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INTERVIEW

RAISE A SUILEN

2024.06.13UPDATE

2024年07月号掲載

RAISE A SUILEN

Member:夏芽(マスキング/Dr) 倉知 玲鳳(パレオ/Key) 紡木 吏佐(チュチュ/DJ)

Interviewer:宮﨑 大樹

RAISE A SUILENが約4年ぶりのフル・アルバムを完成させた。本作に収められた楽曲の数々は、今すぐ騒ぎたく、踊りたくなるものばかりで、このバンドがライヴ特化型であることを再認識させてくれる。"ヤバい"、"ハンパない"、"イケてる"といった意味で用いられる、"SAVAGE"というスラングをタイトルとして強気に掲げる本作について、夏芽、倉知玲鳳、紡木吏佐の3人に訊いた。


書き下ろし曲「V.I.P MONSTER」は1音目からクレイジー


-激ロックのインタビューは、昨年のミニ・アルバム『REVELATION』リリース時のインタビュー(※2023年11月号掲載)以来ですが、それからのRAISE A SUILENの活動を振り返ると、どんなことが印象的でしたか? リリース後の大きなトピックとしては"BanG Dream! 12th☆LIVE"がありましたが。

夏芽:"BanG Dream! 12th☆LIVE"では『REVELATION』の曲をやったよね?

倉知:『REVELATION』にはキャラクターひとりひとりに焦点を当てる曲があって、いつもとは違う気合の入り方でみんな挑んでいたように感じていました。

夏芽:玲鳳ちゃんが案を出してくれたけど、それぞれのキャラクターの歌の前に、それぞれの楽器のソロを入れたよね。そこでドラムにエフェクトを掛けてのソロを初めてやったので、私はその印象が大きいです。

紡木: DJで言うと、DJ卓に足を乗せる、前に出て座る、というのは以前にもやっていて、じゃあ次は何ができるかなと思ったときに、DJ卓の上に乗っかるスタイルをやりました。1曲目の「Apocalypse」(『REVELATION』収録)という曲で、DJ卓の上に仁王立ちで始めて。それはアジア・ツアー("RAISE A SUILEN ASIA TOUR 2024")でも同じ形でやらせていただいたんですけど。海外に行きましたね~。

夏芽:熱気がすごかったよね。

倉知:日本だと"コール&レスポンス"の、"レスポンス"のほうを一緒に歌ってくださることが多かったんですけど、アジア・ツアーでは主旋律を一緒に歌っている方もいらっしゃって。その雰囲気が日本とは違って新鮮で、私たちもその声に負けないように、よりパワフルに演奏しなきゃいけないなと思いながらパフォーマンスしていました。

紡木:あとさ、キャラクターのコスプレが多くなかった? あっちこっちにチュチュがいて、すごく嬉しかったです。

-じゃあ、日本と比べて女性ファンが多かったんですか?

夏芽:ん~、でもマスキングのコスプレしていた方は男性でした。

紡木:パレオちゃんのコスプレをしてくれていた男性もいたよね!

倉知:性別なんて関係ないですね。愛に性別も国も関係ない!

紡木:ライヴが終わったあとにお見送り会もあって、海外の方と交流できるのも素敵でございました。楽しかったなぁ。またアジアに連れてってください、お願いします。

-そんな感じで、国内外で精力的に活動してきたRAS(RAISE A SUILEN)ですが、このたび約4年ぶりのフル・アルバムが完成しました。

夏芽:約4年も経ったのが驚きだよね。突っ走ってきたんだなぁ。

紡木:結成されてから6年も経ってる!

夏芽:玲鳳ちゃんと初めて会ったときは、まだ10代だったもんね。

倉知:そうですね。初めましてのときは"わー、きれいなお姉さんがいっぱいいる~!"と緊張していました。

夏芽:そんな玲鳳ちゃんもきれいなお姉さんになりました。

倉知:え!? ありがとうございます!

-収録曲を見て、どんなことを感じますか?

夏芽:約4年ぶりだから、ライヴでやっている曲が詰め込まれているよね。

紡木:カップリング曲とかは入り切っていないんですよ。それぐらい我々のこの約4年間は濃かった。最初のころは「R・I・O・T」(2018年リリースの1stシングル表題曲)を本編でもアンコールでも何回も演奏したし、カバー曲もたくさんやっていたけど、最近はカバー曲をやらないほうが多くなってきましたもんね。

夏芽:ライヴで選曲されない曲もいっぱい出てきているから歴史を感じています。歴史で言ったら、今回の特典映像では、RAS史上初めてメンバーフォーカスカメラ映像というのが入っているみたい。推しカメラだよ。

-それこそ"BanG Dream! 12th☆LIVE"でやった『REVELATION』でのキャラクターひとりひとりに焦点を当てた曲の映像が入りますよね。ドラムにフォーカスしたライヴ映像とかはだいぶ珍しいんじゃないですか。

夏芽:たしかに。どうやって叩いているのかきっとわからないだろうから、これで観てもらえるのはすごく嬉しいですね。

紡木:"BanG Dream! 12th☆LIVE"のライヴ映像も入っているし、特典でメンバーフォーカスカメラ映像も入っている、なんて豪華なアルバムなのでしょう。

夏芽:それだけ内容が盛り盛りだからさ、タイトルが"SAVAGE"なんだよね。"ヤバい"、"ハンパない"、"イケてる"って意味なんだってさ。

-そういうスラングみたいですね。

紡木:"俺らヤバい"、"俺ら半端ねぇ"、"俺らイケてるぜ"ってこと? すごい自画自賛! 「DANCING DARING」とかはライヴで1回もやったことがないですよね。お久しぶりの曲ばかりでビックリ。

夏芽:「Ray of hope」もライヴでやっていないよね。「Life on the Lotus」も。

倉知:本当にいろんな方向性の楽曲があって、アルバムの書き下ろし曲「V.I.P MONSTER」も、個性際立つとてもユニークな曲ですね。

-「V.I.P MONSTER」の第一印象はどうでしたか?

紡木:勝手なイメージですけど、「灼熱 Bonfire!」と「HELL! or HELL?」(2020年リリースの4thシングル『DRIVE US CRAZY』収録曲)を足して2で割ったみたいな。

倉知&夏芽:わかるかも。

紡木:で、1音目からクレイジーだなって(笑)。すごい音が鳴っていて、ラップもだいぶトリッキーというか。攻めたラップは今までも多かった気がするんですけど、ついにここまで来たかと。なんせ"ベロベロばぁ!"ですよ。

倉知:キャッチーなフレーズや言葉が多いんです。"アブラカタブラ"が毎回のサビに出てきたりして!RASらしい個性的で攻めた感じが楽曲に乗っていていいなと。あと、合いの手の"pon pon pon pon"というのが、破裂音でかわいいと思います。他にも"Do it, do it"だったり、今までRASの楽曲になかった合いの手の言葉が出てきて楽しいなと思いますし、この楽曲のポップさに合っていて好きです!

夏芽:これ、キャラクターのMVもあるじゃん? あれ、めっちゃかわいいよね。まだ観ていない方はぜひ観てほしいです。特典とか裏ジャケも、そのキャラクターなんだよね。

倉知:映像がつくことで、より楽曲の世界観が伝わりやすくなるのかなと思うので、ぜひ楽しんでいただきたいです。