INTERVIEW
Fear, and Loathing in Las Vegas
2012.08.18UPDATE
2012年08月号掲載
Member:Sxun (Gt) Tomonori (Dr) So (Clean/Scream Vo/Prog)
Interviewer:ムラオカ
-今年5月の話になりますが、「Just Awake」のEnglish verがYouTube上にアップされましたね。以前インタビューした際に日本語詞の曲は、もともとは英詞で作りそれを日本語詞に変換するというように伺ったのですが、今回はある意味それを再度英詞に戻す作業を行ったのかなと思ったのですが、実際はいかがですか?
Tomonori(以下T):もともと「Just Awake」の海外リリースが決まっていたので、日本語詞と英詞どちらもやるつもりだったんです。日本語詞では海外で僕らの伝えたい言葉がリアルに伝わらないと思ったので英語詞にしました。日本語詞から英詞にするのは元々Soがやってるんで、その辺はSoに聞いてもらえれば。
So:実は「Just Awake」は英語詞から先に作ったというより、初めから英語も日本語も両方やることを想定していました。まず初めに日本語でハマるようなメロディをSxunさんが持ってきて、歯切れの良い日本語独特の1音符を短かく作っていって、その後、英語に直す際には、英語だと伸びやかに歌いながら音程を変化させて一続きで歌えるんですが、日本語は良くも悪くも硬くて途切れがちになるので、日本語と同じようにメロを切るのではなくてまた歌い方を変えています。ニュアンス的に日本語の時のメロディと変わっているところもあるんですが、いい感じに英語の良さを活かせるものにしました。
-この曲がアメリカのロック系WEBショップ“SMART PUNK”でトップ・セラーになっていますがご存知ですか?
T:そうなんですか!? ありがたいですし、すごく嬉しいことですね。
-ビックリしましたよ。A DAY TO REMEMBERのバナーと並んでラスベガスがトップセラーに君臨しているのが見えたんですから(笑)。
T:見覚えのある名前が(笑)。
-また全編アニメーションのPVですが、非常にクオリティが高いですね。アメリカのロック・リスナーに合わせたのかなと思ったのですが……。これはどなたが描いたものですか?
T:描いたのはmadhouseさんですね。
-バンド側から何か希望は出しましたか?
T:僕たちからというよりはチームとして希望は出しました。もともと僕らのPVは演奏シーンのものばかりだったということと、海外用ということで日本のアニメーションのウケがいいということもあって、そういうPVにしてみようかという案が、すごく良かったので決定しました。
-いいPVですよね。英語詞も相まって若干いつものラスベガスとは違ったイメージを感じました。
話は変わりますが、東名阪ショート・ツアーお疲れ様でした。6/3の渋谷O-EASTを見に行きましたが、盛り上がりも凄まじかったですね。あの規模の会場でワンマンを行うのは初めてだったのではないでしょうか?
T:そうですね。自分たち主催のイベントでは1番大きい会場でしたね。
-即ソールド・アウトも予想通りじゃないでしょうか?
T:いやいやいや……(笑)。お陰さまで、という感じです。
-曲間の流れも非常に練られていて、ひとつのショーとして完成してきたようにも感じました。
T:セット・リスト自体の基本形は僕が作るのですが、ドラマティックにというか、最初から最後まで飽きずに楽しめるライヴになるようなセットを組んでいるつもりです。
-曲順も悩むところですか?
T:結構悩みましたね。初めにやる曲と最後にやる曲は決まっているんですが、どうやって抑揚を付けた展開を作っていくかというところはかなり考えましたね。
-名古屋と大阪は同じセット・リストだったんですか?
T:1曲だけ変えましたね。
-1つ予想外だったのは、「Short But Seems Long, Time of Our Life」がO-EASTという会場のスケールと非常にマッチしてると思いました。アルバムの中ではそこまで意識していなかったのですが、ダンス・チューンやハードコア、モッシュ・メインではないこの曲の世界観をO-EASTという会場の隅々まで十分に伝えられていると感じました。個人的なハイライトの1つがこの曲でしたね。そういったことからも大きい会場でライヴすることにも慣れてきたと感じたのですがいかがでしょうか?
So:前以て作戦を立てていますので分からないことは少なくなってきましたね。ただ毎回緊張は全く取れないです。