－滞在期間は長いようですが、ゆっくり観光に行かれましたか？

もちろん!!2日間オフだったんだけど、相撲を観たり浅草寺に行ったりしたよ。
ようやく日本の文化に触れることができてうれしかったよ。今まではあまり時間が取れなくてショッピングぐらいしかできなかったからね。

－サードアルバム「THE BLACK PAREDE」は爆発的なヒットを飛ばしましたね。リリース後、ファンベースも大きく広がりましたが、周りの環境は大きく変わりましたか？

一番変わったのは、以前より沢山のキッズ達がライブに来てくれるようになったことだね。目に見えて増えてきているのがよく分かるんだ。今年は今まで行ったことのなかった国々でプレイすることができて、ファンベースが世界的になってきているのがとてもうれしいんだ。あと関係ない話だけど、何か良いことでもないかと待つのではなくて、自分がやりたいことを毎日やり続けることが大事だと思うよ。

－これまで日本武道館でライブを行ったバンドといえば、レッチリやDEEP PURPLEなどがいますが、あなたたちもビッグバンドの仲間入りとなりましたね。この日本武道館での ライブに、特別な思いはあったりしますか？

本当に夢が叶ってうれしいよ。それしか言いようがないね。武道館でプレイすることができてとても光栄に思うよ。武道館はとても歴史のあるところだしね。偉大なバンドが武道館で公演を行っているから、その仲間入りを果たす事ができたのは最高だね。

－チケットもソールドアウトしたそうですね。あなたたち自身の人気の高さを実感する一つの例だと思うのですが、ほかに何かびっくりするような出来事ってありましたか？

なんかとても変な感じだね。バブルの中にでもいるような感じだよ。でも、俺達は皆自分らしくいたいと思っているんだ。
俺達がどれだけ人気があるのかだとか、人々が俺達のことをどのように思っているのかだとか、そういうことは全く気にしていないんだ。時には人々が俺達のことを知っていることさえ忘れてしまうくらいだよ。
ショッピングモールに出かけたりすると、キッズに気付かれてみるみるうちに大勢の人々が携帯電話を片手に集まってくるんだ。そういうプライバシーがなくなったことが唯一の変化と言えるかもしれないね。

－最近のライブではミュージカルのような演出をしているようですが、スタッフミーティングやリハーサルに今まで以上に時間をかけているのではと想像するのですが？

いや、ダンサーやパフォーマーが出てくるようなミュージカルとまでは言えないけれど、"The Black Parade"のストーリーを表現するのに合わせてセットやコスチュームを変えるようにはしてるよ。俺達はいつも音楽それ自体が持っているものを表現すべきだと思ってる。
あと、ライブでもう一つ大切な部分を占めるのは照明なんだ。照明は曲それぞれの気分を演出してくれるんだ。”Mama”という曲では、音がヘヴィになる箇所でステージが赤のライトで染まるようになっていて、まるで戦場の中にいるかのような気分になるんだ。
ツアーを行う前には数日間リハーサルを行って照明のタイミングやセットの流れなどを確認してるんだよ。でもそれだけではなくて、いつも自然にアドリブを入れるような余裕を持っていられるようにしたいと思ってる。全く同じライブを二度見せるようなことはしたくないからね。

－今回のライブで一番注目すべき点はどこですか？

やっぱり照明だよ!!本当にとても気に入っているんだ。照明のおかげで曲それぞれで違った気分が味わえるし。照明の見た目だけじゃなくて、それを見てどのように感じるかに注目してほしいんだ。見てもらえればきっと分かってもらえると思うよ!!

－ライブで演奏して一番楽しい曲はなんですか？

"You Know What They Do To Guys Like Us In Prison"だね。昔の曲をプレイするのはとても楽しいんだ。すぐに昔の雰囲気に戻った感じがするしね。少しリフをプレイするだけで新鮮な気持ちになれるんだ。何年もの間プレイしてる曲だからこそ少し違ったパフォーマンスを魅せることができると思うし。

－今回、ベースのマイキーがいない４人での来日ですが、メンバーが一人欠けていることに不安などはありますか？

彼がいないのは本当に残念だよ。日本でこんなに素晴らしい体験を共に分かち合うことができなくて残念だよ。
でも、彼は俺達が不安にならないように、できるだけベストを尽くして元気にパフォーマンスを行うことができるようにとても気遣ってくれていたんだ。彼のためにも精一杯のパフォーマンスをしなくちゃね。

－他のみなさんは結婚のご予定は？

俺達は皆どんなときもそばにいて応援してくれる人を見つけることができてラッキーだと思う。具体的な予定はまだ言える段階ではないけど、決まったらすぐに知らせるからね!!