INTERVIEW
魔法少女になり隊
2017.05.15UPDATE
2017年05月号掲載
Member:火寺バジル(Vo) gari(VJ/Vo) ウイ・ビトン(Gt) 明治(Gt)
Interviewer:荒金 良介
昨年のメジャー・デビュー以降、魔法少女になり隊の人気は加速の一途を辿っている。ラウド、ポップ・パンク、ユーロビート、アニメ、ゲームなど、ボーダーレスな音楽性で幅広いリスナーを獲得しているが、この3rdシングル『ヒメサマスピリッツ』はその状況に追い風を吹かせることは間違いナシ。ライヴではすでに人気曲になっている表題曲や、アニメ"うる星やつら"主題歌「ラムのラブソング」のカバーなど、初めてラヴ・ソング縛りで挑んだ全3曲。ヘヴィにポップに縦横無尽に聴かせる表現力の高さに唸らされてしまう。そんな今作に迫るべく、激ロック初インタビューを敢行。なお、ヴォーカルの火寺バジルは魔女の呪いによって喋ることができないため、筆談で答えてもらった。
-昨年9月にメジャー・デビューするなど、いろいろ動きの激しい1年でしたよね?
ウイ:特に下半期はすごくバタバタしてましたね。メジャー・デビューしたことはやっぱり大きいです。
-バンドを取り巻く環境に変化も感じますか?
明治:地方に遠征に行くと、知ってくれてる人の数は増えましたね。
ウイ:前作の『革命のマスク』(2017年1月リリースの2ndシングル)以降はまた増えて、あれ!? って。ライヴでもダイレクトに伝わるから、それが嬉しいですね。
バジル:こないだのワンマン(※1月に東名阪にてワンマン・ツアーを開催)もほんとにいろんなお客さんがいて。キッズ、親子で来ている人、アイドル好きな人とか、いろんな人に刺さっているんだなと実感できました。
-自分たちがやってる音楽がどんどん伝わってる実感があると?
明治:そうですね。いろんな層のお客さんがいることが理想だし、個人個人で好きに盛り上がってくれる姿を見ると、嬉しいです。
gari:RPGバンドというコンセプトを掲げているんですけど、お客さんひとりひとりが主人公で、自由に楽しんでほしいという思いも入ってます。それが広がってきた実感はありますね。
バジル:それは私たちだからできることだし、私たちにしかできない強みですね。
明治:それから、去年は"KNOTFEST JAPAN 2016"にも出ましたし。
-"KNOTFEST JAPAN 2016"に出た感触はどうでした?
gari:"めちゃくちゃやったった!"感がありました。
-どのへんで手応えを感じました?
gari:メタルの祭典じゃないですか。そこで「おジャ魔女カーニバル!!」(2016年リリースのシングル『BA・BA・BA ばけ~しょん』収録曲/※"おジャ魔女どれみ"主題歌カバー)というカバー持ち曲をかましたら、反応がすごく良くて。
ウイ:最初は不安があったんですよ。僕らはそこまでガッツリとメタルと言ってるわけでもないし。
gari:バンド名もこんな感じだしね。
ウイ:そうだね(笑)。2曲目に「おジャ魔女カーニバル!!」をやったときに、これでアガるのか! って。してやったり感はありましたね。
明治:異色というか、何だこいつらは? とならずに盛り上がってくれました。
-火寺さんはどうですか?
バジル:最初は緊張と不安がめちゃくちゃあったけど、メタルのお祭りでアウェイのなかでもやれたことが自信に繋がってます。このメンバーなら、どこでもやれるなと。
-ちなみに"KNOTFEST JAPAN 2016"でほかの出演者のライヴは観れました?
ウイ:観ました。ANTHRAX、IN FLAMES......あと、Crossfaithはめちゃくちゃかっこよかった! SLIPKNOTも面白かったですね。
gari:エンタメという意味ではSLIPKNOTに一番刺激を受けたかな。なぜステージ左右にあるドラムがずっと動いてるんだろ? って(笑)。どこを見ても面白くて。僕らもそういうライヴを目指しているから、めっちゃ勉強になりました。
-魔法少女になり隊も将来的には動くドラムを導入して?
gari:はははは。それに代わるような大道具が必要かなと。
ウイ:パッとステージを見たときに、どこを見ても楽しい! というのは目指すべきところですね。
-魔法少女になり隊は様々なジャンルを取り入れながらも、ヘヴィさも大事にしているバンドですよね?
ウイ:僕はアグレッシヴな音楽が好きで、それはずっとやりたかったことなんですよ。このバンドで激しさを出しつつ、ポップにいけるところが楽しいなと。僕はポップ・パンクやスラッシュ・メタルも好きだし、それにユーロビートを混ぜたら楽しい音楽ができるんじゃないかと。それは楽曲制作の軸になってます。
-ポップ・パンク、スラッシュ・メタルだと、どのへんのバンドが好きなんですか?
ウイ:MXPX、BLINK-182、NEW FOUND GLORY、スラッシュ・メタルだとMETALLICA、最近だとCRISIXというスペインのバンドも好きで聴いてます。
バジル:Folder5。
ウイ:あっ、それもだね。90年代は海外のユーロビートの曲を日本語でカバーしているアーティストが多かったんですよ。V6の初期もユーロビートを取り入れてたし、すごく好きでした。