INTERVIEW
IN FLAMES
2009.04.06UPDATE
Member:Anders Friden (Vo)
Interviewer:ムラオカ
-まずは2年半ぶりの来日になりますね。日本に入られたのはいつですか?
今日の朝、6時くらいかな。オーストラリアから日本に来たんだよ。
-オーストラリアではフェスに出演してきたんですか?
そう、SOUNDWAVE FESTIVALに出演してきたんだ。向こうは気温も暖かくて凄くよかったよ。あ、別に日本が寒いのは君のせいじゃないから気にしないでね。
-(笑)わかりました。前回の来日は日本最大のメタル・フェスであるLOUDPARK06に出演いたしましたが、日本初のメタル・フェスはいかがでしたか?
そういえばあれは2006年だったね。あの時のことは良く覚えているよ。フェスってこともあって人がたくさん居てカオス状態になっていたことも覚えているんだけど、転換の時間がすごく短くてテクニック上うまくいかないことがあって自分たちもノリというか気持ち的に入りきれてない部分もあって完全燃焼できなかったということが印象に残っているね。でも日本人のみんなは本当に熱くて、演奏的には満足のいかないものだったけど、楽しむことができたよ。それは熱狂的なファンのお陰だと思っているよ。
ただ持ち時間が少ない状況下で2,3年に一度しか来日できない俺たちとしては、フェスで良いショーが出来なくてファンががっかりしちゃうっていうのは本当に避けたいんだよね。時間が限られている分セットリストも自由に組めないし、ヘッドラインのライヴだったら最新のアルバムをプロモートするのが第一条件で、それでその曲を気に入ってくれたファンが僕たちのヒストリーを遡ってくれるというのが理想だとは思っているんだけど、フェスのあの短い時間の中で昔のアルバムから何曲もっていう形は取れなくて非常に難しいよね。
-IN FLAMESファンにとっては待ちに待った来日公演です。フェスでは演奏時間がかなり限られていたとのことですが、今回のセットリストは大体どのくらいの曲数を演奏する予定ですか?あと、アルバムを9枚もリリースすると、ライヴでどの曲を演奏するかのセレクトも非常に大変になってくると思います。セットリストを組む際どういう形で組み込む曲を決定するのですか?
といっても今回も3バンド出るからそれほど長い演奏時間はないんだよね(笑)やっぱりすべての人に満足してもらうのは本当に難しいよね。俺たちは新しいアルバムが出れば新しい曲をドンドン披露していくっていうスタンスでやってるんだ。でも今回の日本でのライヴでは昔のアルバムからの曲も入れようと思っているんだよ。ちなみにセカンド・アルバムからセレクトしようと思っているよ。まぁ、どの曲をやっても満足できない人は出てきてしまうから、こればっかりは仕方が無いことだと思うんだよね。
-今回はLAMB OF GODとUNEARTHという非常に注目されている2バンドとのカップリング・ツアーですが、彼ら2バンドとは日本に来る前のオーストラリアでも一緒にツアーを回っていたのですか?
オーストラリアでは2ヶ所だけ一緒にライヴをやったんだ。LAMB OF GODに関しては2年前のヨーロッパ・ツアーで一緒に回ったし、UNEARTHに関しては何度もツアーを一緒にこなしているから気心しれたメンバーだよ。まぁ、次は世界のどこで会うことになるか判らないけどね(笑)会うともうビック・パーティーが起こるような仲だよ!
-『 A Sense of Purpose 』がリリースされてからちょうど1年が経ちますが、今振り返ってあなた方自身はこのアルバムをどのように評価しますか?
このアルバムに関しては未だに大満足しているよ。過去の自分たち、そして現在の自分たちをいい感じでミックスできた最高のアルバムだと思っている。非常にメロディックなメタルになっていると思うし、今考え直しても修正したいと思う箇所は全然ないんだよね。それくらい完璧な作品だと思っているよ。ただひとつだけ言えば、今回アルバム本編に入れなかった曲があるんだけど、それは入れたかったなと今は思うくらいかな。
-『 のジャケットには迷宮のような場所に1人のキャラクターが立っている絵が描かれていますが、このジャケットに関して教えてもらえますでしょうか?
あれはね、コンセプトとしては前作のアルバム・ジャケットが色合い的に冷たい感じだったから今作は色合い的に明るくて、店頭に並んだときにお客さんの目を引くようなジャケットにしたかったというのがまずあったんだ。君が言うようにあれは迷宮をイメージしているんだ。ラビリンス・ゲームって知ってるかな?人生ってラビリンス・ゲームみたいなものなんだよね。あと、主人公の彼は梟のようなものを被っているよね。梟っていうのは一生のほとんどを1人で過ごすんだよね。人間も結局は困難に立ち向かったりするときは独りなんだよっていうのを表現したかったんだ。独りでトラブルを乗り越えて行かないと人間としては成長しないと思うんだよね。