DISC REVIEW
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これまでにも、ラスベガス節としか言えないような独自のサウンドを展開してきた彼らだが、曲展開の目まぐるしい"ダンス×ラウド"なイメージはそのままに、今回はそんな彼らの貪欲な探求心がさらに花開いたようなアルバムとなった。ディスコやユーロビートなどの'80s/'90sリヴァイヴァル、トレンドのEDMやK-POPなど、派手で煌びやかな要素も取り入れつつ、ギターはしっかりメタルであり、ヘヴィに落とすところは落とすなど、緩急の落差もしっかりしていて飽きさせない。ラップや韓国語の歌詞なども、ネタ的にならずにガッツリ本格的に取り組んでいるのもすごい。改めて、型に収まらないFear, and Loathing in Las Vegasというバンドの存在の大きさに気づかされる作品だ。 山本 真由