INTERVIEW
神使轟く、激情の如く。
2023.04.11UPDATE
2023年04月号掲載
Member:実久里ことの 生牡蠣いもこ 涙染あまね 三笠エヴァ 二日よいこ TiNA
Interviewer:宮﨑 大樹
激ロックにて2年間にわたりソロ・インタビューや名立たるアーティストとの座談会を実施してきた、"神激"こと"神使轟く、激情の如く。"。その集大成として、連載企画を振り返るメンバー全員インタビューを実施した。これまでの2年間は、メンバーにとって、グループにとってどんな刺激、学びになったのか。6人にたっぷり語ってもらった模様をお届けする。
-今回のインタビューのテーマは、2年にわたりソロ・インタビューや座談会をしてきた集大成としての振り返りです。ソロ・インタビューは今まで他の媒体でもそんなにやってこなかったと思うんですけど、当日はどういう気持ちで臨んでいましたか?
よいこ:めちゃくちゃ緊張していて。メンバーでも"次は誰だ!?"とか言っていました。
一同:(笑)
ことの:MCとはまた違うんですよね。
よいこ:自分の考えを誰かに伝えたり言葉にしたりということがあまりなかったので、そこでの緊張感があったんです。だけど、自分で言葉にしてみることで改めて自分の考えを認識できて、すごく貴重な体験でした。
-記念すべきトップバッターはいもこさんでしたね(※2022年4月号掲載)。
いもこ:最初はことのちゃんだと聞いていたので、自分になったときは"嘘つき!"と思って(笑)。それと日本武道館("宣戦布告")直後だったので、自分のテンションが上がっている状態のままインタビューしてもらったのはありがたい反面、テンションが上がっているぶんちょっと語彙力の低下を感じて(笑)。"もっと言えたことがあったな"という気持ちもあったので、それを生かして次に繋げていきたい前向きな気持ちになりました。
-もともとことのさんがトップバッターという話もあったんですよ。ただ"最後をリーダーにしたほうがいいんじゃないか"と、当時の編集者と私から相談させてもらったんですね。
ことの:じゃあ宮﨑さんのせいですね(笑)。
いもこ:なんでも最初というのが苦手で。緊張しい、あがり症、引っ込み思案な性格なので、インタビューもそうなんですけど、ライヴの出だしにひとりで歩いていくのも本当に苦手なんです。ここで新しいことをしたので、最近はライヴでトップバッターとして出ることも増えました。いいスタートダッシュというか、壁をぶち破っていけたなって。ありがたかったです。自分のときは、自分の性格の話というよりかは、武道館が中心になっていたんですよね。
よいこ:じゃあもう1回パーソナル・インタビュー?
いもこ:自分のことを話すほうが得意かも(笑)。それに武道館のときと今の自分って、まったくの別人というほどではないんですけど、生きている感覚がまた違くて。今インタビューしてもらったら、もうちょっといいこと言えるかな(笑)。
-たしかにいもこさんのソロ・インタビューはおかわりしたいですね。ことのさん(※2023年3月号掲載)も、最後は最後でプレッシャーがありましたか?
ことの:ひとつ前のよいこ(※2022年10月号掲載)から間隔が空いていて。
-よいこさんのあとに座談会が続いたんですよね。
ことの:なので、このままなくなるんじゃないかと思っていました(笑)。やっぱりプレッシャーはありましたね。みんながそれぞれの想いを語っていたのを見ているぶん、自分は"リーダーとしてこの6人のまとめの話をしなきゃいけないんだ"ってプレッシャーがあったんですけど、そのときまでに"リーダーとしてどういう立ち位置にいるべきか"というのが固まっていたので、わりと落ち着いて臨むことができました。
-ソロ・インタビューをやったことで、みなさんにとって自分自身の気づき、自分を見つめ直すきっかけにもなったんじゃないかと思うんです。
TiNA:たしかに。喋っているときは緊張していたんですけど、改めて落ち着いて読むと(※2022年9月号掲載)、自分の辿ってきた道を再確認できたのはあります。あと、個人的には最後の、メンバーからのメッセージを毎月楽しみにしていました。"自分のことをなんて書いてあるのかな?"ってチェックして(笑)。
あまね:ソロ・インタビューが決まったときに、何を話そうかと思ってメモにバーって書き出したんです。"私はこういう人です!"、"だからこういうことを考えています!"みたいなのを考えて(笑)。で、いざインタビュー当日になったらめちゃくちゃ緊張していたんですけど、記事(※2022年6月号掲載)ができて読み返したときに、普段言わない自分のことを言いすぎていて読むのが恥ずかしくなっちゃいましたね(笑)。
-(笑)恥ずかしくなったけど、思っていることではあるんですよね?
あまね:う、う~ん......。
ことの:え? 思ってないの(笑)?
いもこ:照れ隠しですかね(笑)。
エヴァ:自分のことを深堀りすることって普段はないと思うので、無意識下の自分が出てくるんですよ。
あまね:そうなんです。自分のことを考え直す機会を与えてくださって、ありがとうございました。
エヴァ:自分はみんなと違ってソロ・インタビュー(※2022年7月号掲載)は全然緊張しなかったですね。自分のことを話せばいいし。
よいこ:三笠さんは座談会だと他の人のフォローをするのでいつも大変そうなんです。ひとりだと自分の話に集中できるから、やりやすかったんじゃないかなと思います。
エヴァ:気を張らなくていいし、ラフに話せる宮﨑さんはいますけど、座談会相手がいないじゃないですか? ことのちゃんはMCと違うと言っていたんですけど、私はMCと同じだと思っていて。自分のこと、自分の思っていること、自分の価値観、自分の経験を誰かに話すというのは、MCやライヴと同じだと思っているので、自分からしたら毎日やっていることなんですよね。めっちゃ不格好で、変だなと思われたとしても、今持っている全部を100パーセント話したら、宮崎さんが勝手にきれいな文章にしてくれると思っていたので(笑)。自分のことだけを2時間ぐらい話す経験ができたのは嬉しかったし、喋っていて宮﨑さんが貰い泣きしてくれたじゃないですか? それで自分の中でいいインタビューができたなという気持ちがあったので、そういうのはライヴでも意識してやっていきたいと思いました。