INTERVIEW
EVANESCENCE
2011.10.07UPDATE
2011年10月号掲載
Member:Amy Lee(Vo)
Interviewer:ムラオカ Translator : Yuga
-アルバム完成おめでとうございます。5年ぶりのリリースということで中々に感慨深いものがあるのではないでしょうか?
家に帰ってくるような気持ちかしら。とても長い間このアルバムに取り組んで来たから、やっと完成できて素晴らしい気持ちだし、みんなに聴いてもらうのが待ちきれないわ。
-過去2作と今作とではリリースを前にした心境に変化はありますか?
そうね、自分の本当に好きなものを作って、それを世界中の人とシェアできるっていうことは、いつでもとても良い気持ちよ。ファンのみんなには本当に感謝しているの。これまでずっと私たちについてきてくれて。 このアルバムでは本当に苦労したから、いつもより更に安心したわ。とても大きな何かを乗り越えた気分よ。
-3枚目にしてセルフ・タイトルになりましたね。今作でセルフ・タイトルにした理由を教えてください。
The Open Doorのツアーをしてから、私はEVANESCENCEから大きく離れたの。自分探しをしたり、新しいアート、音楽、アイデア、それに人生を探す時間が必要だったのよ。しばらくしてバンドにいた自分が恋しくなって、どうしてEVANESCENCEがこんなに好きかを思い出したの。だからセルフ・タイトルにした理由のひとつは、これこそ私自身であり、バンド自身であるから。私の心のある場所だから。それに、このアルバムではバンドのみんなが音楽を作ることそれぞれ重要な役割をもっていて、バンドの作ったアルバムだったという理由もあるわ!
-アルバム・トータルでみると今作は最もヘヴィなバンド・サウンドだと感じました。この点は意識して制作しましたか。
意識したというよりは、集まってジャムし始めたら自然にこういった形になったと思うわ。このアルバムのヘヴィさは私も大好きよ、この曲を書きながら、ライヴで演奏しているところをたくさん想像したの。とてもドラマチックで、エキサイティングになると思うわ。
-アッパーな曲からゆったりしたゴシックな曲まで、曲の振り幅の広さも今作の魅力のひとつですね?
ありがとう!!私は音楽の中のコントラストが好きなの。すごく壮大でエネルギーに溢れた部分から静かで脆い音に持っていったり、悲しみと優しさのストリング・セクションから、たくさんの怒りに満ち溢れたギターやドラムを聴いたりするのが大好きなのよ。
-現在作曲を主に担当しているのはどなたになるのでしょうか?
大体の作曲は私がやるけれど、この作品ではみんなが参加したわ。チームとしてみんなで曲を書いて、バンドのメンバーみんなが素晴らしいアイデアを持ち出してきたのよ。私はTerryやTimとたくさんアイデアを出しながら去年1年間ずっと作曲を続けていたわ。
-今作で先ほど挙げたバンド・サウンドという部分以外で、こだわった点がありましたら教えてください。
EVANESCENCEとして最高のアルバムを作ろうとしたわ。私たちのファンや音に忠実になって、それでいながら未来に向けて可能性を広げたの。
-「My Heart Is Broken」はサビのメロディ、コーラスの美しさ、ドラマティックなオーケストレーションなどすべてがパーフェクトな曲ですね。個人的には一番気に入っている曲です。この曲について、歌詞も含めた解説をお願いします。
そう言ってもらえて嬉しいわ、だってこれは2つ目のシングルになるのよ!この曲の歌詞を書いたとき、私は性商売や性奴隷の犠牲者にインスパイアされたの。私と夫はRestoreという、ニューヨークの女性が人生を立て直すことを支援する団体に関わるようになったの。彼女達の話しを聞いた後、この捕らえられて迷い、恐れる気持ちにリンクしたのよ。とても苦しく恐ろしい状況からの抜け道を探すという気持ち。最初のステップは、自分の痛みを告白することだったりするわ。それがこの曲なの。自分自身への懺悔よ。
-当初はSteve Lillywhiteをプロデューサーに迎え作業をしていたとのことですが、後任にはNick Raskulineczを迎えましたね。彼との作業は満足行くものでしたか?
Nickは素晴らしいプロデューサーだわ。会った瞬間から彼は私たちにとってとても良いプロデューサーだと感じだわ。私たちのやりたいことをよく分かってくれたし、次のレベルに押し進めようとしてくれた。彼は私たちに最初はバンドとして集中させてくれて、その後全てのパートがまとまるまで全部の曲を通してのリハーサルを監督してくれたの。レコーディングを始める前までにたくさんのライヴ・パフォーマンスをこなしたわ。その結果このアルバムに新しいエネルギーを取り入れることができたの。