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INTERVIEW

Fear, and Loathing in Las Vegas

2014.08.06UPDATE

2014年08月号掲載

Fear, and Loathing in Las Vegas

Member:Sxun (Gt) So (Clean Vo/Prog)

Interviewer:村岡 俊介(DJ ムラオカ)

-まずは3月23日、神戸ワールド記念ホールでの初ワンマンお疲れ様でした。キャリア初にして最大規模のワンマン公演でしたが、いかがでしたか?

So:至らないところもありましたが、来てくれた方への感謝の気持ちでいっぱいです。

Sxun:神戸ワールド記念ホールってバンドがライヴするような規模の会場ではなかなかないので、そんな大規模な会場でワンマンをやることに少し不安もありました。でもいざ本番が始まったら、自分たちのファンや応援してくれてる人だけで会場が満員になっていて、こんなにたくさん自分たちを応援してくれる方がいるんだという実感や、その会場を自分たちの力で埋めることができたということに感動しました。後はもうほとんど覚えてないぐらいあっという間でしたね。

-かなり演出も凝ってましたよね。プロジェクション・マッピングやザイロバンド、メンバーの演奏シーンをリアルタイムで同期させたVJ導入など最先端の舞台演出も圧巻でしたね。

Sxun:バンドだけでなく関係者のみなさんの協力もあって、MVの演出の再現や、ラスベガスの派手さをより追及した形での演出ができました。

-「Rave-up Tonight」のMVの世界が大規模になって目の前に再現されたような、とにかくすごい演出でした。リハーサルも入念にやっていたんですか?

Sxun:前日はガッツリやりましたね。

So:演出上の流れを理解した上で、練習をたくさん重ねて本番に挑みました。

-ライヴというよりアトラクションやライヴ・エンターテイメントと呼びたくなる斬新なもので、個人的には同世代の他のいわゆるラウドロック・バンドと目指す先の違いがより明確に分かったライヴでした。そういう点は自分たちでは意識していますか?

Sxun:どこどこのシーンに属しているということは意識したことがないですし、他のバンドと比較することもあまりないですね。今でもライヴハウスでみんなで汗だくになってライヴするのも好きですし、神戸ワールド記念のような大きな規模の会場でももっとたくさんやっていきたい、その両方の想いがありますね。

-メンバーみなさん非常にストイックなので、諸手を挙げて初ワンマン大成功!とは思っていないかもしれないですが、ラスベガスの活動における1つの区切りになったのではないでしょうか?

Sxun:もちろん達成感はあるんですが、何回ライヴをやっても終わってからの反省は尽きないですし、単純に終わってから楽しかった、気持ち良かったという気持ちはありましたが、初めてやったワンマンだからこそ、"次はもっとこうしたい!"という反省点がすぐ出てきました。

-なるほど。初ワンマンが終わったことで、新たに見えてきた景色はありますか?

Sxun:さっきの話にもありましたけど、やっぱり規模を大きくしていきたいっていうことがありますね。ですので長時間ライヴすることを視野に入れていかないといけないなと思いましたし、単純に自分たちだけのワンマン公演を観に来た方を楽しませることは難しいなとも思いました。そういう部分はもっと追求しないといけないなって思いました。

So:地元でのライヴであれだけの人が来てくれることが単純に嬉しいという気持ちもありましたし、ワンマンで人を楽しませることがすごい難しいなとも思いました。これからもっとこういう規模でのワンマンに挑戦したいし、さらに大きなところでやりたいとも思いました。

-浮き足立つことなく常に反省点を見出し次を目指すラスベガスらしい発言ですね(笑)。そしてワンマンという節目を越えて、3枚目のフル・アルバム『PHASE 2』が完成しました。文字通りラスベガスが第2段階(フェーズ)に突入する作品となっていると思いますが、2ndフル・アルバム『All That We Have Now』リリースからちょうど2年を経てのリリース、2年というリリース間隔は計画通りだったのでしょうか?

Sxun:それは予定どおりですね。

-ライヴ活動もやりつつ、シングルのリリースやMVの公開などもありましたが、リリース・タームが短くなってきている時代のなかで、2年間という期間は最近ではかなり長いと思うのですが、いかがですか?

Sxun:『Dance & Scream』、『NEXTREME』、『All That We Have Now』と3つの作品で1つの流れだと自分たちでは考えていて、『All That~』が1つの集大成だということも言っていましたし、次のアルバムが相当良くないとみんなをガッカリさせてしまうと思っていましたので、ハードルを高めに設定して制作を始めたんです。前作リリース直後はアイデアを出し切ってしまってたんで何もなかったし、それならしっかり時間をかけて、高めに設定したハードルを越えられるものを出したかったんです。ですので最初から急いでリリースするつもりはなかったですね。

So:『All That~』はそのアルバム名のとおり全部出し切った作品だったんで、アイデアを貯めていく期間が必要だったんだと思います。

-楽曲の制作を開始したのはいつ頃だったのでしょうか?

Sxun:リリース直後から作っていこうって話だったんですけど、シングル曲以外の制作はその直近のライヴなどにどうしても気持ちがいってしまって、あまり制作に没頭できなかったんですが、制作作業も後半になるにつれてスピードが上がってきました。またアルバム制作以外にもバンドが抱えている問題もあったので、そういった問題の方を優先していた感じですね。