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激ロック | ラウドロック ポータルサイト

FEATURE

DOWNLOAD JAPAN 2020

2020.02.07UPDATE

歴史ある"Download Festival"の魅力をおさらい! そして、見逃せない今年の国内開催情報もチェック!!

Writer 山本 真由

今年も大注目のアクトが揃う"DOWNLOAD JAPAN 2020"だが、そもそも"ダウンロード"とはいったいどんなフェスなのか。3月に控えた開催を前に今一度その成り立ちと歴史をおさらいしておこう。

まずは、本場イングランドのレスターシャーにて行われている"Download Festival"について。初開催は2003年。ちなみに、"Download"というネーミングについては、ふたつの意味がある。まずひとつ目は、2000年代初めの当時においては、音楽業界的に"ダウンロード"という言葉にいいイメージはなく、自由に音楽をシェアする文化というのは反抗的なロックの姿勢として、象徴的な意味を込め採用された。そして、もうひとつは、インターネットを介してオーディエンスと繋がる、21世紀の新しい音楽のあり方を支持する意味だ。
会場となっているドニントン・パークは、もともと1931年にオープンしたイギリスきっての名門サーキットで、多くの国際的なレース・イベントが行われている場所だ。1980年~96年には"Monsters Of Rock"が毎年開催され、AC/DC、VAN HALEN、Ozzy Osbourne、IRON MAIDEN、METALLICA、BON JOVIなど数多くのロック・バンドが出演。さらに、2002年には"Ozzfest"が開催されるなど、ロック・フェスの会場としても定着している。そして、それらの流れを汲む新たな国際的ラウドロックの祭典として、2003年にスタートしたのが"Download Festival"だ。

記念すべき第1回となった2003年のヘッドライナーは、1日目がIRON MAIDENで2日目がAUDIOSLAVE。メタルやハード・ロックにとらわれず、オルタナティヴ系のバンドやインダストリアル・ロック、ミクスチャー、ハードコア、パンク・バンドなど幅広いラインナップが揃った。翌年の第2回はLINKIN PARKとMETALLICAをヘッドライナーとして、前年同様2日間にわたって開催。そして、そのさらに翌年となる2005年にはFEEDER、BLACK SABBATH、SYSTEM OF A DOWNをヘッドライナーに迎え、この年から3日間の開催となり、その後よりステージの数も増え、規模を拡大する。
2016年には英国ドニントン・パークでの開催とは別にフランスでも開催。IRON MAIDEN、KORN、RAMMSTEINをヘッドライナーとして、3日間3ステージという本国に引けを取らない豪華ラインナップで、海外進出が実現した。そして、翌2017年にはさらに、スペインでも開催と徐々に開催地を広げ、2018年にはヨーロッパを飛び出しオーストラリアでも初開催された。

もちろんここ日本でも大型フェスはいくつもあるが、ロックに特化した大物バンドや旬のバンドが集まる海外フェスのラインナップは、毎年注目されている。洋楽ロック・ファンなら海外フェスへの遠征は誰もが一度は憧れたことがあると思う。しかしながら、比較的行きやすいアメリカ西海岸などで開催されているフェスに比べて、ヨーロッパのフェスは遠いしお金もかかるし、ハードルが高い。そんななかオーストラリアでも開催されるようになった"Download Festival"に、希望が見えた方も多いのではないだろうか。そして、昨年2019年になんと! 満を持してついに、"DOWNLOAD JAPAN"として待望の日本上陸が実現したのだ。

初開催となった"DOWNLOAD JAPAN 2019"は、昨年2019年の3月に幕張メッセにて開催された。残念ながら、当初発表されていたOzzy Osbourneの出演は、Ozzyの体調不良によりキャンセルとなってしまったが、それでも、JUDAS PRIESTやSLAYER、ANTHRAXといったレジェンドたちが揃って来日。特に、昨年のワールド・ツアーが最後と発表されていたSLAYERは、本公演が日本での最後の公演ということにもなり、大変大きな注目を浴びた。また、ARCH ENEMYやGHOSTといったスウェディッシュ・メタルの実力派バンドや、日本でも今なお高い人気を誇るポップ・パンク・バンド SUM 41、パワフルなハードロック・クイーン、Lzzy Hale(Vo/Gt)率いるHALESTORM、トリプル・ヴォーカルとエレクトロ要素を取り入れたヘヴィなサウンドで、幅広いリスナーから支持されるAMARANTHE、アボリジニの民族楽器を用いたヘヴィ・ロックを奏でるニュージーランド出身の4人組、LIKE A STORMなど、各国からジャンルも演奏スタイルも幅広い豪華ラインナップが揃った。さらに、日本からは海外ライヴ経験も豊富なMAN WITH A MISSIONが出演。個性的な海外勢に引けを取らない存在感を示した。

