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LIVE REPORT

THE OFFSPRING

2012.10.16 @Zepp DiverCity

Writer 山口智男

ステージ前の柵が壊れ、演奏が中断してしまうほど、ファンを興奮させた熱狂のライヴが記憶に新しいPUNKSPRING 2012から約7ヶ月。早くもTHE OFFSPRINGの単独来日が実現した。最新アルバム『Days Go By』をひっさげての来日となる今回はSUMMERSONIC2010、前述のPUNKSPRINGと大舞台でのライヴが続いていた彼らが久しぶりにライヴハウス・ツアーを敢行。10月15日の東京公演を皮切りに東京、横浜、名古屋、大阪で追加も含め、計6公演を行った。

その2日目となる16日のZepp DiverCity公演はオフスプ節が熱い最新作からの「Hurting As One」でスタート。続けて、"ヤーヤーヤーヤーヤー!"とDexter Holland(Vo / Gt)がハイテンションでシャウトする「All I Want」、中近東風のギター・フレーズが演奏に絡みつく「Come Out And Play」とたたみかけると、場内は一気にヒートアップ。
軽快なフットワークでステージを左右に動き回るNoodles(Gt)は早々にジャケットを脱ぎ捨て、アナーキー印のTシャツをファンにアピール。もちろん、サポート・メンバーのTodd Morse(Gt / Key)を含む5人はその後も手を緩めず、新曲の「Days Go By」に加え、「Have You Ever」「Staring At The Sun」といったお馴染みの曲を次々に披露していった。ぐらぐらと揺れはじめた足元に"うぅ、気持ち悪い~"と思いながら1階を見下ろすと、サークルピットがぐるぐると渦巻いている。もちろん、座席のある2階席も1曲目から総立ちである。バンドをより身近に感じられるライヴハウス公演ということで、ファンの気合も尋常ではないようだ。

掛け声風のコーラスがなんとなくTHE CLASHっぽい上にウェスタン調のギター・ソロがゴキゲンな「One Fine Day」「Mota」と人気曲の連打でさらに盛り上げると、南国ムード満点のポップ・ナンバー「Cruising California (Bumpin' In My Trunk)」から一転、今度は「Hit That」、レゲエ・ビートが妖しい「OC Guns」「Why Don't You Get A Job?」とオフスプ流のミクスチャー・センスを物語る曲の数々をクールダウンの意味も含め、楽しませた。

さあ、終盤は"新作の中で1番、オフスプらしい"とNoodlesが胸を張る「Slim Pickens Does The Right Thing And Rides The Bomb To Hell」からメロコア・ナンバーの連打である。前半に消耗した体力を回復したファンがここから本編最後の「Pretty Fly (For A White Guy)」まで全力で盛り上がったことは言うまでもない。
メロコア・バンドと言うよりもむしろミクスチャー・バンドと言ったほうがしっくりくるぐらい多彩な曲をレパートリーに持ちながら、ライヴでは専ら演奏することに集中しているストイックさがTHE OFFSPRINGのライヴの魅力のひとつでもある。今回はライヴハウス・ツアーということもあって、そんな魅力は熱度満点の演奏とともにヒリヒリするような臨場感を伴い、伝わったに違いない。
個人的には"久々にオフスプらしい"と前作、前々作以上にファンから歓迎された『Days Go By』からもうちょっと新曲を聴きたかったが、20年以上のキャリアを持つベテランである。他にも演奏するべき曲がいっぱいあるんだから、まぁ、それはないものねだりなのだろう。
アンコールを求めるファンの声に応え、再びステージに出てきた5人は『Americana』からの3曲を披露すると、サクッと去っていった。そんなところもストイックなTHE OFFSPRINGらしかった。

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