－特に「Army Of One」、「Behind Your Walls」の2曲は今年に入り、ロシアによるウクライナ侵攻もあって、楽曲が持つメッセージ性がより深く心に響いてくる部分があります。特に"survival is digging in against all hope（サヴァイヴァルとは望みをかけて掘り進むこと）"（「Army Of One」）の歌詞などはまたいろんな解釈ができるなと。

Noodles：その2曲は歌詞のメッセージ性が強いから、そういうふうに聴こえる部分はあるだろうね。単純に楽しく歌えていた曲が、また違う意味合いを帯びることもあるから。

Dexter：ただ、こちらから歌詞の意味を限定したくはないし、聴く人によって自由に解釈してほしいという気持ちはあるんだ。まぁ、「Army Of One」はユニークな曲調で、歌詞の内容はとてもダークだから、僕らの楽曲の中では珍しいタイプかもしれないね。ダークと言いながらも、何かと闘って、それを乗り越えていこう！ というメッセージを込めているからね。自分VS世界みたいな曲と言えるかもしれない。今の世界状況と照らし合わせると、サヴァイヴして、闘わなければいけない場面がたくさんあるからね。「Behind Your Walls」に関しても、あまり希望を持てない世の中になっているし......そこで悪戦苦闘している様を表現したかったんだ。

－「Behind Your Walls」はどちらかと言えばシリアスな楽曲ですけど、今年あなた方が出演した"Hellfest 2022"のライヴ映像では、オーディエンスの盛り上がりが凄まじかったですね！

Dexter：そうだね。メッセージとして重要なものを孕んだ楽曲になっているから、それがまた多くの人の心を激しく揺さぶるんじゃないかな。

Noodles：今の時代は大変な思いをしている人に対してどうやって手を伸ばして、助けることができるのかが大事で、メンタル・ヘルスの不調とか、いろんな問題を抱えている人が多いからね。この曲は助ける側の問題について歌ったものなんだ。

－「Behind Your Walls」のMVも今の時代性とリンクした内容になっていましたよね？ アニメ仕立てのストーリー性に富む映像で、想像力をかき立てられました。

Dexter：そうだね。ああいう荒廃したシチュエーションの中で、なんとか希望を取り戻そうとする男性がいるという。

－とても見応えのあるMVでした。では、最後になりますが、今回は3年半ぶりの来日ということで、日本のファンにメッセージを貰えますか？

Dexter：日本に来るまで時間がかかったな（笑）。

Noodles：はははは（笑）。しばらくライヴができない期間に何度もリハを重ねて、練習してきたからね。最高のショーを見せられると思うよ。バンドとしてもひと回り、ふた回りタフになっているからね。

Dexter：ああ、ベストなショーを見せられると思うから、楽しみにしてくれ！