DISC REVIEW
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エモーショナル・ロック界の巨匠、JIMMY EAT WORLDの3年半ぶりとなる通算6枚目がいよいよ到着。MUSE風のグルーヴを感じさせる「Higher Devotion」や、Jim Adkins(Vo)がこれまでになくハードに歌い上げているロック・ナンバー「Action Needs An Audience」、ジミー流のバラード「Littlething」「Cut」もより美しく、聖歌のようなコーラスを用いたリードトラック「Invented」は壮大なスケール感を生んでいる。初期3作品を手掛けた鬼才Mark Trombinoと再びタッグを組んでいることもあり、ダイナミックながら初期のようなエモ感に溢れている「Evidence」なども。アルバムを通してはミッドテンポのバラードが多くを占めるが、ストリングスを導入して音に広がりが出たことで、まるで希望の光が降り注いでいるような美しい世界観がある。じっくりと付き合いたいアルバムだ。 MAY-E