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INTERVIEW

Fear, and Loathing in Las Vegas

2019.12.02UPDATE

2019年12月号掲載

Fear, and Loathing in Las Vegas

Member:So(Clean Vo) Taiki(Gt) Tetsuya(Ba) Tomonori(Dr)

Interviewer:村岡 俊介(DJ ムラオカ)

Fear, and Loathing in Las Vegasが2年ぶりのニュー・アルバム『HYPERTOUGHNESS』を完成させた。昨年6月にオリジナル・メンバーであるSxunの脱退、その後5人体制として歩み出した矢先、今年1月のベーシスト、Keiとの死別という大きな困難を二度乗り越え、頼もしく復活を遂げた彼ら。新ベーシスト Tetsuyaを迎え、揺るがない"ラスベガスらしさ"を胸に再び動き出した彼らの現在の想いを、メール・インタビューで訊いた。

-紆余曲折ありながらも、約2年ぶりとなるニュー・アルバム『HYPERTOUGHNESS』が、ついにリリースとなりますが、今の気持ちを教えてください。

Tomonori:今まで当たり前にあると思っていた音楽が、実はすごく尊いものだなと、この期間を通じて感じました。今はとにかくバンド活動を通じて、みなさんにご心配をかけたぶん恩返しをしていきたいという気持ちです。

So:応援してくれているみなさんには年始から心配をかけてしまい申し訳なかったのですが、この音源でタイトルの通りハイパーなタフネスを示して、新体制になっても変わらないラスベガス(Fear, and Loathing in Las Vegas)らしさを感じてもらって、みなさんを安心させられたら嬉しいです。

-昨年6月にSxun(Gt)氏の脱退、今年1月にKei(Ba)氏の急逝という困難を乗り越えての復活となりました。復活以降、Tetsuya(Ba)氏が加入し、大阪なんば Hatchでの追悼イベント("Thanks to You All")、"SUMMER SONIC 2019"(東京公演)、9月の東名阪ワンマン・ツアー("Carry on FaLiLV")とライヴを行ってきましたが、新体制でのライヴに手応えは感じていますか?

So:自分自身まだまだな部分はありますが、新体制になってもやるべきことをやるということは変わらないので、思ったより違和感なくライヴをしています。半年間休んでいたぶん歌ったり踊ったりして放出する感じが心地よかったです。半年ほど休止して心配をかけたのに、温かく迎えてくれたお客さんの気持ちに助けられたライヴも多かったと思います。ありがたいと思いました。

Tomonori:手応えを感じる部分はたくさんありましたが、バンドでライヴをするのがかなり久しぶりで、なおかつTetsuyaが加入して間もなかったので、これからさらに詰めていかなければいけない場所もたくさん見つかりました。新体制でバンドをさらにアップデートできるイメージも湧いているので、今はひたすらその部分と向き合って、さらなる手応えを求めてバンド活動をしていきたいと思っています。

-"また笑顔でステージに立つための時間をください"というコメントを出していましたが、実際、今こうやって戻ってくることができての率直な気持ちを教えてください。

Tomonori:この場所に帰ってこれて良かったな、というのが率直な気持ちです。戻ってきてステージに立ったときに暗い気持ちや、つらい気持ちに区切りをつけて、お客さんのことを考えてライヴをスタートできて良かったです。

-新メンバー、Tetsuya氏を紹介してください。

Taiki:一見謎に包まれていて、人によれば怖く見えたり、近寄りがたい雰囲気を醸し出しているかもしれませんが、一度話し出すと自分の好きなものや趣味の話が止まらないいわゆるオタク気質な男です。そして、その性格でベースとも向き合う向上心のあるファンシーでファニーで真面目な坊やです。

Tomonori:初めて会ったときから、素直で純粋なイメージが強いです。アウトドアの趣味もあって僕とは正反対の部分もあり、年齢も離れているのでいろいろと話していて刺激があります。

-Tetsuya氏はすでにバンドに馴染んでいますか?

So:馴染んでいると思います。性格的にも優しく真面目でラスベガスに合ってるなと感じますし、臆せずバンバン自分の意見を考えて言えるところがすごいなとも思います。たまに厨二病趣味なところもしびれます。

Tetsuya:ライヴやレコーディングなどを経て、一緒に過ごす時間も多かったので、結構馴染めてきたと思います。急にお兄ちゃんがいっぱいできた感じでカオスです。たまにジェネレーションギャップを感じますが、そこはわかり合えないものだと諦めてます。みんなすごく優しくしてくれます。グッドオニイチャンズです。

-まだ気が早いかもしれませんが、Tetsuya氏がラスベガスに持ち込んだ、今までになかった新しい風のようなものがありましたら教えてください。

Taiki:いい意味で物怖じせずに、なんでも聞いてくれたり発言してくれたりすることで一同いい刺激を貰っております。しかしながら、趣味の話となると当方らとの間に世代の差を感じる場面が多々ございます。

-ライヴをするうえで、体制や編成が変わったことで気をつけていることがありましたら教えてください。

Tomonori:体制は変わりましたが、ラスベガスというバンドの核は変わらないように気をつけています。なので、10年間ラスベガスがどういうスタンスでバンド活動と向き合ってきたかを、Tetsuyaに話すようにしています。そして、Tetsuyaが入って新体制になったことで、"ラスベガス、もっと格好良くなったな"と言っていただけるように、核は変わらず、新しいラスベガスの形を作っていければな、と思っています。

Taiki:私自身の役目をしっかりと担いつつ、パフォーマンスも今まで以上により激しくし、なおかつドラマチックな装いで、他のバンドと一線を画すステージになるよう心掛けております。

-ちょうど本日(※11月25日)に"KNOTFEST JAPAN 2020"への出演が発表されました。"OZZFEST JAPAN"は2回連続出演していますが、"KNOTFEST"は初出演ですね。邦楽のみならず、洋楽もルーツにあるラスベガスとしては、出演するに当たって邦楽フェスとはまた少し異なる心持ちになるのではと想像しますが、実際いかがでしょうか?

So:出演できるというのを知ったのが俺も発表直前だったので、驚きつつ、テンション上がりました。昔から好きな遠方のアーティストと同じステージに立てるのは単純に嬉しいです。邦楽フェスとの違いで言うとお客さんの好みも若干洋楽志向になるかなと思うので、その中でもパンチを出せるようにラスベガスらしく頑張ります。

-["HYPERTOUGHNESS" Release Tour 2020]が1月17日、神戸Harbor Studioを皮切りに始まります。まだ少し先ではありますが、ラスベガスのツアーを心待ちにしているファンにメッセージをお願いいたします。

Tomonori:いろいろなつらいことや後ろ向きなことも、人生にはありますが、前向きに走っている僕たちを見て、少しでもみなさんを笑顔にできたらいいなと思っています。ライヴ会場で一緒に楽しみましょう。

So:新体制になって初めてのアルバム・リリース・ツアーとなるので楽しみです。待たせてしまったけど、ラスベガスのことを楽しみにしてくれている人がいてくれるから、このツアーができます。みんなに感謝しつつ、各地のみんなと一緒に爆裂的なライヴをやりたいと思ってるのでよろしくお願いします!

Taiki:たっぷ~り聴き込んでライヴに来イッホ!

Tetsuya:初めてのツアーですごく楽しみな気持ちでいっぱいです。この気持ちをみなさんと共有できればいいなと思ってます。また、今までのラスベガスを知ってくれている方々にも必ず満足していただけるよう、精一杯頑張りたいと思っています。気合、入れて、いきます!!

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