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INTERVIEW

Fear, and Loathing in Las Vegas

2023.07.21UPDATE

Fear, and Loathing in Las Vegas

Member:Minami(Vo/Key)

Interviewer:村岡 俊介(DJ ムラオカ)

今年2023年で結成15周年を迎えるFear, and Loathing in Las Vegasが、9月22日に2回目となる日本武道館でのワンマン・ライヴ"15TH ANNIVERSARY SHOW 2023 at NIPPON BUDOKAN"を開催する。今回、本公演の開催を記念して、Minamiにインタビューを実施。メンバー5人に行った事前アンケートの回答を見ながら、2016年の初日本武道館ワンマン公演["Feeling of Unity" Release Tour TOUR FINAL]や、今年3月に開催された最新アルバム『Cocoon for the Golden Future』リリース・ツアー["Cocoon for the Golden Future" Release Tour 2022-2023]最終日のワンマン・ライヴ&主催フェス"MEGA VEGAS 2023"のワールド記念ホール3デイズを振り返りつつ、9月の武道館公演への意気込みを語ってもらった。

-まずは9月22日に控えている日本武道館公演("15TH ANNIVERSARY SHOW 2023 at NIPPON BUDOKAN")について、7年ぶりの武道館に懸ける思いはいかがですか?

前回(["Feeling of Unity" Release Tour TOUR FINAL])めちゃくちゃ緊張してガチガチになってしまっていたところがあったので、今回はもう少しリラックスしてすべて出し切れるようにやりたいですね。

-神戸 ワールド記念ホールでのワンマン・ライヴ("First One Man Show 2014")が9年前で、規模感で言ったらそんなに変わることないですよね。ワールド(記念ホール)を経験したうえでやはり武道館は違いますか?

そうですね、やっぱり周りの人の反応が全然違ったなというのは思って。周りの家族や友人の反応がすごくて。年配の方もみんな知っているし、武道館のネームバリューというか、すごいんだなというのを感じて。自分たちとしてはフェスで幕張メッセなどの大きい会場でやっていたり、それこそワールドもやっていて、そんなに規模感は変わらないんですけど。やっぱりいざ武道館に行くと会場の雰囲気とかに圧倒されましたね。今回も緊張はするかもしれないですけど、もっと自然体でというか、ある種楽しんでやりたいなと思います。

-メンバーみなさん神戸の出身ですよね。そこらへんの方からするとワールド記念ホールって知名度も高くて、9年前も期待があったと思うんですけど、7年前の武道館はワールド記念ホールより期待が大きかったですか?

はい、全然違いました。実際に観に来たという人もたくさんいますし、今まであまり連絡してこなかった人から急に"武道館やん!"みたいな連絡もありましたし。やっぱり全然違うんだなと。

-会場の作り自体での緊張感もありつつ、その手前の背負うものというか。

そうですね、15周年ということもあるけど、武道館でやるだけでおめでとうみたいな雰囲気になるので、そういう期待を背負ってという感じになるんじゃないかなと思います。

-武道館と言うぐらい、オリンピックとか世界的な大会とかで使われる場所ですもんね。ちなみにメンバーへの一問一答で、So(Clean Vo)さんが武道館は"お客さん全員が近く感じるのが不思議やしめっちゃいい"や"全階のみんなの顔がよく見える"とアンケートで答えていたんですが、いかがですか?

客席が段になって上のほうまであるので、いろんなお客さんが見えました。

-そういう客席の作りはより緊張感が増すのか、それともテンション上がるのでしょうか?

どっちもですね。やっぱり"いつもと違うな"という感じでテンションは上がるし、逆に"いつものライヴハウスじゃないんだ"という緊張感もあります。

-なるほど。ちなみに今年3月にワンマン("Cocoon for the Golden Future" Release Tour 2022-2023 FINAL ONE MAN SHOW)としては9年ぶりにワールド記念ホールでやってみて、実際どうでしたか?

