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LIVE REPORT

"RAISE A SUILEN×Fear, and Loathing in Las Vegas「Drown Out the Noise」"

2026.01.22 @Zepp Osaka Bayside

Writer : 宮崎ちゃーみー大樹 Photographer:ハタサトシ ©BanG Dream! Project

RAISE A SUILEN(以下:RAS)とFear, and Loathing in Las Vegas(以下:ラスベガス)のツーマン・ライヴがZepp Osaka Baysideで開催された。この2組のツーマンといえば2022年2月7日にZepp DiverCity(TOKYO)で行われて以来、約4年ぶり2度目のこと。前回はコロナ禍の真っ只中で制限事項が多いなかでの開催だったが、今回は光り物の応援アイテムは使用不可という禁止事項はあったもののリミッターが解除されたことで、両者が本領を発揮してぶつかり合う熱い一夜になった。

"遊ぼうぜ!!"――So(Clean Vo)が叫んでから、ラスベガスは開幕の一曲としてRASへ提供した「Repaint」のセルフカバーで強烈な先制パンチを繰り出す。いきなり提供曲を披露するとは、RASファンにとっては嬉しいサプライズだろう。そんな「Repaint」の疾走感のあるエレクトロニコアに乗せてSoのクリーン・ヴォーカルとMinamiのスクリームが交錯し、フロアがブチアガったかと思えば、間奏ではエモーショナルなキーボード・プレイで魅せる。

MCでは"「Drown Out the Noise」ということで、毎日のいろんな雑音をかき消して、日々の嫌なこととか全部忘れてひたすら音に浸って今日は一緒に楽しんでいけたら"(So)と意気込みを語る。その言葉通り、極上のラウドロックでフロアを満たしつつ、ラップの掛け合いが印象的なミドル・チューン「LLLD」ではステージとフロアの一体感を生み出した。RAS主催ということでRASファンが多いのかと思っていたが、誰が誰のファンか分からない程に完璧に息の合った盛り上がりには驚かされる。誰のファンだとか関係なく、誰でも楽しんで、盛り上がって、遊べることこそがラスベガスと彼等の楽曲が持つパワーなのだろう。バンドは最後に「Luck Will Be There」をパフォーマンス。カオティックでハッピーなライヴを締めくくった。

そんなラスベガスが作り上げたアッチアチのステージにRASが登場。挨拶代わりに代表曲の「R·I·O·T」をフロアに投下した。バンドがスタイリッシュなデジタル・ロックを響かせると、オーディエンスは手拍子やジャンプ、ヘッドバンギングで応える。続いて楽器隊のソロ回しから「HOWLING AMBITION」へ。Raychell(レイヤ)の歌唱と紡木吏佐(チュチュ/DJ)のラップが交差していく様は、先程までそこに立っていたラスベガスのそれを思わせる。さすが、ラスベガスのライヴ・パフォーマンスに影響を受けていると公言するだけある。

中盤ではラスベガスからの提供曲第2弾である「Drown Out the Noise and Push Through the Trash」を披露。ラスベガスらしいエレクトロニコア・サウンドにガールズ・バンドならではの華やかで彩りのある声が乗ることで、RAS×ラスベガスでしか生まれない音世界が広がっていった。後半にはSoとMinamiがステージに呼び込まれ、「Repaint」をコラボ。男女混声ならではの音域の幅が加わったことにより、最強の楽曲がさらに最強になった瞬間だった。熱狂の余韻が冷めやらぬなか、ライヴは「HELL! or HELL?」と「OUTSIDER RODEO」の2曲を畳み掛ける形で終幕を迎えた。

2度の楽曲提供に、2度のツーマン・ライヴ開催。今夜は、これまで2組が醸成してきた互いの絆やリスペクトを感じさせる熱い時間だった。なお、RASはラスベガスが今年2026年3月に地元神戸のワールド記念ホールで開催する主催フェス"MEGAVEGAS 2026"への出演も予定している(RASは3月21日出演予定)。どうやら両雄が紡ぐストーリーはまだまだ続いていきそうだ。

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