"DOWNLOAD JAPAN 2019" PHOTO GALLERY

JUDAS PRIEST

SLAYER

SUM 41

GHOST

ANTHRAX

ARCH ENEMY

HALESTORM

MAN WITH A MISSION

AMARANTHE

LIKE A STORM

そして、そんな大成功を収め日本のロック・フェスの歴史に大きな功績を残した前回に続いて、2年目の今年2020年の開催も決定! 第1回に負けず劣らず、盛り上がること間違いなしの素晴らしいラインナップが発表されている。
"DOWNLOAD JAPAN 2020"は、ヘッドライナーであるMY CHEMICAL ROMANCEを筆頭に、THE OFFSPRING、EVANESCENCE、JIMMY EAT WORLD、MINISTRY、IN FLAMES、AMON AMARTH、AT THE GATES、DIRTY HONEY、BARONESSといった大注目のメンツを迎え、3月29日に幕張メッセにて開催。さらに、大阪でもMY CHEMICAL ROMANCEと、JIMMY EAT WORLDらによる特別公演の開催が決定している。
見どころはなんと言っても再結成のマイケミ(MY CHEMICAL ROMANCE)だが、もちろんそれだけではもったいない。ラウドロック、パンク、エモ、メタル、インダストリアル、オルタナティヴ、ハマる部分は人それぞれあると思うけれど、ライヴでしか味わえない感動はジャンルの垣根を越えて聴く者の心を動かすはずだ。しかも、今回の出演バンドたちのような百戦錬磨のライヴ・バンドたちによればなおのこと。これだけのバンドが日本国内で一堂に会することなど滅多にないので、自分の好きなバンドやジャンルにかかわらず、すべてのライヴをぜひチェックしてもらいたい。

近年様々なコンセプトを持った音楽フェスが日本各地で季節を問わず開催されているが、ロックという枠組みの中で、しかも、メタルやハード・ロックに縛られない、多彩なラウドロックのバンドが集まるフェスというのは貴重で、それも海外バンドに特化したフェスというのは、この"DOWNLOAD JAPAN"より他にないのではないだろうか。
それを考えると、もはや"DOWNLOAD JAPAN"に参加することは、ちょっとした海外フェス遠征ということになるのかもしれない。そんなロック・ファンの夢を叶えてくれる素晴らしい機会なのだから、ぜひともこのお祭りに参加してほしい。あと、これは来日した海外バンドが口を揃えて言うことだが、日本のフェスは本当によくオーガナイズされている。会場もきれいだし、演出も運営もハイレベルだ。そういう恵まれた環境で音楽を楽しむことができるというのも、私たちはラッキーなのだろう。そして、踊るも騒ぐも、ゆっくり楽しむも良し。自分なりのスタイルで、お気に入りのバンドとの素敵な時間を過ごしてみてはいかがだろうか。


"DOWNLOAD JAPAN 2020"の
出演アーティストを総まとめ!!


MY CHEMICAL ROMANCE

疾走感溢れるキャッチーなメロディとダークなゴスの要素が合わさった唯一無二の世界観で、2000年代のポップ・パンク・ブームや、スクリーモなどその派生シーンを盛り上げた功労者的バンドのひとつ。2006年にリリースした3rdアルバム『The Black Parade』は、今なお語り継がれるロックの名盤。2013年に惜しまれつつ解散したが、2019年に奇跡の再結成を果たす。

THE OFFSPRING

言わずと知れた西海岸パンク・ロックの重鎮。カラッとしてノリのいい音楽性とウィットに富んだジョーク、そして、メッセージ性の強い歌詞で、同時期に大ブレイクしたGREEN DAYと共にネオ・パンク(メロコア)ムーヴメントを牽引した。エクストリーム・スポーツのBGMとしても定番となるなど、音楽にとどまらず、西海岸カルチャーを代表する存在でもある。


