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LIVE REPORT

JIMMY EAT WORLD Japan Tour 2008

2008.03.17 @渋谷AX

Writer MAY-E

19:05をまわり、JIMMY EAT WORLD(以下、JEW)ジャパン・ツアーのオープニング・アクトを努めるMARITIMEが登場だ。 02年に解散したTHE PROMISE RINGのDavey(Vo/Gt)とDan(Dr)によって結成されたのがこのMARITIMEであり、初期エモのファンであれば絶対に見逃せないバンドのひとつだったはずだ。「ありがとう!僕らはMARITIMEです」と丁寧な挨拶のあとはTHE PROMIS RING 直系のエモ・ロックをかき鳴らし、4人のバンド・アンサンブルは渋谷AXの広い会場にも力強く響く。特にドラムの安定感がすばらしい。アルバムよりもヴォーカルが若干不安定だった感は否めないが、それもまたエモくてよろし。上がる手はちらほらだったが、演奏が進むにつれ徐々に体を揺らす観客の数も増えていく。JEWのファンの胸にも、MARITIMEの音楽はきっと響いたはずだ。



JIMMY EAT WORLD ライブレポート


20:15、JEWの登場だ。
黄色にも近い大歓声を送りながら、ステージ前方には観客が詰め寄せる。予想通りに最新アルバムのリードソング

「Big Casino」で幕を開け、早くもヒートアップ!早くもステージとオーディエンスがあっという間に一体になる。後ろの方で見ていた私も、前に飛び出したい気持ちをこらえるのに精一杯だった。
一気に沸騰したオーディエンスの熱が冷めるのをまたず、そのまま「Sweetness」をプレイ!は、早い!まだ2曲目なんですけど!あの場にいた、ほとんどの人がこう思ったに違いない!会場ごと縦に揺れているんじゃないかと思うくらいに、観客のほとんどが飛び跳ねて、笑顔で歌っている。バンドの演奏に負けないくらいの観客の大きなコーラスは、何度味わっても鳥肌が立つものだ。

最高の瞬間!今年はやっぱり、アサヒ・ビールを片手に騒ぎたかったな~!




「Always Be」をはじめ、アップテンポなエモ・ロックを中心にプレイしていく中、中盤の「Disintegration」に差し掛かったところで緊張感が一気に増した。少し暗い、ミドルテンポの曲「Get It Faster」~「Futures」をそのまま続けてプレイしたのだが、「Disintegration」から「Get It Faster」に切り替わる瞬間は曲と曲のあいだに間を持たせずドラムとベースがリズムを刻み続け、そこに「Get It Faster」のギターのフレーズとジムのヴォーカルが入ってきた瞬間は、もう息が止まるくらいにかっこよかったのだ。
後半は2曲「Bleed American」「Pain」では、ある意味エモという言葉に似つかわしくないほど、観客の汗も飛び散るくらいの盛り上がりをみせて本編は終了。





「みんな、聞いてくれてどうもありがとう」

相変わらず、ステージ上では多くを語らないバンドだが、<より良いライブバンドでありたい>という彼らの姿勢は、今日のライブからもびしびしと伝わってきた。

「Dizzy」のしっとりとしたアンコール曲に合わせて、最新アルバムのアートワークが描かれた大きなフラッグがライトを浴びてキラキラと揺らめいている様は、「Sweetness」よりも印象に残る感動的な風景だった。


Reported by MAY-E

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