2000年代より、母国イギリスのみならず世界のメタル・シーンを牽引してきたBULLET FOR MY VALENTINE（以下：BFMV）が、"DOWNLOAD JAPAN 2022"に出演する。彼らの来日は2018年の"SUMMER SONIC"以来4年ぶり、しかも2021年11月にリリースされたセルフ・タイトル・アルバム『Bullet For My Valentine』を引っ提げての来日ということで、パンデミック以降ヘヴィなサウンドを爆音で味わうことの少なかったロック・ファンにとっては朗報となったことだろう。

そもそもBFMVは、本家イギリスの"Download Festival"とも非常に関わりの深いバンドだ。まだ無名のバンドだった2004年に初出演を果たすと、2005年には2ndステージへと昇格し、デビュー・アルバム『The Poison』のリリースを経た2006年にはついにメイン・ステージに登場。さながら"Download Festival"のハウス・バンドのように、フェスとともにファン・ベースを拡大してきたのだ。そして世界がパンデミックに見舞われたあと、イギリス政府の研究プログラムの一環として2021年6月に開催されたパイロット版フェス"Download Pilot"では念願のヘッドライナーを務め、ライヴ業界復活の狼煙となった圧巻のパフォーマンスを披露。このイベントについて、フロントマンのMatt Tuckは"イベント全体が壮観だった。イギリスでメタル・フェスが行われたのはほぼ2年ぶりだったしね。そんなイベントの大トリを務めることを打診されて、なんて名誉なことだろうと思ったよ"、"コロナのこともあったし、イベント自体の趣旨、それが俺たちにとって何を意味するか、ライヴで演奏すること......すべてが忘れられない1日になった"と振り返っている。

そんなBFMVは、"Download Pilot"で初披露された楽曲を含む最新アルバム『Bullet For My Valentine』を2021年にリリース（※来日記念盤としてデラックス・エディションが2022年8月発売）。同作はMattが"自分たちのテクニックやスキルを前作（『Gravity』）ではあまり使わないでいた状態で曲を書き始めたから、それまで溜まっていたクリエイティヴィティが積み重なって爆発して、こういうものができた。しかもさらに獰猛で激しいものとして"と語るとおり、BFMV史上最もヘヴィでアグレッシヴと言えるサウンドに仕上がっており、世界のロック・メディアから称賛を受けた。バンドの新時代到来を告げる作品となった本作の、ライヴ映えする強力な楽曲たちを"生"で体感しない手はないだろう。ちなみにアルバムのイントロでは「Waking The Demon」、「Tears Don't Fall」などバンドの代表曲が引用されているのだが、まだBFMVをよく知らないという人は、セットリストの予習を兼ねてこれらの楽曲もチェックしておくことをおすすめしたい。

日本での洋楽ラウドロック・フェス復活の第一歩となる"DOWNLOAD JAPAN 2022"に、まさにこの上ないタイミングで登場するBFMV。名実ともにイギリス最大のメタル・バンドの一角へと上り詰めた彼らのパフォーマンスを、ルールを守りつつぜひ全力で楽しんでいただきたい。

▼リリース情報
BULLET FOR MY VALENTINE
来日記念盤
『Bullet For My Valentine (Deluxe)』

2022.07.08 ON SALE!!
UICO-1325／￥2,860（税込）
amazon TOWER RECORDS HMV

1. Parasite
2. Knives
3. My Reverie
4. No Happy Ever After
5. Can't Escape The Waves
6. Bastards
7. Rainbow Veins
8. Shatter
9. Paralysed
10. Death By A Thousand Cuts
11. Omen
12. Stitches
13. No More Tears
14. Step Out From The Inside
15. This Means War

ニュー・シングル
『Stitches』

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[UNIVERSAL INTERNATIONAL]

1. Stitches
2. Omen