INTERVIEW
神使轟く、激情の如く。
2023.04.11UPDATE
2023年04月号掲載
Member:実久里ことの 生牡蠣いもこ 涙染あまね 三笠エヴァ 二日よいこ TiNA
Interviewer:宮﨑 大樹
例えば憧れているアーティストがいる人とか、立ちたい場所がある人に、勇気を与えられる存在に少しでもなれたのかな
-特に記憶に残っている回はありますか?
エヴァ:ジーフリ(G-FREAK FACTORY)さんとの回(※2023年2月号掲載)がめちゃくちゃ心に残っています。自分たちが作るフェスに対しての想いとか、2回目が大事だというのをお聞きしたので、今後"GOD FEST."とか"LEGIT"をやるにあたって、運営さんに任せきりじゃなくて、メンバーで盛り上げていけるところがないかと考えていますね。それと出演してくださるバンドさんにリスペクトを込めて、どのバンドのステージとか関係なくすべてを成功させたいという想いができたので、そこは大事に持ってイベントに臨んでいきたい。もうひとつ、続けることの大事さが本当に身に染みてわかりました。"何よりも続けよう"、"15年、20年やってみてからダメかダメじゃないかを判断しよう"という心持ちになれたので、それを自分の中では大事にしたいなと思っています。あとは、明希さんの回が大きかったです。名言の宝庫みたいな。
ことの:あれはもう座談会じゃなかった。先生と生徒みたいで。
いもこ:あんなに心がズーンと重くなる回ってあんまりなかったかもしれないです。もちろん全部の回のあとに"頑張ろう"とは思ったんですけど、自分を見つめ直さなきゃいけないんだなとか、ケツを叩かれた気持ちになりました。
エヴァ:明希さんとかジーフリさんとかですら今も模索していたり、もっともっとって練習されていたりというのを聞いて、"自分らはそれ以上にやらなあかんのに、何しとんねん!"みたいな気持ちになりましたね。"頑張ろう"の前にいったん落ち込むというか。でもその段階ってすごく大事だと思うので、1回打ちひしがれるステップができたのは良かったと感じています。そこからはもうやるだけなので。
よいこ:自分はFLOWさんの回です。いろんなアンテナを張っていて、面白いと思ったものを持ってくるみたいな。自分の人生で受けたものを反映してできたのが音楽になっているのを感じたので、なんでも生かしていけるなと感じましたね。テレビで観たニュースとかでも、そこからもっと掘っていくことによって神激の活動に戻ってくるとか、音楽とは別のものが繋がってくるのが面白いなと思って。自分もいろんなところにアンテナを張りたいし、そうすることでより楽しくなってくるんだろうなと感じました。
あまね:自分もFLOWさんですね。新しいことに進んでいくのってすごいなと思ったので。自分もそこを見習おうと思ったし、自分が学生の頃にカラオケで泣きながら歌っていた「Sign」という曲とか、"NARUTO -ナルト-"の話をしたのがすごく嬉しかったし、素直に想いを伝えられて良かったなと感じます。
-あまねさんのように、もともと好きだった人に会う機会もありましたよね。
ことの:ナノさんがそうでした(※2022年5月号掲載)。高校生のときから好きだったんですけど、そのときは自分が表舞台に立つという夢もなかったし、むしろ目立つのが嫌いなタイプだったので、その人と同じ卓に座るなんて考えたこともなかったんですよね。ライヴ("Ibutsu kon'nyū supported by 激ロック")も一緒にやらせていただいて、そういう状況だけでも誰かに勇気を与えられたのかなって。例えば憧れているアーティストがいる人とか、立ちたい場所がある人に、勇気を与えられる存在に少しでもなれたのかなと思いました。
よいこ:自分はBIGMAMAのビスたん(Bucket Banquet Bis/Dr)と話せたのも嬉しくて(※2022年12月号掲載)。ビスたんもあとから入ってきた新メンバーじゃないですか? それが自分たちと重なって。自分たちは引っ張っていってもらうことが多かったんですけど、ビスたんってすごいじゃないですか? SNS力というか、新しい風を吹かせて、引っ張っていくぞ感がすごくあって。それは自分も大事にしたいなと思いました。価値感が変わったかなと。
ことの:メンバーさんもビスたんの新しい風を受け入れているのが見えたんですね。自分たちには考えが固まっちゃっている部分が多かったんですけど、"今までと違うから"で突っぱねるんじゃなくて、ちゃんと受け入れることでグループが成長していくんだなと感じて。自分は受け入れる側としてすごく感じることがありました。
