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INTERVIEW

Zephyren代表GEN氏×ROTTENGRAFFTY

2017.03.10UPDATE

2017年03月号掲載

Zephyren代表GEN氏×ROTTENGRAFFTY

ROTTENGRAFFTY:NOBUYA(Vo) N∀OKI(Vo)
Zephyren:GEN(代表)
インタビュアー:米沢 彰 Photo by 濱谷 幸江

-ありがとうございます。この連載でもGENさんが何度か言及していましたが、今回のテーマのひとつがロックとヒップホップの融合ということで、ラインナップを見てもよく表れていますよね。

GEN:今回はそれがテーマです。17年前の旧A.V.E.S.Tのきっかけが大きくて。昔はただ新しいことやるのがカッコいいと思って、俺も実験的でよくわからないまま始めたイベントだったんだけど、あのイベントはやっててすごく楽しかったんだよね。でもやっぱ自分のやってきたイベントの中では一番よく覚えているイベントで。Defame、FLOW、10-FEET、妄走族、ラッパ我リヤっていうメンツでやって、ちょっともうひとバンドが思い出せないです、すいません。そのあと、A.V.E.S.Tは1回なくなって、ヒップホップのイベントはずっと続けてたんだけど。それもなくなって、バンド主体のA.V.E.S.Tが始まって、たまたまうちのスタッフが般若君が好きでCDをよく会社でかけてて、それですごく好きになって、A.V.E.S.T vol.8はZephyrenになって1回目のイベントだったので原点回帰の意味も含めて、ヒップホップ、レゲエも一緒にやりたくて声を掛けたんだよね。そのうち"じゃあ飲みに行こう"みたいな感じで仲良くなって。よく好きな人にモデルをお願いするんですけど、やっぱり内面とかも知って、曲も聴いて、好きな人に服を着てもらいたいっていうことをよく考えるんだよね、本職は洋服屋さんなんで。それからヒップホップの現場にもよく行くようになって。やっぱり"ロックのお客さんにもヒップホップを聴いてもらいたいな"って思ったんだよね。ジャンルは違うんだけど、感じてることは一緒なんだよね。前々回のvol.8のときはチケットがすぐにソールドしてしまって、ヒップホップのお客さんがうまく会場に足を運べなかったと思うし、あとは、ヒップホップの会場をひとつにまとめたんだよね。今回は2会場を使ってロックと一緒にやりたいと思います。もっとロックとヒップホップの仲間が、みんなで融合してもらいたいというか、できれば対バンとかもどんどんやってもらいたいし、イベントがあればそういうところで顔合わせてもらったりとか、またポルノにも出てもらったりとか。そういうのをちょっとやっていってもらいたいなって、ずっと思ってたんで。今回はロックのお客さんもヒップホップのお客さんも、もちろん両方好きな人もいるだろうし、あとはアーティスト同士もコラボとかして一緒に曲やってもいいだろうし、なんかそんな日が来たらいいなと思って。そういう形のイベントをどんどんやっていきたいなと思ってます。なので、今回ヒップホップは力を入れてやってますね。"フリースタイルダンジョン"(※2015年9月よりテレビ朝日にて放送がスタートした番組)が始まったのだって般若君と仲良くなったあとだし、気づけばラスボスなんですね?びっくりしたし、いつもガウン着てて"不思議だな~"って思いながら観てるけど(笑)。

N∀OKI:般若君はマジで楽しみですね。

GEN:昔のA.V.E.S.Tのときは、妄走族(※般若が所属していた)が客にマイク投げて、2割くらい客がいなくなったんだよね(笑)。

N∀OKI:あのときですか? 地下の。

GEN:そうそう。

N∀OKI:観に行きましたけど、"怖い~!"言いながら(笑)。

GEN:なんか怖かったよね。あのときは面白かったけど、いろいろ揉め事もあったな。

N∀OKI:あの当時は、やっぱみんなイケイケやったんで。ヒップホップの不良文化ってあるんですけど、結局飛び込んでみたら同じ"人と人"で。みんな音楽好きやし、凝り固まってないし、繋がれるし、なんかいいことやなってすごい思いますね。ポルノにヒップホップ枠があるっていうのも、やっぱり同じ考えで。

GEN:みんなもやりたがってるもんね。ヒップホップの人もすごくやりたがってるイメージがある。だから、今回も打ち上げでも関われたらすごくいいなと思ってて。みんなを紹介したりとか、俺ができることってそういうハブ役になれたらいいなって、ずっと思ってて。俺はあんまり気にせず人と話すんで、ズレてると思いますが、なんかいい感じで仲良くなってるんで(笑)。

N∀OKI:新たな出会いの接着剤って感じですね(笑)。イベントってやっぱそれがあるから。いろんな人が仕組んだわけじゃなくて、ポルノやったら僕らやし、A.V.E.S.TやったらGENさんが、ひとりひとりに連絡して、それやからこそ繋がりやすいっていうか。呼び屋がバーッて呼んだ感じじゃないんで。僕らも入り時間に入ってライヴして"お疲れ!"じゃなくて、早めに行っていろいろ観たりするし。

GEN:今回も呼べなかった人と呼べた人がいるけど、イベントを続けているとなんか自然とうまく集まってくる感じがするんだよね。みんな一緒にやりたい気持ちがやっぱりあるんじゃないかなと思う。俺は偏った平和主義だけど、気合が入っている人とは、仲良く楽しくやりたいっていうのがすごくあって。その役目をやるのは俺の中ですごく重要で、なんか話しやすいきっかけが作れたら絶対いいし、もっと楽しいこともできると思う。ヒップホップとか怖いなんて思ってるお客さんもたぶんいると思うけど、そういうお客さんには特に観てもらいたいなって。あとは、ロックしか聴かないっていう人こそ、ハマると思うんだよね。逆に良さがわかるんじゃないかな。

-ロックとヒップホップが同居しているのもそうですが、若手からベテランまでだったり、超男臭いバンドからガールズ・バンドまでだったり、相当幅が広いですよね。ROTTENGRAFFTYのおふたりから見て、初めてで楽しみなアーティストっていますか?

N∀OKI:初対バンで? やってない方が少ないですからね。

-これまでにかなりやってますよね。

N∀OKI:でも名前は知ってて、音を知らない方もいるんで。当然名前は聞くからどんなバンドか観てみたいというのもあるんですけど、このバンドがっていうよりは、こういうイベントなんで自分もお客さんになって、フラッと入ったときにやってるバンドとかを観てっていう楽しみ方で。でも、ほとんどやってるんだよな~(笑)。やってないってなると、SpecialThanksとSALTY DOG、PassCode、BAND-MAID、Bentham。POTは仲良いけどやったことない......くらいちゃう? あとは全部やってるかな。ヒップホップ勢も、般若君とはやってるし、OZROSAURUSとサイプレス(サイプレス上野とロベルト吉野)もやってますからね。フェスとかで。

NOBUYA:初めてって話ではないけど、武道館やったあとのマイファス(MY FIRST STORY)は楽しみですね。