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INTERVIEW

Zephyren代表GEN氏×ROTTENGRAFFTY

2017.10.10UPDATE

2017年10月号掲載

Zephyren代表GEN氏×ROTTENGRAFFTY

ROTTENGRAFFTY:N∀OKI(Vo) NOBUYA(Vo) 侑威地(Ba)
Zephyren代表:GEN

GEN:「SHRED」って、スケボーの曲だよね? メロディックな感じから一気に加速する感じが、これもまたライヴで一体感が生まれるね。

N∀OKI:自分は(スケボーを)始めたのはわりと遅かったんですけど、足として使ってて。持ち運びできるし、こんないいもんないぞって思ってて。スケボーのカルチャーってファッションにも繋がってますしね。

GEN:俺もスケボーやってたし、もともと横乗りから入って、それからこっちに流れてきたんだよね。

N∀OKI:スケボーのカルチャーって、マイノリティなものじゃなくて、もっと一般的なものになってきたって思ってるんですよね。オリンピック競技にもなったし。

GEN:ストリート・カルチャーと音楽の結びつきも好きだったり、N∀OKI君のそういうところがすごく出てる感じがする曲だよね。

N∀OKI:スケボーを始めるのに年齢とか関係ないんで、これを見た人も面白そうだと思ったらパークとかでやってみるのもいいんじゃないですかね。

侑威地:俺は怖くてできないですけどね(笑)。

一同:(笑)

N∀OKI:「SHRED」はみんなでスケボーしようぜ! って曲なんで、これ聴きながらみんなでやってくれたらいいなって思います。


1年間の集大成を"ポルノ超特急"で見せるっていう感じですね


GEN:「PORNO ULTRA EXPRESS」が13年ぶりの再録(※オリジナルは2004年リリースの1stアルバム『CL∀SSICK』に収録)って本当にすごいよね。

NOBUYA:アレンジも変わってたりするんですけど、昔のテイクを使っているところもあって。昔できなかった歌の表現が今はできるけど、逆に昔のイキってる感じが今はできなかったり。すごく考えさせられました。やってて面白かったですね。

N∀OKI:レコーディング中も、今の感じでいこうとしてたらKAZUOMIが"イキってる感じがいいから、こっち(オリジナル)に近づけてみて"って言ってきたり。今の俺が昔の自分に似せていくって、いつもはないし、そういう面白さはありましたね。

GEN:エレクトロな感じもありつつ、昔の突き抜けた感じもあって、そういう当時と今との対比は感じましたね。侑威地はどうなの?

侑威地:"ポルノ超特急"でやれるっていうのが一番楽しみですね。あの会場で披露したいって想いで再録しているので。

NOBUYA:ずっと続けてきて、あんなでかい会場でやらせてもらえるようになったのに、せっかく"ポルノ超特急"の歌があっても昔の曲すぎて披露しづらいってのもなんか違うなぁってことで。再録して出したら、今応援してくれてる人たちも聴いてくれて、また聴き直してくれるかなってことになったんですよ。

GEN:その"ポルノ超特急"もいよいよ開催が近づいてきたので、今回の意気込みと想いを聞かせてもらえるかな?

N∀OKI:会場が京都パルスプラザに移って4回目、2デイズになって2回目なんですけど、ここまでやってくるなかで、足りないものを毎回補いながら来たので、今回もまたこれまでよりもっと磨かれたいいものにしたいですね。京都の冬は"ポルノ超特急"のために絶対空けとくぞって人が増えていって、年々さらに大きいものにしていきたいです。

NOBUYA:京都パルスプラザで"ポルノ超特急"をやらせてもらうようになってから、"ポルノ超特急"の出演アーティストとか、企画とか、タイムテーブルとか1年中ずっと考えるようになってきてて。ただ続けてるだけの行事みたいになっちゃいけないと思ってて、絶対いいものにしようって気持ちで、新曲のこととか全体の活動のことも含めて毎日絶対に考えるようにしてるし。絶対やってやるって決めてから、こうやって4年間続いていることも嬉しいし、アパレルで参加してくれるGENさんを始め、出演してくれるアーティストとか、毎年"ポルノ超特急"を一緒に作ってくれているスタッフには感謝しています。1年間の集大成を"ポルノ超特急"で見せるっていう感じですね。

侑威地:ずっとやり続けてきて、今はこうして大きな会場でやらせてもらっていますけど、みんなに愛されて、みんなに育てられて、やらせてもらえているっていう実感が年々湧いてきてて。年間通して、ポルノ超特急をいいものにするぞってみんなで思いながらやって。僕らの仲間たちも自分たちの城を築いてて、"京都大作戦"だったり、"HAZIKETEMAZARE FESTIVAL"だったり、バンド主催でやっているのをよりいいことだって思えるようになってきたし、そこに仲間として出れて、本当にバンドをやってて良かったなって、日々思えるようになってきたんです。それをお客さんにも仲間にも、返せるような日にしたいですね。

GEN:そういうのいいよね。もう、毎年毎年が勝負になるけどね。

NOBUYA:それは常にありますね。"ポルノ超特急"も、去年は(お客さんが)たくさん集まってくれたとしても、今年は本当にあんなに集まってくれるのかなって思うときもあるし。

侑威地:来てくれることは当たり前じゃないからね。

NOBUYA:今の若い子って面白いって思わないと絶対来ないと思うんですよね。だから、ほんまにこっちから絶対面白そうっていうのを提示していかないと続かないと思うんで。"ロットンっぽいな"って言われるようなイベントに絶対しないといけないから、ほんまにプレッシャーだし、友達がやってるフェスとかに出てても、隅から隅まで見て、"あ、こんなことやってるんや"って思ったり、"あ、これは使えるな"って思ったり。それは"A.V.E.S.T project"も同じなんですけど、1年間、毎日毎日アンテナを張って、ほんまそういう努力はずっとしてますね。

GEN:"ポルノ超特急"がなければZephyrenはなかっただろうし、本当に今年も楽しみにしています。また今年もお客さんもいっぱい来てくれて、いいイベントになればいいですね。自分も服を作るうえで、生きてきて影響を受けたことがデザインになったり、いろんな言葉を使うことがあるけど、俺は本当の想いとか意味は人に伝えないことも多い。俺はステージに立つわけじゃないし、そういうふうにやりたいから今の感じでやっているんだけど、今回こうやって初めてインタビューをさせてもらって、もっとライヴが楽しくなるだろうし、今度はもっと掘り下げて話してみたいです。いい経験になりました。ありがとうございました。


Zephyren代表GENの『70cm四方の窓辺』楽曲紹介

すでにライヴやフェスでは代表曲となっているROTTENGRAFFTYの「「70cm四方の窓辺」」。緩急をつけた曲構成で、サビを圧倒的な爆発力で聴かせる、ロットンらしいナンバーが完成。不安定な日常を感じさせる情緒的な詩と、心を揺さぶるようなギターのアレンジ、ベースとストリングスの調和が壮大な世界観を作り上げている。心地よい歌謡曲的な要素と、ミクスチャー・ロックが融合し、ライヴ会場が一体となって弾ける景色が容易に想像できる。