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DISC REVIEW

All That We Have Now

Fear, and Loathing in Las Vegas

『All That We Have Now』

Release Date : 2012-08-08
Label : バップ

国内ラウドロック・シーンをネクスト・レベルに押し上げた神戸出身の若き6人組。デビュー当初は"ATTACK ATTACK! meets J-POP"的な捉え方をしていたが、この作品を聴き、そんなキャッチコピーで済まされるバンドではないことを思い知らされることとなった。1曲の中に多様な音楽性、テンションが混在し、目まぐるしく展開する様は、空中分解すれすれの絶妙なバランス感を有している。ともすれば派手なエレクトロ・サウンドやオートチューンで個性が埋没しやすいところだが、メンバーそれぞれの成長が無機質になりがちなエレクトロ・サウンドを"血の通った肉感的なサウンド"へと昇華させている。彼らの音楽性は"型破り"であるからこそ、伸びシロも限られたものではと危惧していたが、今作を聴きそれは全くの杞憂だと確信した。 ムラオカ