DISC REVIEW
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アメリカはアーカンソー出身、紅一点、美麗のゴシック・プリンセス、Amy Lee率いるEVANESCENCE。彼女らはグラミー賞を受賞、そして累計2,200万枚を超えるアルバム・セールスを記録する活躍ぶりであったが、度重なるメンバー・チェンジやプロデューサーの降板などもあり、リリース・スパンが大きく開き、実に5年ぶりのニュー・アルバムとなった。激しく髪を振り乱すAmyが印象的な「What You Want」のPVや、Amy自身"新作はバンド主体のサウンド"と語っている通り、1stアルバムを思わせる原点回帰の臨場感溢れるバンド・サウンドに仕上がっている。またアッパーな曲から荘厳なゴシック調の曲まで、アルバムの振り幅の広さも今作の魅力の1つだろう。プロデューサーにはNick Raskulinecz(FOO FIGHTERS、DEFTONES、ALICE IN CHAINS etc)を起用し、3枚目にしてアルバム・タイトルにバンド名を冠した入魂の力作の登場だ。 ムラオカ