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INTERVIEW

Fear, and Loathing in Las Vegas

2022.10.25UPDATE

Fear, and Loathing in Las Vegas

メンバー:Minami(Vo/Key)
マネージャー
インタビュアー:村岡 俊介(DJ ムラオカ)

-なるほど。そして、アルバム最後を飾る10曲目の「Trap by the Nervous」と11曲目の「Luck Will be There」ですが、共に日本語詞が入っていますね。特に「Trap by the Nervous」はSo君のクリーン・パートがすべて日本語詞です。「Just Awake」(2012年リリースのシングル表題曲)、「Stay as Who You Are」(2014年リリースの3rdアルバム『PHASE 2』収録曲)、「Let Me Hear」(2015年1月リリースのシングル表題曲)など過去に日本語詞が入る楽曲も作ってきましたが、アルバムで言うと『Feeling of Unity』(2015年9月リリース)以来、3作ぶりですね? 今作で日本語詞を取り入れようと思ったのは?

Minami:日本語詞の曲をやりたいなという話は前から出ていて。でも『HYPERTOUGHNESS』(2019年リリースの6thアルバム)では結局入らなくて、今回入っている「One Shot, One Mind」がプロ野球中継のタイアップ曲("カンテレ プロ野球中継2021"テーマ・ソング)なんですけど、初めはこの曲を日本語でやろうか、という話になっていたんです。でもそれがタイアップの関係で、英語でやらなくてはいけなくなった、ということがあって、これとは別にアルバム用に日本語詞の曲を作ろうという流れになって。曲自体は1曲目の「Get Back the Hope」を作っていたころにほぼできていました。

-歌詞はもとから日本語が入っていたんですか?

マネージャー:最初歌詞は全然決めていなくて。でも、これなら日本語も入るかなと思っていました。

-聴いていてもすごく自然に感じました。むしろ、日本語詞を前提としてメロディを作ったのかなと思うくらい。

マネージャー:"日本語を積極的に使いたい"って思ったきっかけのひとつに、サンボマスターのトリビュート(『サンボマスター究極トリビュート ラブ フロム ナカマ』)に参加させてもらった経験があって。それで改めて"日本語を歌うラスベガスってアリだな"と思ったんです。

-なるほど。そして、Minamiのスクリームの部分は英語で。コントラストを生み出していますね。

マネージャー:そうですね。これは試してみないとわからないですけど、ひょっとしたらMinamiのシャウトを日本語でやってみるっていうこともアリなのかも......。 今はちょっと想像つかないですけど(笑)。ただ、やってみて良ければアリですね。あえて言うなら、そのサンボマスターのトリビュートでは"愛と平和!"というフレーズのシャウトをMinamiがやってるんですけど、それはちょっと飛び道具っぽい扱いなので。実際に新しくラスベガスの曲を作ったときに、Minamiのシャウトを日本語でやってみて、ちゃんと意図した効果が得られそうならやってみてもいいかもしれないですね。

-Minami君自身はそれを聞いてどう思いますか?

Minami:もともと日本語のシャウトにはちょっと抵抗があったんですよ。ただ、実際にやってみてどうなるかはわからないですよね。それに、今までも"これやって大丈夫かな?"ということを試してきて、引き出しが増えてきた感じなので、挑戦してもしハマればアリかもしれないです。

-日本語の歌詞だとダイレクトに伝わりすぎてしまう面もあって、少し抵抗あるということでしょうか。

Minami:まぁ、やってみないとわからないですけどね(笑)。

マネージャー:言葉選びの部分でも、日本語でシャウトするいいフレーズがあまり思い浮かばない、ということもあるかもしれないですね。

Minami:それはたしかにありますね。どういう言葉になるんだろうっていう。

-ハードコア・バンドだと、抒情系辺りには日本語でシャウトするバンドは結構いますよね。

Minami:そうですね。envyとか、カッコいいと思うんですけど、自分がやるイメージは今までなかったんですよ。

-聴くぶんには好きだけれど、聴くのとやるのの違いってことですね。

Minami:そうですね(笑)。envyの場合は、シャウトというより"魂の叫び"みたいな、ちょっと違うものとして見ていたので。

-なるほど。でも、もしかしたら、そういうことにチャレンジする日が来るかもしれない、ということですね。楽しみにしてます。

Minami:はい(笑)。

-ちなみに10曲目の「Trap by the Nervous」は、今のコロナ禍の状況では特にライヴで映えそうですよね。勝手なイメージですが、サビでお客さんたちが両腕を左右に振る動きや、手拍子を誘うパートなどもあって、声を上げなくても楽しみやすいというか。

Minami:そうですね。手拍子のパートとか、"ライヴでどうなるかな"というのはイメージしていました。