INTERVIEW
神使轟く、激情の如く。× ナノ
2022.05.11UPDATE
2022年05月号掲載
神使轟く、激情の如く。:実久里ことの 生牡蠣いもこ 涙染あまね 三笠エヴァ 二日よいこ TiNA
ナノ
インタビュアー:吉羽 さおり Photo by 上坂和也
-今回は対バンでのライヴになりますが、対バンやイベントでのライヴで心掛けていることはありますか。
エヴァ:さっきのライヴが好きという話と通じるんですが、その日にしかできないライヴというのがあるじゃないですか。対バン相手へのリスペクトも大事に、でも倒すぞくらいの勢いは忘れずにというのは大事にしていて。となるとやっぱり内容も変わってくるんですよね。それこそメッセージとかも変わってくるし、その日の対バンでしか見られない神激というのが絶対にあると思うので。ワンマンももちろん観にきてほしいですけど、対バンのバチバチの神激はめちゃくちゃかっこいいと思うので、それは見ていただきたいなって考えています。
-ナノさんは幅広い曲がありますが、対バンではどんなセットリストでいくのかとか、結構変わるものですか。
ナノ:対バンとかイベントでは、どちらかと言ったら自分のマニアックなところを見せるというよりは、これぞナノでしょうっていうところで勝負したいなと思う。共演者へのリスペクトは大前提であるんですけど、やっぱり負けたくないなというのは一緒ですね。一番強い武器を持って挑むぞっていう曲を考えて。ナノのことを知らなくても楽しめる曲じゃないと、申し訳ないですしね。だけど、ある意味自分の本性の8割くらいにしておいて、あとの2割を知りたかったらナノのワンマンに来いよっていう。
エヴァ:カッコいいな。それは神激にはないところだから。
ことの:120パーセント出しちゃうからね(笑)。
ナノ:決して余裕があるわけじゃないんですけどね(笑)。ただただ倒しに行くんじゃなくて、お互いがぶつかうケミストリーでいいものが生まれるっていう、何か生み出すためにいくって感じで。そういうことを考えると、ただただ牙を剥いていくよりは──
エヴァ:一緒に作っていくみたいな。
ナノ:もともと自分は人とぶつかることが大嫌いで、ポジティヴな人間だから。最初は戦ってるくせに、最後はみんなファミリーだろって、イエーイって肩組んじゃう感じなので(笑)。でもお客さんはそれを求めているとも思うしね。フロアのお客さんを見ればこれは自分のファンだなとか、神激さんのファンだなとわかるじゃないですか。でも、そこに線が見えるのがすごく嫌いで。最終的には、お互いのファンが友達になってほしいなって思っているんです。それをするには、ナノが神激さんをリスペクトしていることを、ちゃんと感じ取ってもらわないといけないなっていう。友達を作ることが、対バンの一番の醍醐味だと思ってますね。
エヴァ:フロアがそうなったら最高ですよね。
ナノ:違うTシャツを着てるのに一緒に話しているのとか、その場でメール・アドレスの交換しているのとかを見ると泣きそうになるんですよね。ナノのファンはそういうのにオープンな人が多いので。安心してほしいなって思います。
エヴァ:神激のファンも大丈夫です(笑)。
ことの:めちゃくちゃ温かいので。
-どんなイベントになるか、話を聞いてるだけでも楽しみですね。
ナノ:未知の世界なので楽しみですね。本当に当日までどうなるかわからないですもん。
いもこ:でも今日の座談会で、音楽への姿勢とか共通点がたくさん知れたので、本番がより楽しみです。
ナノ:この座談会があって良かったですよね、ひとりひとりのパーソナリティもわかったし、緊張がほぐれたというか。
-では最後に、ライヴを前に互いに聞いておきたいことなどありますか。
エヴァ:これは個人的な質問なんですけど、ナノさんはすごく歌が上手いじゃないですか。ボイトレとか練習するうえで一番意識していることとか、ここを大事にしているというポイントがあれば、ぜひ教えてほしいです。
