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INTERVIEW

神使轟く、激情の如く。× 魔法少女になり隊

2020.10.12UPDATE

2020年10月号掲載

神使轟く、激情の如く。× 魔法少女になり隊

"神激"こと"神使轟く、激情の如く。"がアーティストを招いて座談会を開催する連載企画が激ロックで始動。その記念すべき第1回目に、魔法少女になり隊から火寺バジルとウイ・ビトンが参加してくれた。アイドル・シーンの傾奇者"神激"と、バンド・シーンの傾奇者"ましょ隊"。両者が一堂に会した結果、熱くてエモーショナル、笑いあり涙ありの超濃厚な時間になった座談会の模様をお届けする。神激とましょ隊、どちらも今後の動向が楽しみで仕方がない。

神使轟く、激情の如く。:生牡蠣いもこ 二日よいこ 三笠エヴァ
魔法少女になり隊:火寺 バジル(Vo) ウイ・ビトン(Gt)
インタビュアー:宮﨑 大樹

-神激(神使轟く、激情の如く。)の連載企画の記念すべき第1回目として、ましょ隊(魔法少女になり隊)との座談会が実現しました。エヴァさんはましょ隊のライヴにたびたび行っているそうですよね。

エヴァ:もともと大阪におったんですけど、そのときに結構行かせていただいて。

バジル&ウイ:へぇー!

エヴァ:そのときにこれを(※腕に着けていた魔法少女になり隊のラバーバンドを見せる)。

バジル:前のロゴのですね! ありがとうございます!

ウイ:インディーズのときのやつだよな、これ。

バジル:メジャー・デビューする前のだから、めっちゃ古参。

ウイ:照れますね(笑)。

-エヴァさんってアーティストでもあり、ライヴ・キッズでもあるじゃないですか? そういうハイブリッドな存在から見た、ましょ隊の魅力ってどんなですか?

エヴァ:初めて観たときはドラムレス形式にビックリしたんですけど、いろんなバンドと並べて観たときにも全然見劣りしないというか、全然気にならないくらいの迫力が本当にすごいなと思って。バンドばっかり見ているとそういう形式って珍しいじゃないですか。"あ、こういうのもありなんや"とか、"それでも迫力があるって個々のパワーがすごいんやなぁ"ってビックリしました。自分はもともとアニメオタクだったんですけど、ましょ隊さんを知ったのは"おジャ魔女どれみ"のカバー(2016年リリースのシングル『BA・BA・BA ばけ~しょん』収録曲「おジャ魔女カーニバル!!」)からだったんですよ。アニメから入るとか、知ってる曲から入ることができる、ライヴ・キッズへの第一歩になるいいバンドだなと思って。ゲーマーとかも多いですよね?

バジル:いろんな人がいますね。ジャンル問わず、性別も関係ないし年齢の幅がすごくて、子連れで来てる人もいます。小さい子がパパママに肩車されて観ていたりして。

ウイ:そうそう。鼓膜破れないようにヘッドフォンとかしてね。

-ましょ隊から見たアイドルという話だと、バジルさんはアイドルのご友人も多いですし、アイドルという存在へのリスペクトをコメントされていることも多いですよね。

バジル:私はAKB48さんが初めて好きになったアイドルで、今は乃木坂46さんも好きなんです。アイドルって永遠にアイドルではいられないから、その瞬間できれいに輝くものっていうか、解散とか引退が近づけば近づくほど輝きが増す不思議な魅力を持ってるじゃないですか。一瞬の輝きっていうのが切ないけど、そこに向かって全力でみんなが頑張っているのがすごく尊いというか、儚いものだなと思っていて。アイドルと共演するようになったら、その裏側がより見えるようになって、余計に感情移入して見ちゃうようになりました。

-神激についてはどんなイメージがありました?

バジル:(神激は)王道とか清純派ではないアイドルですよね?

