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INTERVIEW

AMON AMARTH

2016.03.18UPDATE

2016年03月号掲載

AMON AMARTH

メンバー:Johan Hegg(Vo)

インタビュアー:今谷 重治

"LOUD PARK 10"、"KNOTFEST JAPAN 2014"での来日で日本にもその名を轟かすスウェーデン出身のメロディック・デス・メタル/ヴァイキング・メタルの重鎮、AMON AMARTH。その威圧感ある佇まいに相応しいパワー全開のデス・メタル・チューンと優れたテクニックで圧巻の世界観を形成する彼らが、記念すべき10作目となるフル・アルバムを3月25日(金)にリリースする。伝説的ヴァイキング"ヨムスヴァイキング"を題材にしたコンセプト・アルバムとなった今作について、バンドの中心人物Johan Hegg(Vo)にじっくりと話を訊いた。

-アルバムの完成おめでとうございます。記念すべき通算10枚目となる今回のアルバムは、前作から3年振りのリリースとなりますね。アルバムが完成して、今どんなお気持ちですか?

最高の気分だよ! 新しいマテリアルが揃うと嬉しい気分になるし、リリースとなるととても興奮するものだよ。でもこのアルバムは今までと違う感覚があるんだ。どこがこれまでと違うかっていうのはっきり言えないけど、今まで作ったアルバムの中で自分にとっては最高の作品のような気がするんだ。非常に手応えがあると思う。

-今作は伝説的なヴァイキング、"ヨムスヴァイキング"を題材にしたオリジナルなストーリーが展開される、バンド初のコンセプト・アルバムとのことですが、彼らを題材にしようと思ったきっかけは何ですか? また、オリジナル・ストーリーはどのように組み立てていったのでしょうか?

実際にオリジナルのストーリーを書いたんだけど、そのストーリーのベースに"ヨムスヴァイキング"を使っただけなんだ。"ヨムスヴァイキング"を題材にした曲はあるけど、全体におけるメインのストーリーではないんだ。この"ヨムスヴァイキング"は神話に出てくるヴァイキングの軍団で、非常に面白い話なんだ。

-もともと北欧神話やヴァイキングの世界観を形成しているAMON AMARTHですが、そもそもそういった世界観をバンドに取り入れようと思ったのはなぜでしょう? 小説などからもインスピレーションを受けているのでしょうか?

子供のころから興味があって、学校で北欧神話を読んだのがキッカケだったんだ。そのあとも周りは"ロード・オブ・ザ・リング"にハマって読んでいる中、俺は北欧神話を読み続けていた(笑)。バンドを始めた当初は、北欧神話とかヴァイキングのことではなく様々な内容の歌詞を書いていたけど、初めてヴァイキングにインスピレーションを受けた歌詞を書いたときに、やっと自分が求めているものに出会えたと感じたんだ。もっと内容を探求できるし、音楽にすごくマッチしていると思った。バンド・メンバー全員がそういう内容の音楽をやりたかったわけじゃないけど、何となく定着してしまったんだよ(笑)。

-今作からの1stシングル、Track.1「First Kill」はMVにもなっていますが、やはりこの曲は今作の中で重要な意味を持つ1曲でしょうか? "俺が最初に殺した男は/アールの右腕と呼ばれる者だった"、"俺は無法者/誰にも仕えないし/誰の息子でもない"という歌詞からは物語が終わりから始まりに向かって動きだすような躍動感がうかがえます。

いや(笑)、ストーリーを説明するためにはアルバムの全曲が重要だから、この曲だけが特別というわけではない。だけど、たしかにこれから展開していく激しさやドラマの始まりとしては大事な曲ではある。この曲の歌詞はリスナーに衝撃を与えて、これから展開していくアルバムに向けた心の準備をさせるつもりで、より激しいものにしてある。「First Kill」はこのアルバムの全体のトーンを決めているので、いいファースト・トラックになっていると思う。

-音楽的には前作よりもさらにタイトになった部分もあり、コンセプト・アルバムとはいえしっかりと1曲1曲の個性が際立っていますよね。ストーリーに沿った楽曲作りは意識しましたか?

意識はしているんだけど、曲作りをすること自体がすごく楽しかったんだ。もちろんコンセプト・アルバムだから統一感は欲しかったけど、今言ってくれたように1曲1曲に個性も出したかった。1曲だけを聴いても十分楽しめる楽曲にするのが大事だったから、とても努力した部分だったよ。ライヴで演奏することを考えて、1曲だけ取り出して演奏しても納得できる楽曲作りを意識していたんだ。セットリストのどこに持ってきてもしっくりくるようにね。普段は曲ができたあとに歌詞を考えるんだけど、今回は歌詞を聴かせなくても物語を伝える必要があったから、音楽だけでストーリーを表現することにもこだわったんだ。"もしこれが映画だったら、どんな音楽が合うだろうか?"ということを課題にして、映画音楽を作っているような感覚だった。

-今回の曲の中でも"ここは注目して聴いてほしい!"という曲や、フレーズなどありますか?

あるある(笑)。俺自身、どうしても頭から離れない曲があって、それを聴いてもらったらリスナーの頭からも離れないかも。ちなみにそれはTrack.3「On A Sea Of Blood」なんだけど、内容自体は夢の続きのような感じでメイン・キャラクターが夢で空から降りてくるドラゴンを見るというもので。歌詞の中では、"ドラゴンが頭上にいると匂いがする"と歌っていて、その悪臭について詳しく語っているんだ。(※ここで該当の歌詞の部分を歌う)

-今、悪臭が漂いました!

(爆笑)この歌詞にぜひ注目してほしいね。

-(笑)Track.9「Vengeance Is My Name」は、デス・メタル然とした疾走感もあり、タイトでずっしりと重たいリフはメタル魂を刺激されます。個人的にも非常に気に入っている楽曲で、アルバム後半のフックにもなっていると思いますが、この曲をきっかけに物語が大きく展開していくのでしょうか?

本当はこの「Vengeance Is My Name」は全員一致でボーナス・トラックになるものだった。おかしいよね。でも素晴らしい曲で俺は大好きなんだ。この曲はストーリーにすごくフィットする楽曲なんだけど、ストーリー上なくても問題ないくらいの曲だった。歌詞の内容としては、メイン・キャラクターのモチベーションや考え方を説明するもので、彼が剣とひとつになっていく過程が描かれている。そして彼が復讐に燃えることへ発展する。まあ、このキャラクターの在り方を理解するには大事な曲だと思う。