DISC REVIEW
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セルフ・タイトルを冠した通算7作目のアルバムは、バンド史上最もヘヴィでアグレッシヴと言える作風に仕上がった。否が応でもテンションの上がるイントロから怒濤のスラッシュ・チューンへと繋がるTrack.1、そしてBFMVらしさと新鮮さが同居するアンセムのTrack.2と、冒頭から新たなバンドのスタイルを感じさせる。鋭利なリフが初期を思わせるTrack.4やTrack.10、メロディックで叙情的なアレンジが前作『Gravity』にも通ずるTrack.5、グルーヴィに振り切った新境地のTrack.8など、これまでのキャリアで培ってきた要素を下地に、さらに洗練された新たなBFMV像を展開している。自ら"BULLET 2.0"を掲げるに相応しい、転換点となり得る作品だ。