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INTERVIEW

MY CHEMICAL ROMANCE

2010.11.11UPDATE

2010年11月号掲載

MY CHEMICAL ROMANCE

メンバー:Gerard Way(Vo) Frank Iero(Gt) Mikey Way(Ba) Ray Toro(Gt)

-あなた方が今作を作る上で影響を受けた作品がありましたら教えてください。

Gerard Way(以下G):『The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars』(David Bowie の5 枚目のアルバム)からは大きな影響をずっと受けていた、それこそアートスクール時代から。それから、俺たち全員David Bowie が大好きで、だからDavid Bowie の影響が『The Black Parade』に大きく出ていると思う。多分『The Black Parade』辺りからグラムっぽいのが始まったんだと思う。今作にもそれがかなりはっきり出ているけど、不思議なことにこのアルバムは妙に『Diamond Dogs』(David Bowie の7 枚目のアルバム)っぽいところがあると感じるようになったんだ、なぜかと言うと、彼(Bowie)にとってあの作品はグラムの有終の美を飾るようなものだったからさ。アルバムが完成に近づくにつれ、俺は『Danger Days』と『Diamond Dogs』にたくさんの共通項を見つけるようになった。作品の中で彼はハンガー・シティという街について語っている。俺たちはバッテリー・シティという街について語っている。明らかに歌詞の部分に多く見受けられるんだ、どちらもかなり未来的な感じがするしね。

-歌詞の部分の共通項について具体的に教えていただけますか?

G:例えば彼は、酸素タンク、そしてそこから脱出することについて語っている。このアルバムの中にも似たようなものが含まれている。レーザー光線やそんなようなものについて語っているとかね。だから、彼がこの作品を作ったんじゃないかって感じたのさ。俺は『Diamond Dogs』がコンセプト・アルバムだとは思わない、『Danger Days』をコンセプト・アルバムだと思わないようにね。俺が思うに、どちらの作品も非常に高いコンセプトを持っていて、一曲聴けば、ストーリーの大筋はつかめる。残りは全て、異なる世界観が描かれているだけなのさ。

Frank Iero(以下F):つまり、コンセプトはアルバムが完成に近づくにつれて完全な形になっていったと思う。例えば、アルバムが形になっていくにつれて、ストーリーとコンセプトも形になっていったと言うか。そのことによって、アルバムがとてもオーガニックな感じになったと思う。それに俺たちは、小さなことにこだわろうとはしなかった、例えばこの曲はグレイトだけど、ストーリーがこうだからアルバムにはハマらない、なんていう事は無かったよ。

-今作にはタイトルである『Danger Days』以外に「The True Lives of the Fabulous Killjoys」というサブ・タイトルがありますね?

G:アルバムにしていく過程で、俺は『Danger Days』がメイン・タイトルで「The True Lives of the Fabulous Killjoys」がサブ・タイトルであることがとても気に入ったんだ。何故かというと『The Black Parade』のときみたいに、俺は、the Fabulous Killjoys が俺たち自身であるかのように感じたから。同時に彼らはファンでもあり、自分たちの知っているアーティストでもある。ショーンだったり、ベッキーだったり、ゲイブリエルやファビオだったりするんだ、分かるかな?ああいった人たちみたいなんだ。俺たちのアーティストの友人、グラントはクリスティアンみたいなのさ。それにバンドを、人として、アーティストとして、そして彼らの友人やファンとして表現したほうが、ずっといいと思ったし、そのほうがより正しい気がした。『The Black Parade』とはそんな風に妙な形でつながっているのさ。それに彼ら(Killjoys)は2019 年からやってきたギャングなんだ。

-話は変わりますが、あなたたちは音楽に影響を受けるのと同様映画にも大きな影響を受けているのではないでしょうか?

Mikey Way:映画には影響されるよ、俺たちアーティストも。音楽に影響されるのと同じぐらいにね。クールで興味深いことだと思うよ。

F:そう。映画を流しながらレコーディングしているのが好きなのさ。

J:『Blade Runner(ブレードランナー)』の影響はすごく大きかった。『Blade Runner(ブレードランナー)』は『The Black Parade』の時も大きな影響を与えていた。『Blade Runner(ブレードランナー)』をいつもかけているんだけど、今回はちゃんと観たのさ。それで、自分たちが、つまり、自分たちがある部分、アーティスト的な危機に瀕しているような感じが少しした。このレコーディングしたとき、俺たちは日本から戻ってきたばかりで、一週間ぐらい自分たちで過ごす時間があったんだ。多分、自分たちのやっていることを熟慮するために。それで『Blade Runner(ブレードランナー)ドキュメンタリー』を観た。実際そのタイトルは『Danger Days』っていうんだけどね、それが『Blade Runner(ブレードランナー)』の元々のタイトルだったんだ。
それを観ただけで、俺はアートに関する洞察を深めることが出来たし、何故彼が放棄せずにいられた過程を知ることも出来た。ドキュメンタリーの頭の部分、クレジットが出ている場面にRidley Scott の影が現れ、こう言うんだ、“手の中のものを見てくれ、これが私のカメラだ、これが私の武器である”って。さらに彼はこう続けるんだ、“私は自分が求めているものを手にするまで決して止めはしない”と。それで俺は、ヤバイ、彼みたいにじっくり掘り下げなきゃいけないんだって思ったのさ、彼が言っていたとおりにしなきゃいけないって。あのドキュメンタリー作品で彼は俺にもの凄いインパクトを残したのさ。何故なら、映画を何回も何回も観ているから、明らかに、影響が少し出ていると思う。東京からの影響もたくさん出ているよ。それから大友克洋っぽいところも一杯あるし、松本(大洋)っぽいところも。それに、かなり、『ビジターQ』(三池崇史監督による2001年製作の日本映画)の監督の影響も受けている。

Ray Toro:三池祟史だね。

J:この作品には彼の影響が色濃く出ている。Andy Warhol(アメリカの画家・版画家・芸術家でポップ・アートの旗手)とか、日本の漫画や監督のクレイジーなブレンドみたいなものがあって、さらにはRidley Scott(イギリス・サウスシールズ出身の映画監督)のような素晴らしいフィクション映画の監督の影響もある。そう、『NIGHT OF THE COMET(ナイト・オブ・ザ・コメット)』もそうだ。何故なら『NIGHT OF THE COMET(ナイト・オブ・ザ・コメット)』は、ちょっとゲリラ・スタイルっぽくて少しだけでっち上げてあるような感じがある。クールなものを探し出し、ニュー・ウェーヴ・パンクな要素を加えている、例えば『REPO MAN(レポマン)』みたいに。気づいているかも知れないけど、どこにもあるようなドッグフードの缶や、砂漠の真ん中にある自動販売機とかは、かなり『REPO MAN(レポマン)』風だね。