DISC REVIEW
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エモの第一人者とも言えるJIMMY EAT WORLDが8thフル・アルバムをリリース。前作『Invented』から3年振りとなる本作は、Jim Adkins(Vo/Gt)いわく"大人の失恋"をテーマにしているとのこと。そのテーマ通り、大人の落ち着きがありながらも非常に甘酸っぱいナンバーが並ぶ。エモい音色にアコースティック・ギターを大胆に取り入れることで楽曲は更に膨らみを増し、煌びやかに。そして何より、軽やかだが涙腺をくすぐる泣きメロも、ひとつひとつに丁寧に熱が込められた音も、ひたすらにフレッシュだ。まさか活動20周年を迎える節目である2013年に、こんな作品を届けてくれるとは!リアルタイムで彼らを追い続けているリスナーにもそうでない世代にも、優しく、新鮮に響く1枚だ。 沖 さやこ