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INTERVIEW

ナノ

2015.10.21UPDATE

2015年10月号掲載

ナノ

インタビュアー:沖 さやこ

-今年1月に3rdアルバム『Rock on.』をリリースなさって、今日まではナノさんにとってどんな期間でしたか?

『Rock on.』が自分にとってすごく大きな1ページだったので、そこから新たな旅が始まった感じですね。今までの自分に加えて、新しいナノを作るために研究しました。その間にライヴも結構あって、台湾やドイツでもワンマン・ライヴをしたりと、インターナショナルな部分でも引き出しが増えました。国によってお客さんの反応も違うので、それに煽られて自分もまた違うパフォーマンスができたりもして、すごく刺激になりましたね。ライヴにも余裕が生まれて、もっとヴィジョンが湧くようになってきて、細かい演出の部分にも気がいくようになりました。余裕ができるとそれだけリラックスできるので、いいパフォーマンスに繋がると思います。そういう活動の中で、改めて自分はハングリーだなと思いましたね。新しいことをやればやるほど、いい意味でもっともっと欲が出てくる。『Rock on.』はその欲を引き出す、いいきっかけだったと思います。

-今回のシングル『Bull's Eye』は、その"新しいナノを作るための研究"から生まれたものなのでしょうか。

そうですね。新しい要素も欲しいので、いろいろと研究しました。曲を書いているWEST GROUNDも一緒に"新しい音をどう追究していくか?"と考えて。ありがたいことに今回のシングルも3曲ともタイアップが決まって。それぞれで違う音を出したいと思いましたね。

-3曲とも書き下ろしのようですね。

自分の場合はお話をいただいてから曲を作るパターンが多いので、そのときそのときで作品に影響された音になっているんじゃないかなと思います。やっぱり作品を愛する人が聴いて違和感がないというのが1番大事だと思っているんです。"なんでこの曲なんだろう?"とか"イマイチだな......"と思われるのが、作品に対しても申し訳ないので。でも自分が曲を書くわけだから、自分の世界観も入れないとナノという曲にはならない。だから作品のことを第一に考えたうえで、その次の優先順位として自分の経験や想像の中で気持ちを込めるようにしています。

-TVアニメ"緋弾のアリアAA"のオープニング・テーマである「Bull's Eye」は、"緋い"や"引き金"など、作品の世界観を表すワードが見られます。

作品の前シリーズと今回の脚本とプロットを読んで、自分が感じたことを書いていきました。"Bull's Eye"は英語で"的のど真ん中を射る""ドンピシャ"という意味がある言葉で、アリアの登場人物も銃を使うのでちょうどいいかなと思ってタイトルにしました。アニメ・サイドからの要望は"ただただ戦って苦しいだけではなく、その先に希望がある作品なので、歌にもそれを入れて欲しい"ということだったので、そこを意識して書いていきましたね。

-ハングリー精神を持つナノさんにはぴったりのテーマでは。

そうですね、絶望の先に希望が出てくる歌詞ばかりなので(笑)。自分の方向性と同じだったということもあり、嬉しかったですね。書いていても面白かったです。

-楽曲ができるまでの工程は?

実はこのオープニングに関しては、全然違うタイプの曲を4パターンくらい作ったんですよね。全部歌詞も書いて仮歌も入れたんです。原作者の方がイメージを強く持っている方だったので"んー、これも最高なんだけど、もう1パターン作ってくれませんか?"というのが3~4回続いて。でも最終的には1番最初に提出した「Bull's Eye」になりました(笑)。自分的にもこの曲が1番納得いってたし、歌詞も直感的にパッと出てきたものだったから"これになるといいな......"と内心思っていて。それが決まってすごく嬉しかったです。だから楽曲は結構作っていたんですよね。

-そうだったんですか。他のパターンのものも気になります。

それぞれ全然違う感じになったんですよ。ファンの方が聴いたら"えっ!?"と思うような曲も実際ありました。

-では表には出ていないけれど、この研究期間で新しいナノが生まれていったんですね。

そうですね。だからいつかそれが活かされるときが来るかもしれないです。

-楽しみにしています。今作『Bull's Eye』に収録の3曲は、もともと一緒に制作をなさっているWEST GROUNDさんとがっつりタッグを組んで完成したものですが、ナノさんの思うWEST GROUNDさんの魅力とは?

とにかく天才だと思っています。あとは、自分の1番の理解者だと思っていますね。自分みたいなスタイルでやっている人間が、同じクリエイターさんとずっと作品を作っていくのはなかなか珍しいと思うんですよね。でも自分としてはすごく納得いってるし、徐々に徐々に、組めば組むほどお互いを理解しているなと感じるし。今は大体、曲ができて、特に話し合いもなく自然と歌詞が入ってレコーディングをするので、制作はすごく速いですね。"ちょっとこれは違うんじゃないか?"とか"もうちょっとこれは変えたいな......"と思うことが最近全然ないので。WEST GROUNDというクリエイターをひと言ではまとめられないんですけど、常に"前作を超えたい"という野望を持っている人だとはすごく思います。これから先どんなふうに新しいものを作れるか、すごく楽しみです。