DISC REVIEW
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世界的なパンデミックに見舞われようとも、勇猛果敢なヴァイキングたちは戦い続ける。スウェーデンが誇るメロデス~ヴァイキング・メタルの雄、AMON AMARTHによる通算12枚目となるフル・アルバムだ。音楽性に大きな変化は見られないが、前作『Berserker』(2019年)と比べて全9曲と割合にコンパクトな作りとなっており、重厚なリフと激タイトなリズム、雄々しいヴォーカルが作り上げる粒揃いのアンセミックな楽曲がずらりと並んだ印象。正統派ヘヴィ・メタル由来のクサめなフレーズも満載で、ファンは安心して聴けるだろう。"Saxons And Vikings"という直球のタイトルの楽曲にはSAXONのメンバーが参加。歌とギター・ソロを提供しているのでこちらにも注目を。 井上 光一