EVANESCENCE

カリスマ女性ヴォーカリスト、Amy Lee率いるヘヴィ・ロック・バンド。Amyの圧倒的歌唱力と存在感、そして、オーケストレーションなどを用いた、激しいだけでない壮大でドラマチックな音楽性が支持され、ハリウッド映画のサントラなどにも起用されている。

JIMMY EAT WORLD

ここ日本でも楽曲がCMに使われるなど確固たる人気を確立し、もはやエモーショナル・ロックの代名詞となっている彼ら。瑞々しいメロディが印象的な音楽性で、チャレンジ精神も旺盛ながら、昨年リリースした最新アルバム『Surviving』では、原点回帰のシンプルなロック・サウンドを披露した。


MINISTRY

1981年に結成されたインダストリアル・メタル・シーンの絶対的カリスマ、MINISTRY。2008年に解散するも、2011年に復活。2013年リリースの『From Beer To Eternity』を最後に制作活動を離れ、ライヴを中心とした活動になるも、2018年には最新作『AmeriKKKant』を発表した。チャレンジングな音楽性と風刺の利いたメッセージは、今も健在だ。

IN FLAMES

90年代にAT THE GATES、DARK TRANQUILLITY、SOILWORKらと共にスウェディッシュ・デス・メタルをリードする存在として、メロディックな音楽性を提示し、その人気を不動のものとした。その後はミドル・テンポのナンバーやクリーン・パートに磨きがかかるなど、徐々に音楽性が変化し、現在はオルタナティヴ色が強くなっている。


AMON AMARTH

ヴァイキング・メタルの雄、AMON AMARTH。北欧神話やヴァイキングなどをモチーフとした、荒々しく重厚なサウンドと神秘的な世界観で、メタル・シーンに巨大な存在感を示す彼ら。迫力満点の演奏のみならず、本国のライヴでは、ヴァイキングの戦いのパフォーマンスなどエンターテイメント性の高い演出も行っており、ライヴ・バンドとしても人気を誇る。

AT THE GATES

1990年に結成。メロディック・デス・メタルのパイオニアとして活躍し、後続の幅広いメタル・バンドに影響を与えたAT THE GATES。1996年に一度解散するも、2007年に再結成、2010年に本格的に活動再開し、現在は精力的に活動している。アグレッシヴ且つ叙情的な音楽性で、今なお高い人気を誇る。


DIRTY HONEY

2017年にLAで結成されたハード・ロック・バンド。2019年にセルフ・タイトルの1st EPをリリースしている。ブルージーで古き良きアメリカン・ロックを奏でる、新世代のロック・スターとして注目を浴びる。THE WHOやGUNS N' ROSESをはじめとした大物バンドのツアーのサポート・アクトに抜擢されたことでも話題となった。

BARONESS

自身のアートワーク以外にも様々なバンドのアートワークを手掛けるフロントマン、John Dyer Baizley率いる、米ジョージア州の4人組アート・メタル・バンド。メタルの枠にとどまらない多彩で独創的な音楽性で異彩を放ち、プログレッシヴ・メタル・ファンなどコアな音楽好きの間で特に強い支持がある。昨年、通算5作目となるフル・アルバム『Gold & Grey』をリリース。


"DOWNLOAD JAPAN 2020" EVENT INFORMATION

2020年3月29日(日)幕張メッセ9~11号館
OPEN 9:30 / START 10:30

出演:MY CHEMICAL ROMANCE / THE OFFSPRING / EVANESCENCE / JIMMY EAT WORLD / MINISTRY / IN FLAMES / AMON AMARTH / AT THE GATES / DIRTY HONEY / BARONESS

[チケット]
スタンディング ¥16,500(D代別)
VIP ¥30,000(入場チケット+VIP特典)

<VIP特典内容>
・専用ビューイング・エリア(スタンディング)
※エリア詳細は調整中
※車イスの方でVIPチケットを購入された場合、専用ビューイング・エリアはご利用いただけない場合がございます。
・専用入場レーン
・物販ファスト・レーン
・専用クローク(無料/出し入れ自由)
・1ドリンク付
・VIPラミネート(当日入場時配布)
・VIPギフト(当日入場時配布/詳細後日発表)
※未就学児の入場は必ず保護者同伴の上保護者1名につき児童1名のみ入場可(入場エリア制限あり、前方への立入り禁止)
※出演ラインナップ変更による払い戻しはいたしません。予めご了承ください。

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