ナノ:デビューした頃は正直そういうことを何も考えていなくて、自分は負けず嫌いだし、気合でなんとかなるくらいの気持ちだったんですけど。やっぱりライヴを続ければ続けるほど、喉や身体って楽器なんだなって思って。自分をケアすることはすごく大事だなとなりましたね。最初の頃よりは今のほうが圧倒的にいろんなことを意識するけど、一番はストレスを溜めないことかな。もちろん喉のケアや習慣も大事だけど、それ以上に気持ちをケアしてあげることのほうが大事で。どんなに喉をケアしてもその日気分が悪かったら、声って潰れるんですよね。だからなるべく自分をリラックスできる方法を探すとか。難しいことですけどね。マネージャーやスタッフも演出とか他のケアはできても、歌に関しては自分しかケアできないので。"ナノ、最近手を抜いてるな"とかも歌えばすぐにわかってしまうし。それが、10年やってきて感じることかな。たとえライヴ中に失敗があって、最初はもちろん泣きたくなったり悔しい思いがあったりしても、この失敗を二度と経験したくないっていうものに変えていくことも大事ですよね。ライヴ中に何か、大きな失敗したことってありますか。
よいこ:私が一番やらかしてるかな(笑)。加入して2ヶ月くらいで大きなライヴがあったんですけど、緊張しすぎて真っ白になって30秒くらい黙っちゃって。でもそれがナノさんが言ってくれたようにスキルアップに繋がったのかなって感じます。できれば失敗はしたくないですけど、そういうのも成長に変えていけるのがライヴの良さだったりするのかなって思いましたね。
ナノ:あとめちゃくちゃ重要なのが、ステージに出る前に絶対にハンドクリームを塗らないっていう。1回、クリームで滑ってマイクがスポーンって飛んでいっちゃったことがあって。もうね、それ以来手はカッサカサの状態でやってます(笑)。
ことの:ハンドクリーム塗るほどの女子力高いメンバーがいないんですよね。
ナノ:そのときはすっごく恥ずかしかったんですけど、何年経ってもお客さんがそれを覚えてて、笑ってくれるんですよね。ライヴでのエピソードとして、楽しい思い出になっているし、それはそれで面白いし。
よいこ:最初は嫌なことでも、後々に笑えればいいかなっていうのはありますよね。
ナノ:ライヴはそういった失敗も、許されるといえば許されるのでね。失敗しないようには挑むけど、したらしたで、それをポジティヴな状況に変えるというのはすごくライヴならではだと思いますよね。でも、6月のライヴは楽しみです。どんな奇跡が起こるのか、みんなで届けられるか。ナノも全力でいくので。
エヴァ:私たちもナノさんって漠然とかっこいいとか、かっこいい音楽をやってるというイメージしかなかったんですけど。こうしてお話しさせてもらってこんなにステージ、自分、ファンに対して誠実に向き合っているんだなって知れて、早くライヴやりたいって、ライヴを観たい気持ちがよりいっそう高まったので、6月が楽しみになりました。
ナノ:それはそっくりそのままお返しします。それぞれが真剣に自分のレベルアップに日々挑んでいるのはすごく素敵なことだと思うし。ナノにはわからないグループの難しさだったり、楽しさだったり、うらやましいなっていう部分もいっぱいあるので。ステージ裏では仲良くしてください。
神激一同:もちろんです、よろしくお願いします!
EVENT INFORMATION
"Ibutsu kon'nyū supported by 激ロック"
6月3日(金)新宿BLAZE
出演:神使轟く、激情の如く。 / ナノ / EGG BRAIN
DJ:ムラオカ & TATSUYA(激ロック)
S席(前方)¥5,000 / A席(通常)¥2,500(D代別)
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神使轟く、激情の如く。
LIVE INFORMATION
"5th Anniversary ワンマン「轟音」"
9月11日(日)豊洲PIT
※詳細後日発表
ナノ
LIVE INFORMATION
"10th Anniversary 『ROCK 'N RAINBOW』"
7月9日(土)duo MUSIC EXCHANGE
¥6,200(D代別)
e+プレオーダー先行受付:~5月18日(水)23:59
一般発売:6月1日(水)10:00~
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