神激一同:そうですね(笑)。

バジル:今はいろんなタイプのアイドルがいる中で、ジャンル分けしたらPassCodeさん、BiSHさんとかに近いって言われると思うんですけど、でもそっちでもない、みたいな。そこからまたちょっと新しいアイドルさんなのかなとMVを観て思っていました。

-ましょ隊ってアイドルに曲を提供したり、対バンしていたりしますけど、ウイさんから見たアイドルってどんな存在ですか? そもそも対バンとかする前からアイドルの音楽を聴くことってありました?

ウイ:対バンする前っていうと、トップチャートに入るような、明らかに人気がある48グループさんとか、ももいろクローバーZさんとかしか聴いたことがなかったんです。ライヴハウスで対バンするようになって、"こんなにもアイドルっているんだ"と驚いたんですけど、実際にライヴをやらせてもらって、一生懸命さっていうのが剥き出しに見える、というか剥き出しだなって。そんなところで好感を持って、バチバチに何か楽しいことをできたらっていうふうには思っていましたね。

-その一生懸命さの剥き出し具合でいうと神激も相当ですけど、今のウイさんの話を聞いていかがでした?

いもこ:代表的なアイドルっていうと48グループさんだと思うんですけど、自分のもともとのアイドルのイメージもやっぱりそれで。まさか自分もこんなグループになると思っていなかったです(笑)。自分でも変な感じがしますけど、必死でやっています。そういうタイプの人間じゃなかったので、実際にやってみてわかることっていっぱいありました。

-いもこさんは内気なタイプだったそうですもんね。

いもこ:そうですね、感情とかあまり出さないし。なのにライヴだと自然と出てくる感じなんです。

エヴァ:こうやって話していると、感情剥き出しにするタイプに全然見えないですよね(笑)。

ウイ:(笑)でもステージには不思議なパワーがあると思う。

バジル:アイドルになりたいと思ったときに、かわいい衣装を着て、かわいい曲を歌って踊ってみたいな王道なグループが最初のイメージだと思うんです。だけどそっちじゃなくて。ラウド寄りとか、アイドル"なのに"って付くグループを選んだのはなんでですか?

エヴァ:もともとアイドルになりたいと思ってなくて(笑)。

いもこ:このメンバー全員、アイドルに憧れて事務所に入ったわけではないという。

よいこ:本当はバンドがやりたくて。

バジル&ウイ:(笑)

よいこ:初めて神激の曲を聴いたときにMVの後ろにバンドが映っていて、そこに入りたいと思って事務所を受けたんです。"バンド作りますか?"って聞いたら"作るかもしれないです"と言われて入ったんですけど――

エヴァ:騙されたな(笑)。

よいこ:でも神激のライヴを観たらバンド感とか剥き出し感、必死感がすごく刺さって。アイドルになろうと思っていたわけではないんですけど、バンドの熱さとかエモさを目指して活動しています。

バジル:そういう形もあるんだぁ。

-バジルさんが言った"なのに"と付くグループっていうのが、実は今回の座談会のポイントだと思っているんですよ。神激はアイドル"なのに"と言われるように、ましょ隊もバンド"なのに"と少なからず言われてきたはずで。そういう反骨精神が両者にはあるんじゃないかなと。

バジル:あぁ、やっぱ言われますね。

ウイ:でも僕らとしてはバンド"なのに"って言われるのが逆に美味しいっていうか、ちょっと捻くれてそういう形にしていた部分もあったので、しめしめという感じではありました。むしろこれがより浸透していったらいいなというのがあったんですけど......なかなかこの形は増えないよね?

バジル:ね。VJを入れてきているバンドは増えてきたけど、この形態はいないんです。こういう音楽性というか、ジャンルも。

ウイ:そこが独特で僕らの個性が集まったものが出せているっていうのはあるので、すごく自信満々にやれている感じはありますね。

エヴァ:それってめちゃカッコイイと思うんですけど、"ドラムおらんからあかんな"って言われたこともあるんですか?

バジル:入れたほうがいいんじゃないの? とかたまに言われますね。

ウイ:そうそう(笑)。

-未だにそういうの言われるんですか(笑)。いや、カッコイイじゃん! って話ですけど。

エヴァ:そうですよね!

ウイ:たぶん"それが見たいんだよ"ってことなんだよね(笑)。いい加減見せろよってことだと思うんですけど、頑なに入れてないっていうのは......どういうことなんだろうね?

