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INTERVIEW

THE OFFSPRING

2022.09.09UPDATE

THE OFFSPRING

Member:Dexter Holland(Vo/Gt) Noodles(Gt)

Interviewer:荒金 良介

2019年1月以来、約3年半ぶりにTHE OFFSPRINGが日本に帰ってきた! パンデミック禍では初の来日となったため、久しぶりの日本にメンバーも興奮している様子だった。今回は"SUMMER SONIC 2022"東京公演出演前日のDexter Holland、Noodlesのふたりに、来日前に起きた事故のこと、世界が一変してしまったなかでのツアー・ライフ、昨年4月に出た最新作『Let The Bad Times Roll』のライヴにおけるリアクションなど、いろいろと話を訊くことができた。実際の"サマソニ(SUMMER SONIC 2022)"のライヴも「All I Want」で始まり、怒濤のテンションで攻め立てる圧巻のショーで魅せてくれた。

-まず無事にTHE OFFSPRINGが"SUMMER SONIC 2022"で来日することができて、こうして対面インタビューができることに安堵しています!

Noodles:はははは(笑)、どうもありがとう!

-8月頭にカナダ・ツアーのために移動中、車が大炎上したというニュース記事を読んだときは"えっ、来日できるの!?"と一瞬ヒヤッとしました。

Noodles:ああ、カナダに移動している最中の出来事さ。クルーが4、5人乗っていて、2台の車で走っていたんだけど、その前方を走っていた車から外れた破片がこちらに飛んできて、1台目の車はすり抜けたんだけど、2台目の車のタンク部分に当たってしまい、それで炎上してしまったんだよ。今思い出すだけでも、本当に怖い体験だった。おかげさまでメンバーもクルーも怪我はなくて無事だったから、それが不幸中の幸いだよ。ただ、荷物が全部燃えてしまってね。その中には日本のビザやパスポートも入っていたから、本当に一騒動だった。僕らのビザは大丈夫だったから、こうして来日することができたのさ。

-そして、今回の来日では早めに日本に訪れたようですね。観光などはできましたか?

Noodles:俺は昨夜、日本に着いたばかりなんだよ。前回の来日では東京に知り合いの先生がいて、ショーの10日前ぐらいに日本に訪れて、妻や娘と一緒に観光を楽しむことができたけどね。

Dexter:俺は早めに日本に来て、娘と一緒に富士山に登ったんだけど......今からスマホに保存している動画を見せるよ。(※見せながら)ひどいだろ?

-あぁ~、雨と風が吹き荒れてますね(笑)!

Dexter:そうなんだ。美しい太陽を見ることができなかったんだよ。山の頂上を目指したんだけど、途中で断念して下りることにしたんだ。これはそのときの映像だよ。でも忘れられないスピリチュアルな体験ができたから、これはこれで貴重な経験と言えるかな。

-そして、昨年4月にアルバム『Let The Bad Times Roll』を発表以降、ツアーも行っていましたが、おふたりはどんなふうに過ごしていましたか?

Noodles:パンデミックの影響でツアーが何本も延期や中止を余儀なくされてしまったから、オンとオフを繰り返しているような状態だったよ。ツアーというよりは、単発でライヴをやるようなスケジュールが続いたんだ。なかなか、まとまったツアーをやることができなくて、そこはなかなか大変だった。昨年からアメリカ、イギリスでようやくツアーを回ることができたけどね。でもカナダ、オーストラリアのツアーは中止になることもあった。今年5月にイギリスを含めてヨーロッパを単発で回ったけど......なかなかまとめてツアーをやるのはまだ困難な状況かもしれないね。

Dexter:今年に入ってから、徐々に今のペースに慣れてきて、適応してやっている感じだよ。

Noodles:ああ、そうだな。2020年に予定されていたツアーを今年やっているような感じだからね。今回の"SUMMER SONIC 2022"も実現できて、本当に良かったと思っているよ。

-ええ。オーディエンスの反応に関しては昨年と今年で何かしら違いを感じますか?

Noodles:観客はモッシュしたり、エナジーを返してくれたりするし、喜んでくれる表情を感じ取ることはできるからね。ただ、最初にライヴをやったときは1年半ぐらい期間が空いてしまったから、そのときはさすがに緊張したよ(笑)。でも観客を目の当たりにして、みんなの笑顔を眺めていると、通常のパフォーマンスにすぐ戻ることができたね。

Dexter:感謝の気持ちを持てるようになったかもしれないね。ライヴの現場ではバンドと観客、お互いにそういう感情が芽生えているんじゃないかな。

-なるほど。今年のライヴでは『Let The Bad Times Roll』から「The Opioid Diaries」、「Army Of One」、「Behind Your Walls」の3曲を集中的にプレイしている印象を受けます。新作からこれらの楽曲を選んだ理由というと?

Dexter:今のところその3曲を中心にプレイしているけど、表題曲(「Let The Bad Times Roll」)も毎晩ではないけど、たまにプレイすることはあるね。

Noodles:セットリストに関しては試行錯誤しているところなんだ。ラジオで受けている楽曲でも、ライヴでプレイすると、オーディエンスの反応がまた違うこともあるからね。新作の中から、たまに「We Never Have Sex Anymore」を演奏することもあるよ。まぁ、「The Opioid Diaries」は絶対にライヴでウケることがすでにわかっている曲だから、披露する機会がどうしても多くなってしまう。話は少し変わるけど、今の時代はアルバムよりも先に新曲をやってしまうと、ネットにすぐアップされちゃうからね。日本で「Hammerhead」(2008年リリースの8thアルバム『Rise And Fall, Rage And Grace』収録曲)をやったら、その翌日にはYouTubeに上がっていたこともあったな。