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FEATURE

MINISTRY

2012.04.13UPDATE

2012年04月号掲載

あの解散から5年……奇跡の復活を遂げたMINISTRYの新作が、あなたの脳味噌をメッタメタに破壊する!!!

Writer KAORU

インダストリアル・メタルの唯一神、MINISTRTYの復活!そして新作のリリース!いやぁ、このニュースには本当にビックリした。何故ならば、MINISTRYはアンチ・ブッシュ3部作の『The Last Sucker』をリリース後、08年に一度解散宣言をしているのだ。そして10年、Al Jourgensenは潰瘍が破裂して生死を彷徨うほどの大病を患ってしまった。これではMINISTRYの復活どころではないと思ってしまうが、Alはその大病を見事に克服し、素晴らしい新作『Relapse』を引っ提げて、シーンに堂々帰還してくれた。これほど喜ばしいニュースはない!

バンドの復活、そして『Relapse』が産まれた背景について、Alはこう語っている。

おかしいのは、俺はまたMINISTRYのアルバムを作るつもりはなかったんだ。BUCK SATAIN & THE 666 SHOOTERSのストーナー・カントリー・アルバムを作っていて、気分転換にMike Scaccia(Gt)とヘヴィなリフを試していたら、これは完全にMINISTRYだって気付いたんだ。マイキーも“これは何かに使わないと!もう1枚MINISTRYのアルバムを作ろうぜ!”って感じだったからそうしたまでさ!

ひとつのへヴィなリフから産まれた、奇跡の大復活である。

『Relapse』は、MINISTRYの集大成的な作品であり、また、その音楽要素が更に豊富になっていることに驚かされる。例えば「Double Tap」では中東風のメロディが挟まれていたり、Country Joe McDonaldの「The (Fish) Cheer /I Feel Like –I’m Fixin’-To-Die Rag」にインスパイアされたという「99 Percenters」は、“政治に無関心な若者たちの目を覚ましたい”という願いが込められている曲だが、これまでのMINISTRYの中でも一番と言っていいほど、観客とのコール・アンド・レスポンスに重きを置いている。「Kleptocracy」は、コーラス部分と、Alが“Fuck You!”と叫ぶ掛け合いが特徴で、構成が非常に複雑で緻密。MINISTRYの音楽インテリジェンスの高さがどれだけ凄いものかを再確認させてくれる曲だ。

ファンが期待せずにいられないMINISTRY印のスラッシーなリフは、もちろん全曲において炸裂している。それはTrack.1の「Ghouldiggers」を聴けばすぐにわかるだろう。なお、この曲は冒頭に2分ほどAlの声明とも言える語りが入っているのだが、その中に、“元マネージャー”“元レーベル”という言葉や、亡くなったアーティストの名前(Jim Morrison、Jimi Hendrix、Janis Joplin、Kurt Cobain、Amy Winehouse)が綴られているのも興味深い。

サウンドの素晴らしさはもちろんだが、その1音1音から感じられる“怒り”のパワーに、私は畏怖の念を抱かずにはいられなかった。これだけの怒りと、そのパワーを音楽へと昇華し続けるモチベーションを保っているAlというアーティスト、MINISTRYというバンドは、今のシーンにおいてはあまりに稀有であり、絶対に必要な存在だ。

かつてAlは、“音楽は聴き手に往復ビンタを食らわすようなものでなくてはならない”と語っていたが、『Relapse』は正しくその言葉通り、いや、ビンタどころか、全身をボッコボコにされてしまうような作品である。そう、これこそ私がMINISTRYに求めていたものなのだ!!

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