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INTERVIEW

Fear, and Loathing in Las Vegas

2022.10.25UPDATE

Fear, and Loathing in Las Vegas

Fear, and Loathing in Las Vegasが10月26日にいよいよ約3年ぶり、7枚目となるニュー・アルバム『Cocoon for the Golden Future』をリリースする。じっくりと時間をかけて機材を整え、サウンドの幅を広げるだけでなく、トリプル・ラップの楽曲があったり、歌詞には韓国語を取り入れたりと、バンドの可能性をより貪欲に追求した作品になったと語ってくれた第1弾インタビューに続き、アルバム後編をひもとく第2弾インタビューがWEBにて限定公開! 後編ではRAISE A SUILENへの提供曲「Repaint」のセルフ・カバーや、久しぶりに日本語詞を取り入れた楽曲に込めた想いなどについて、Minamiとマネージャーが話してくれた。

メンバー:Minami(Vo/Key)
マネージャー
インタビュアー:村岡 俊介(DJ ムラオカ)

-10月にリリースしたアルバム『Cocoon for the Golden Future』の8曲目ですが、RAISE A SUILENへの提供曲「Repaint」のセルフ・カバーですね。この「Repaint」はもともとRAS(RAISE A SUILEN)への書き下ろしで制作した曲でしょうか。

マネージャー:はい。この曲は書き下ろしです。

Minami: RASさんが演奏しやすいように結構意識して作りました。

マネージャー:あとに作ったラスベガス(Fear, and Loathing in Las Vegas)・バージョンでは、ギター・ソロの部分でギターを2本をクロスさせて1本目をMinamiが弾くとか、そういうことをしていたりします。

-ちなみにレイヤ(Raychell/Ba/Vo)とチュチュ(紡木吏佐/DJ)のヴォーカルの入ったRASバージョンを聴いての感想を教えてください。

Minami:自分たちの曲に違う声が入るっていうのは、新鮮でした。楽曲提供するときも、もとは俺とかSo(Clean Vo)とかTaiki(Gt)さんの声を入れた状態でお渡ししていて、そこからヴォーカルを入れてもらっているので、できあがったものを聴いたら全然違って。Taikiさんのシンガロングがアニメっぽい感じになって返ってくるとか。

-聴き比べた感じだと、そのあたりが一番気になるところですね。一気に雰囲気が変わるポイントですね。ライヴで聴くと特に、あぁラスベガスの曲だなってわかる。RASは"バンドリ!(BanG Dream!)"の中ではハードなイメージですけど、とはいえラスベガスとは異なるシーンにいますよね。2月に開催されたZepp DiverCity(TOKYO)のツーマン("RAISE A SUILEN SPECIAL LIVE「Repaint」")を拝見しましたが、ラスベガスのライヴで、"バンドリ!"のファンがラスベガスのライヴでも大盛り上がりしているのを見て、改めてラスベガスのファン層の広さを再認識しました。普通のメタルコア・バンドではなく、アニソンやEDMまで様々なジャンルを詰め込んだラスベガスならではなのだと感心しました。

Minami:割合としてはRASのお客さんのほうが多かったと思いますが、やりにくさみたいなものはなかったですね。RASも、ライヴ・パフォーマンスの軸が"盛り上げる"という点を重視しているバンドで、そういう部分に共通点があるので、RASのお客さんも受け入れてくれたんじゃないかと思います。

-ツーマンをきっかけにしたファンの流入もありそうですね。そして、次の9曲目「Gas Will Blow You Away as Only Brakes is Boring」なのですが、"ラスベガス長い曲名あるある"でこの曲も変態度数高めですね(笑)。ただ、過去の変態度数高めの曲と比較すると強引なテンポ・チェンジもなく案外ノりやすいのが特徴だと感じました。いろいろ実験的なことをやってはいるんですけど、フェスなどで初見で観た人でも比較的ノりやすいというか。

マネージャー:そうですね。構成に関してはそこまで変態度は高くないと思います。ただ、Minamiの声の変態度は高いんじゃないかな、と。

Minami:"同じシャウトでも声の違いとか、ちょっと新しい感じを出したいよね"っていう話が出て、自分としても新しい声の表現を作れたらいいなと思っていたので、いろいろ試してみたんです。その流れがあって、低めのシャウトで少し出し方の違う声とかも出せるようになったので、そういう部分に注目して聴いてほしいですね。

-そうですね、言葉ではなんとも表現しづらいんですが、ニュー・スタイルのシャウトが入ってますよね。まさに音源で自分の耳で確認してほしいですね。

Minami:そうですね。

-今回は、アルバム全体としても変拍子尽くし、みたいな変態的なノリの楽曲は比較的少ないですよね。

マネージャー:そうですね。そういう曲はあまり入れていないので、その意味ではシンプル路線と言われるかもしれません。変拍子は「Shape of Trust」とか「Tear Down」とかに多少入れていますけど、それ以外はマニアックなことはそんなにしていないですね。

-それもラスベガス水準で考えたらですが。一般的なバンド感覚からしたら今作の楽曲も十分複雑ではあるので(笑)。またこの長いタイトルだと意味も気になるのですが、曲タイトルをそのままGoogle翻訳にぶっこむと"ブレーキだけだとつまらないので、ガスがあなたを吹き飛ばします"という意味不明な文章になってしまうんですが、実際はどういう意味を持たせているのでしょうか。

マネージャー:もともとの歌詞のテーマは、真面目さとチャラさのバランスをうまく取って、面白い人間になれたらいいよねっていうところにあって。真面目すぎてもダメだし、チャラすぎてもダメっていうことの例えとして、"アクセル"と"ブレーキ"を使っているんです。"ガス"っていうのは"アクセル"のことで、それと"ブレーキ"ですね。