ワールド記念ホールで("MEGA VEGAS 2023"と)3日間連続でやったんですけど、3日間通して一番思ったのは"長く続けてきて良かった"ということですね。9年経っても地元の大きいところに帰ってこれたというか。なんだかんだいろいろあったけど続けてきて良かったなと思ったし、"MEGA VEGAS"もいろんなアーティストさんに助けられて。みんなでいいイベントを作れたなと。今回はより自分たちも自分たちのフェスをやっているという感覚が強かったし、ほかのバンドにも愛されてるというか、助けてもらっているなと感じたので。3日間通して幸せでした。

-15年の歴史のなかで対バンもいろいろやってきてるので、アーティストを誘うのも"初めまして"の方より"出てよ"みたいにフランクにやりとりできますよね。

そうですね。メンツも今までそういったお世話になった人もいれば、ラスベガス(Fear, and Loathing in Las Vegas)ならではのメンツも呼べたので、結果的にめちゃくちゃいいイベントになったんじゃないかなと思います。

-Taiki(Gt)さんも一問一答に"大変なことが多かったけど、これは毎年続けたいと思うぐらい、やりがいを感じられた"と書いてますね。"人生最高くらいに疲れた3日間やったけど心から幸せ感じたので、もっと疲れてもいいのでもっとやりたい"とSoさんは書いてます。

そうですね。もう朝から夜までいて、出演してくださるアーティストさんのライヴも全部観て、で自分たちもライヴして......。そもそも3日連続ライヴだったっていうのもあり、めちゃくちゃ疲れました。

-楽しんでもらいたいという気遣いと実際の肉体の疲れと......。

でも"MEGA VEGAS"のときは、ずっとほかのアーティストさんのライヴを観て気持ちがどんどん上がっていって。自分たちが出るときは自然とめちゃくちゃテンション高くて、"やったろ!"みたいな。いい雰囲気を作ってくれたことに対して応えたかったので自然といい気持ちで出ていけて。

-Minamiさんってたまにインタビューとかで体力面の話をされてますが、3日間ライヴをやって、武道館ワンマンで体力面を心配する必要があるのかなって思ったんですけど。

結構動いてるほうだとは思うんですけど、やっぱり自分の中ではめちゃくちゃバテたなと思う場面が多くて。ここでもっといきたかったのにちょっとセーブしちゃったなとか。喉的な部分でもそうなんですけど、体力があるに越したことはないなと。バテると演奏にも全部影響してきて、イメージしたものが出せなくなるというか、最近はまず体力が必要なんじゃないかと思っています。年齢的にもこれから体力をつけていかないと維持できないし、歳をとってもめちゃくちゃ動くアグレッシヴなバンドでありたいので、そこはかなり気にしています。

-それはやっぱりワールド記念ホールの3デイズでも感じたことですか?

感じましたね。あんまり周りの人からマイナスなことを言われることはなくて、"お前ずっと動いていたな"とか言われるんですけど、やっぱりそれでも声がへばったところもあるし、もっと煽りたかったところでセーブしてしまったところもあったので。

-周りから見たらそこまでかもしれないですけど、自分基準で考えるとまだまだいけるだろと。

やっぱりほかのバンドよりも"こいつらめちゃくちゃ暴れてるやん"と思われるバンドでありたいし、ラスベガスの中でも俺が一番それをやるべきだと思っているので、体力があればあるほどいいなと。

-ミュージシャンであり、アスリートな感じですね。

そうですね、それぐらい身体のこととか体力面は気にしないといけないなと思っています。

-武道館に向けて体力面で強化してるようなことはありますか?

普段はずっと走り込みとかをやっていたんですけど、ランニングって持久力がついていいことに思える反面、ライヴで必要とする体力とは何か違うなと感じていて。"結構走ってるのになんでこんなにバテるんやろ"みたいに感じることがあって、最近はもっと短い距離で瞬発力的な、そういう体力が必要なんだろうなと思うようになって。今家の近くの坂道をダッシュするのをやっています。

-それは1本ではなく何本かやるんですよね?

そうですね、何本かやります。

-ラウンド制で戦うボクサーとかに近づいてます(笑)?

やっぱり瞬発的にガッて動いて、ガッて声出してっていうのは肺活量とかそういう部分なので。そういうことって誰も教えてくれないというか、ランニングをしていたら体力がつくんやろうなと思っていたんですけど、自分たちのライヴに一番生かせるトレーニングってなんだろうなといろいろやっているなかで、今それが一番しっくりきている感じです。

-ラスベガスってライヴは結構パーティーですが、裏側は非常にストイックなイメージがあって。アンケートの回答見てるとなるほどと。あとから加入したTetsuya(Ba)さんはすごく真面目な感じが伝わってくるので、他のメンバーの影響も大きいのかなと思いました。

真面目なところもありますね。