INTERVIEW
Fear, and Loathing in Las Vegas
2023.07.21UPDATE
Member:Minami(Vo/Key)
Interviewer:村岡 俊介(DJ ムラオカ)
-ちなみにTetsuyaさんはお披露目ライヴが"SUMMER SONIC 2019"ですもんね。いきなりビッグな会場を経験して、今度はワールド記念ホールでワンマンと"MEGA VEGAS"ですし。
Tetsuyaはバンドに加入してから、自分のスキルが全然足りていないという状況に気づかされることが多かったと思うので、演奏力を高めることが課題になっていますね。
-やっぱり大きい会場になるほど、それがより気になる感じですか。
そうですね、バンドとしても、もう少し演奏がバシッと合っていたら、という話にはなるので。気持ち的にテンションを上げていけたライヴでも、やっぱりちょっともったいないなという話はよく出ていて。中でもベースはそれが出やすいというか。なのでパフォーマンスも必要なんですけど、演奏力向上はずっと課題としてやっていくと思います。
-武道館ならではの緊張感の話に戻りますが、Taikiさんも"会場入るまではいつも通りだったけど、本番が近づくにつれ、ひとりずつ様子がおかしくなっていった"と。
武道館のステージ裏のところで待機してるときに、みんなえずいていて。"めっちゃ緊張してるやん"みたいなのをそれぞれが他のメンバーから感じてしまって、お互いの緊張が伝わってしまって、ガチガチになっていました。
-Soさんは"吐きそうになってムカついてうんこしてやろうと思ったけど出なかった"と書いてます(笑)。
Soもめちゃくちゃ緊張したってことですね。
-普段一番緊張しないのはSoさん?
そうですね。Tomonori(Dr)さんもあんまり緊張することないタイプです。できるだけ自然体でいくみたいな、それを意識してやっていると思うので、わりとリラックスしています。前まではバンド全体で本番1時間前に集中タイムみたいな時間を作って、それぞれ何か音楽を聴いたり、自分の世界に入って気持ちを高めたりみたいなことをやっていて。Taikiさんは今もそういう感じで集中して高めている感じなんですけど、SoとかTomonoriさんはリラックスして、"始まるから行こうか"みたいな、そんな感じに見えますね。最近はそれぞれのやり方で臨んでいます。
-Minamiさんはストレッチや準備運動と。
ガッて身体を動かしたりするので、本番前にジャンプしたり走り回ったりしています。
-武道館公演でトライしたい演出に、Tomonoriさんが"Taikiにワイヤーで空を飛んでほしいです"と答えています(笑)。
見てみたいですね。
-7月22日の"ジャイガ(OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2023)"はトリということで、持ち時間も50分と出演者の中で最長ですね。目下のところ、それもバンドにとってひとつのターニング・ポイントかと思うんですけど、いかがですか?
演出とかもいろいろあると聞いていて、豪華な感じになると思いますが、自分たちがやることとしては全力で楽しませていくということだけかなと思っています。
-そこはいい意味で変わらずに?
最近毎週のようにフェスがあっていろんなアーティストを観ているし、自分たちもライヴをしてるので、そこで感じてきたこととか、いろいろ課題もあるので、そういうことを全部出せたらいいかなと思います。あとトリだと夜なので、照明が映えると思うんですよね。そういうのはラスベガスに合うかなと。
-屋内のフェスだったらどの時間帯でも照明効きますけど、7月末だと本当にベガス(Fear, and Loathing in Las Vegas)の時間帯ぐらいじゃないですか、夜帯で照明がしっかり生きるのは。
そうですね、そういう照明とか演出とかに負けないように。映像を観つつもメンバーにも目が行っちゃうみたいな感じにしたい。トリをやるときって、残ってくれてる人みんなラスベガスを観てくれる人だと思うので、そういう人のために頑張ります。
-再び武道館の話に戻りますけど、初開催の武道館にはみなさんのご家族も来られましたか?
結構来ましたね。
-武道館2回もやるなんて、ご両親からしたら自慢の息子ですよね。
喜んでくれますね。このフェスに出たとか、このバンドと一緒にやったとか言っても、やっぱり親からするとあまりわからないけど、武道館でやるって言ったら"え! すごい!"って。
-なるほど。2回目の武道館開催時期はコロナ禍も明けてきたし、最高のタイミングですよね。
そこでさらにいいライヴができればいいなと思います。
-武道館以外の部分にも軽く触れていこうと思うんですけど、事前アンケートの"こいつには勝てない(涙)......というメンバーは?"という質問には、Minamiさんに2票入ってます。Soさんが"アグレッシヴさがすごい"、Taikiさんが"あんなに身軽に走り回れません"と回答しています。やっぱり他のメンバーからもそういうイメージを持たれてるんですね。
そこは自分の役割というか。ギターもキーボードもない、何も演奏しないパートもあるので、単純に動き回れるタイミングが多いというのもあるし。やっぱり自分のキャラクター的には、パフォーマンスとかでお客さんの目を引く、注目させるみたいな、そういう役割でありたいなと思っています。フロントの4人はみんな、パフォーマンスとか動きの面とかでも暴れ回るような感じでやりたいなと思うんですけど、中でも自分が一番やるべきだと考えているので。
-Minamiさんが"こいつには勝てる(笑)! というメンバーは?"という質問には、Soさんと書いています。(※回答:Soと一緒に振付やダンスの練習をしているときに、Soはダンスの才能があまりないなと思いながらいつもやっています。そこは勝てると思います)
ふたりで同じ振付をやることがよくあるんですけど、合わせるたびに"なんでこんな動き固いん?"みたいな。
-え、そうなんですね(笑)。
Soはそういうダンスとかはめちゃくちゃ苦手ですね。
-ヴォーカルのリズム感とダンスのリズム感って違うんですかね?
ヴォーカルのリズム感もない。
-それ意外です(笑)。ちなみにTaikiさんが一番仲いいんですか?
別にあんまり変わらないですけど、でも雑談とか、最近どんなバンド聴いてる? みたいな話とか、自然とするのはTaikiさんが多いかなという感じです。
-オフでメンバーと遊ぶとかは?
それはまったくないです。
-普段からライヴやリハなどめっちゃ会いますもんね(笑)。十分ですよね?
そうですね。ツアーの車移動のときとかはやっぱり暇なので、そういうときに最近どうなの? みたいなプライベートの話になることは多いですね。
-オフで会わなくても人生で一番、親と一緒にいる時間より長いですよね。Taikiさんは、"一番親近感を感じた対バンアーティスト"がHER NAME IN BLOODで、"一番感銘を受けた対バンアーティスト"がPALMと答えています。Taikiさんはもともとエクストリームなイメージはあったんですけど......。
PALMはやっぱりパンチがありますね。
-それこそ過去に対バンで呼んだりしてますよね。
最近は対バンできてないので、また見たいなと思うんですけど。やっぱり圧倒的な攻撃力というか、かましてる感じというか。