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INTERVIEW

Zephyren代表GEN氏×ROTTENGRAFFTY

2018.06.11UPDATE

2018年06月号掲載

Zephyren代表GEN氏×ROTTENGRAFFTY

ROTTENGRAFFTY:NOBUYA(Vo) N∀OKI(Vo) 侑威地(Ba) HIROSHI(Dr)
Zephyren代表:GEN
Photo by 結城 さやか

GEN:そして、3月から8月までかけて、全49公演を回ってから、ついに初の武道館ということで。

NOBUYA:そうですね。

GEN:1999年の結成から19年経って、2月リリースの最新アルバム『PLAY』ではオリコン9位も取って、いい勢いの時期だとは思うけど、実際どういう経緯で武道館をやろうってなったの?

NOBUYA:本当は、来年が僕ら結成20周年で、来年の"ロットンの日"っていう6月10日に武道館でやるっていうのを仮で決めてたんです。でも、来年武道館に改築工事が入ることになっちゃって、それでウチのライヴ制作の人間から"どうします? 来年の武道館できませんよ"って話が出て。"それだったら、このアルバムのツアー・ファイナルを武道館にしたらどうですか?"っていう意見を貰って、それからみんなで話し合って"タイミング的に中途半端なのはどうなんだろう?"とも思いつつ、やれるチャンスがあるなら、19周年ですけど、アルバムのツアー・ファイナルとしてやるのもアリかなって思ったんです。それでエントリーしてもらって、当選して取れたので、そのときに腹を括った感じですね。ぶっちゃけ通らないと思ってたんですよ。やっぱり来年が改築なんで、いろんなアーティストが武道館にエントリーしてたんです。だから、正直取れないと思ってたところに、通ったって連絡が来たんで、それで僕は腹を括ったって感じでした。武道館やろうって。

N∀OKI:何段飛ばしみたいなかたちで上がってきたバンドじゃないんで、"この俺たちが武道館!?"っていう。苦節19年のなかの、一番デカい、わかりやすい目標なんで。改築してからになると、THE BEATLESとかが立った武道館とは別のものになってしまうっていうのもあったし。改築でどこまで変わるかは知らないですけど、できれば同じ舞台に立ちたいなというのも気持ち的にあったので。バンド冥利に尽きますね。

GEN:流れからすると、手応えはあるんじゃないかと思うけどね。たしかに、20周年っていう節目にやりたかったっていうのもわかるんだけど、勢い的にはすごくいいタイミングなんじゃないかなって。

N∀OKI:そうですね。

GEN:HIROSHI君は? あんまり喋ってないけど(笑)。

N∀OKI:仕事せんと、ただビール飲んで(笑)。

HIROSHI:(笑)ホンマに武道館でやれるっていうのは、今まで思ってなかったから。その武道館に、しかも単独で立てるっていうのはすごく嬉しいですよね。

GEN:去年のMUCCの"えん7 Final"(2017年12月27日に日本武道館にて開催された"20TH ANNIVERSARY MUCC祭「えん7 FINAL」in 武道館")があって......。

N∀OKI:呼ばれて武道館の舞台に立つのと、自分たちの力で立つっていうのは、また全然違うんですよね、意味合いが。それは、今回はっきりわかりましたね。

NOBUYA:でも、先にあの場に立てる機会が貰えたっていうのは、すごく嬉しかったですけどね。何も知らないまま、あそこでやるのとはまた違いますから。

GEN:どういうふうにやるかっていうイメージもつきやすいしね。

NOBUYA:自分らが想像してたより"近いな!"って印象があったんですよ。そういうのも含めて、やれて良かったなって。

GEN:"ポルノ超特急"では主催として気を遣う部分もあったり、共演者がいて心強かったり、いろんな面があると思うけど、ワンマンとなるとまた違う気合の入り方になるよね。

N∀OKI:やっぱり、そう何回もできる場所じゃないから。下手したら、これが最初で最後になるかもしれへんし。僕らがメンバー変わらずここまでやってきたことの節目として、間違いなく忘れられへん日になる気がする。なので、無理をしてでも、なんとかして全国各地から集まってほしいっていうのはありますね(笑)。バンドマンにしろ、友達にしろ、昔からのファン、新たに『PLAY』から好きになってくれたファンも、古い新しいにかかわらず、目に焼きつけに来てほしいです。

GEN:やっぱり期待しちゃうよね。僕もずっといろいろ一緒にやってきたし、これまでに何度も何度も同じ現場に参加させてもらって、武道館は考えるだけで鳥肌が立ちます。

HIROSHI:近所のおばちゃんに、"HIROSHI君! 武道館おめでとう!"って言われたもんな(笑)。それには、ちょっとびっくりしましたね。

一同:(笑)

GEN:"金色シート"(※ステージ正面のおみや付1階スタンド席)はもうソールドしてるんだよね。

NOBUYA:はい。初めての武道館ってご祝儀的な参加もあると思うんですよ。ちょっとライヴハウスから遠ざかってるような、家庭も持って子育ても大変でしばらくライヴに来れなかったような人たちも、もしかしたら武道館っていうことで来てくれるかもしれへんし。武道館をやることで、どんだけ愛されてるのかとか、僕らが19年やってきたことの答えが出るよっていうのをいろんな人から言われたんです。だから、僕らもその武道館のステージ上で、ロットンというバンドの人生を表現できないと、20周年に繋がっていかないと思うんですよ。そのあたりは、大きな責任がありますよね。なので、そこはちゃんとクリアしたいなと思います。

GEN:僕が初めて19年前に京都で出会って、そのあと渋谷O-EASTワンマンをやって......。

NOBUYA:スカスカの(笑)。

GEN:ね、あの衝撃の(笑)。そこから、スーツを脱いでっていう流れがあって。Zephyrenができたのも、ロットンがいてくれたおかげだし。そういうのもやっぱり、縁だよね。

NOBUYA:そうですね。

GEN:そういうのもあって"ここまで来た"っていういろいろな想いがあると思うんだよね。ずっと見てきた身としては心配な時期もあったけど、それから盛り上がって今いい感じに来てて。年齢的にはいつも崖っぷちでやってるような感じだと思うんだけど、それが武道館でできるってことになって、すごくいいことだと思うし、嬉しいよね。

侑威地:この"PLAY ALL AROUND JAPAN TOUR 2018"を回り切った集大成が、やっぱり武道館でもあるし、僕らの19年すべてを込めた武道館にしたいとも思うし。今もツアー回ってて、すごく楽しいんですよ、僕は。対バンともそうやし、メンバーともそうやし、日々成長していけてる気がしてて。だから、武道館までまだ日にちはありますけど、どれくらい成長できてるかとか、どんな画が観れるんやろとか、自分でもすごく楽しみなんですよ。それを伝えられたらいいかなって思ってます。

GEN:やっぱり、ずっと順調に来てたわけじゃないからね。それをよく知ってるんで、本当にいろんなことを思い出すんだろうなって。

侑威地:泣いてください(笑)。

一同:(笑)