
エヴァ:神激の曲って、わりとナイーヴな人に刺さりやすいよね。
いもこ:そうですね、疲れてる人とかね。バンドをやっていて幸せだと感じる瞬間はどんなときですか?
八木:僕は、小さいころから中日ドラゴンズというプロ野球チームが好きで。僕が見ていたころにレギュラーだった選手は、もう引退して解説とかやられてるんですけど、バンドをやっているからこそそういう人たちとお会いできたり、ラジオに呼んでいただいたりして。そうやってお話できたから、マジでバンドをやっていて良かったと思いましたね。
いもこ:憧れの人に会えたときということですか?
八木:そうっすね。
よいこ:それ、今日の私たち。
一同:(笑)
エヴァ:神激やってて良かったー(笑)!
八木:僕らでいいんすか? 大丈夫っすか(笑)?
首藤:俺も一緒ですね。憧れていた先輩と共演できたときとか、その流れで仲良くなってご飯に連れていってもらえるようになったときは、やっていて良かったなと思いました。あと、シンプルに幸せだと思うのは、打ち上げで酒を飲んでいるときです(笑)。
エヴァ:めちゃくちゃわかりますね。私たちだと、最近になって"LEGIT"というツーマン・シリーズでバンドさんと対バンさせていただくことが増えて。私、本当に今までアイドルをなかなか聞いたことがなくて、バンド畑で育ってきたんです。だから、例えばましょ隊(魔法少女になり隊)さんとかリベリオン(a crowd of rebellion)さんとか、知っていた人たちと対バンできることが本当にすごいなと思って。音楽をやっているとか、アイドルをやっているとかじゃなくて、神激をやっているからこうやって激ロックで対談させていただいたりとか、"LEGIT"ですごい方々を呼んで対バンできたりしています。そういう意味では、神激をやっていて良かったなと思うことが最近すごく多いです。
八木:う~ん、いい話。
首藤:沁みますね。ぜひ続けていってほしいですね。
八木:あと、バンドって4人の音が合わさってそれを発信してるときの全能感みたいなものが醍醐味なんじゃないかなと。それをもっと純度高く感じたいから練習しているみたいなところもあると思うんです。バンドをやってる人にはわかる、バンドをやっていて気持ちいい瞬間なんじゃないかなって。
-コロナ禍でライヴが減ったからこそ、それをより実感するって話は最近よく聞きますね。
八木:本当にそうだと思います。今年初めてお客さんの前でやったときも、心が高ぶりすぎて演奏がブレブレでした(笑)。
エヴァ:私もコロナ明け1発目に有観客でライヴをやったときは泣きましたね。ライヴができる幸せ、お客さんの熱量が返ってくる幸せを感じました。
よいこ:この業界に入ってなかったらって想像する自分と、今の自分とのギャップを考えると、本当に現状が幸せなんです。
いもこ:うん。普通に生きていたら、"毎日ライヴやって幸せ"って感覚はないと思う。
エヴァ::普通に生きていて"武道館やるぞ"ってならないもんね、マジで(※2022年3月30日に日本武道館にてライヴ"宣戦布告"を開催予定)。
首藤:そっか、武道館か。
八木:遊びに行ってもいいですか?
ことの:え! お願いします!
よいこ:アイドル・シーンの対バンに出させてもらうと、本当にずっと怖がられているから他のアーティストさんの知り合いがあんまりいなくて......ぜひ関係者で!
エヴァ:もしかしたら、おふたりしか関係者席にいないかもしれないですよ(笑)。
ことの:特等席! 広々使える(笑)。
八木:やったー!
エヴァ:武道館前にジムに通ったとおうかがいしたのですが、"武道館前にこれをやっておけば良かった!"などあればぜひ教えてください。
首藤:うちのもうひとりのヴォーカルの巨匠(寺中友将)が、本番2ヶ月前からライザップに通い始めて、ムキムキになって武道館立つみたいなことをやったんですけど、別にそれはやらなくていいかな(笑)。
八木:あ、俺からひとつあって。武道館の1週間前くらいからかな? 酒を抜いたんすよ。それまで毎日飲んでいたのに酒を抜いて挑んだんですけど、それまで酒を飲んで寝るのが普通だったから、飲まなくなったせいで寝るタイミングわからなくなって、生活リズムがぐちゃぐちゃになって。それで本番当日を迎えてしまったから、みなさんは生活ルーティンを絶対に崩さないで、今やっていることをそのままやって武道館に立ってほしいと思います。
いもこ:酒を飲んでいいということですね!
八木:いつも二日酔いの方は二日酔いのままで(笑)。
エヴァ:二日酔いのまま初めての武道館はちょっとヤバいですね。
八木:(笑)ロックすぎる!
-たくさん大きな会場でやっていても、武道館は特別なものですか?
八木:やっぱり音楽の歴史で錚々たる方々が立っていて、バンドの最上級目標みたいなところがあると思うので。そんなところに自分たちが立てると思っていなかったんですよ。全然そんな気もなくて。で、立てるチャンスを貰って"まじかよ! 俺たちやるしかねぇ!"みたいな感じで超気合が入っていましたね。そこを目標に組んだバンドじゃないけど、そんな僕たちでさえ"これは舐めてかかることはできない"って。そういう、気を引き締められるような素晴らしい場所だなと感じましたね。
-神激の武道館はどうなるんでしょうね。
エヴァ:ちょっと緊張してきた!
よいこ:ヤバいヤバい緊張してきた! 手汗手汗! 手がぬるぬるしてきた!
八木:俺もぬるぬるしてきた!
首藤:なんでお前が(笑)。