エヴァ:最近はよいこがいい意味で自分を出してくれて、主張してくれるようになったのがとてもありがたいですね。よいこって本当にもったいなかったというか、"私後輩なので"みたいな感じに遠慮していたところもあると思うんです――やっぱ先輩が怖いので(笑)。でも、よいこがリスペクトをなくさずに自分を出してくれるようになったんですね。そこを履き違えちゃうと、ただ調子に乗ったやつになっちゃうじゃないですか? よいこはそうじゃなくて、よいこなりの神激を良くしたい気持ちで、メンバー間のグルーヴ感を上げていきたいから、"ふたりで話しましょうよ"とか言ってくれるんです。
いもこ:一応先輩ですけど、そういう壁をなくしたい気持ちはずっとあって。そんなに気を使わなくてもいいよぐらいの気持ちでやっていたんですよ。でも、それをどうやって伝えればいいかとか、どうやったら空気感が良くなるかが、うちらもわかっていなかったんですよね。それをぶち破ってくれたのがよいこだったので、本当にありがたいです。"軽くご飯行きましょうよ"とか、そういうひと言も嬉しいし、いい空気感になっているなと思っています。
エヴァ:ビスたんに感謝ですね。新しいバケツを贈りたいです(笑)。
-たしかにこの1年でみなさんの雰囲気が変わったと感じるところがありました。それぞれが同じゴールを見ていたのは変わらないと思うんですけど、視点が神激というまとまりになってきたというか。
エヴァ:6本の目線が1本になったみたいな。
-そうです。そういう感じはインタビューや座談会を通して感じましたね。
エヴァ:それに2年~3年かけているのってすごくいいことだと考えていて。最初から狭めると"自分はこうしたかったのに"とか絶対出てくると思うんですよ。でも神激は、6本の目線があって、みんなそれぞれ自分のことを勝手に極めているんです。それぞれの個性、想いも大事にしつつ、誰も強制することなくやりたいことを勝手にやっていたら神激だった、というのができていて。それは、これだけ時間をかけたおかげかなと思っています。
-ここまで聞いてきたソロ・インタビューや座談会での経験がライヴでも生きていると思いますが、5月28日には幕張メッセにて単独公演"GOD MAKE ERA"が控えていますね。
エヴァ:実感はまだないですね。武道館の日も、リハをやって"ここに神者がいるんだ"と考えたときに、やっと実感が湧いたんですよ。幕張もそこまで実感が湧かないと思います。
よいこ:武道館は"迫ってくるぞ......"という緊張感がずっとあったので、逆に幕張は日付が近づいてくるのを楽しめるように、自分を持っていけたらいいなと。"来ちゃった!"となるよりは、自分から歩み寄っていけたら素敵だなというのはあります。
ことの:武道館まであと100日のときって、実感も湧かないし、何をしたらいいのかわからなかったんですよ。でも今は、武道館前にポスター配りしたからまたやろうとか、自分たちには今何が足りないのか見つめ直そうとか、やるべきことがわかるので、ひとつひとつ重ねていけば楽しめるようになるのかなと思っています。
-今は幕張に向けてどんなことに取り組んでいますか?
TiNA:グループ全体で共有するノートみたいなものがあって、ライヴの映像を振り返って、直す点、全員で反省する点みたいなことをそこにまとめているんですよ。それを1個ずつ潰していく作業を地道にやっていて。大きいステージに向けてのパフォーマンス力とかを、全員で底上げしている部分がありますね。
ことの:そのノートだけじゃなく、メンバーだけで反省会することもすごく増えて。今までは運営さんと一緒にやっていたんですけど、ライヴ直後に"今日のあれ良かったよ"とか、"今日のあそこのことをちょっと確認したい"とか、そういう機会がすごく最近増えました。幕張に向けて、ひとつずつ改善していかなきゃなと思ってやっている段階です。
-では、幕張はどんなライヴにしたいですか?
エヴァ:ライヴハウスみたいというか、"近くでやってくれているなぁ"と感じてもらいたい。幕張も武道館みたいに大きいじゃないですか? たくさんの人が来るんですけど、1対多だと思わないでほしいというか。"俺に言っているMCだな"と思ってほしいし、"俺に向けてライヴしてくれているんだ"って、全員が全員ちゃんと思ってほしい。それくらい距離の近いライヴにしたいと思っていますね。アーティストって、ある意味で親より兄弟より親友より近いと思っているので、そのくらい密接した関係値を築けるように。1時間20分でその関係値を築くことができると自分は思っているので、そういうライヴにしたいです。
LIVE INFORMATION
"GOD MAKE ERA"
5月28日(日)幕張メッセ 国際展示場 展示ホール8
OPEN 14:30 / START 15:30(予定)
[チケット]
LivePocket先行:販売中
チケットぴあ3次先行:4月15日(土)12:00~5月21日(日)18:00
一般発売:5月22日(月)10:00~
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