バジル:ね。

一同:(笑)

ウイ:でもいつかドラムとプレイしてみたい。

バジル:このライヴでは入ってとか、そういう振れ幅も見せられますよね。

-でも、反骨精神より美味しいと思っていたのは少し意外でした。

バジル:デビュー当時とかは特にジャンルレスっていうところに美味しさを感じてました。"@JAM"のバンド・アクトに出たことがあるんですけど、"@JAM"ってアイドルのイベントじゃないですか? でも当時私らが出たときはバンドもめっちゃ出ている日だったんですよね。その一方で同じくらいの時期に"KNOTFEST"にも出ていて。ホームページでライヴのスケジュールを見るとそのふたつが並んでいるんですよ。この並びはうちしかできないなって。

-その並びは唯一無二すぎます(笑)。フェスで言うと、神激ではエヴァさんがロック・フェス出演へ熱い想いを持っていますよね。

エヴァ:もともと"MONSTER baSH"が超好きで毎年行っていたんです。何か出る方法がないかなと思い、ベースやったりドラムやったりっていう経験もあるんですけど、作曲できるほどのスキルもなければそんなに上手くもなくて。もうアイドルしか残された道がないなと。

バジル:バンド形態を持っているアイドルも、バンもん!(バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI)さんとか、解散しちゃったけどPASSPO☆さんもBAND PASSPO☆とかやってましたよね。

よいこ:本当はそういうのを目指していく感じで入ったんです。でも、BiSHさんとかも"楽器を持たないパンクバンド"って言われてますし、うちらも負けてないかなと思ったりするときもあります。

エヴァ:うちらも早くスケジュールで"@JAM"と"KNOTFEST"を並べたいです。

ウイ:最近のイベントで言うとバンドとアイドルの線引きってなくなってきたから、もしかしたらいろんなところで一緒に活躍できることもあるかもしれないですね。

-ロック・フェスにアイドルが出演するって本当に増えましたもんね。

エヴァ:アイドル・シーンから見るとまだまだアイドル・フェスにバンドを呼ぶっていうのはなかなかないことだと思うんですよ。"TIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)"とかだと、もともと後藤まりこさんとかロッカーっぽい人も出ていたんですけどね。でも、だからこそ私たちでツーマンとかスリーマンを主催していて。コロナの関係でなくなっちゃったんですけど、sleepyheadさんとか夕闇(夕闇に誘いし漆黒の天使達)さんとか、バンドを招いてスリーマンをする予定だったんです。神激もライヴ・キッズへの門戸を開きたくて、なので......良かったらツーマンしてください(笑)!

一同:(笑)

-(笑)垣根がなくなっていく傾向っていうのは今後も続いていくんですかね。

エヴァ:私たちみたいな存在ならバンドと両側から壁を壊していけるかなって。

-神激自身のライヴでもバンド感をかなり意識していますよね。曲間のMC中にギターのハウリング音が聴こえてきたり、マニピュレーターの存在もその一環だったりするんだと思います。

エヴァ:MC中の音とかもマニピュレーターさんが作ってくださっているんです。カラオケ音源が流れているだけじゃなくて、ドラムの音とかを一個一個"豊洲PIT用"とかに作り替えてくださっていて。

よいこ:セトリによって曲の速さを変えたりして、バンドみたいにライヴによって変えていけるみたいな。

エヴァ:本当にバック・バンドがついているくらいの安心感のあるこだわりとライヴ感でやってくださっていて。セットリストも気分で変わっていくんです。こっちも、今この曲やりたいって思ったら、"次、あの曲やります"って言うと流してくれるんで(笑)。

いもこ:曲中にしゃべりたいなって思ったら、歌わずに突然しゃべりだす、とかも。

ウイ:へぇ~、すごいなぁ。ライヴならでは。観てみたい。

エヴァ:ファンの人たちもコールとかはもちろんするんですけど、それ以上にツーステとかリフトとかめちゃくちゃ好きなので、フロアもライヴ・キッズ顔負けだと思ってます。