DISC REVIEW
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表題曲は、アニメ"擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD"のOP主題歌。"明治64年"という、もうひとつの日本を舞台にした世界観に寄り添う和楽器とロックの融合、そこへ乗せるRaychell(レイヤ)の艶やかで力強いヴォーカルが個性を放つ1曲だ。c/wの「Embrace of light」は同作のEDテーマで、こちらも和のテイストを感じさせる。それでいて、アグレッシヴな表題曲とは対照的に、ミドル・テンポに乗せて優しく包み込むような歌唱がいい。そして、疾走感のあるデジタル・ロック「OUTSIDER RODEO」は、紡木吏佐(チュチュ/DJ)のラップとRaychellの歌声が交錯するRAS節全開チューン。この1枚でバンドの多面的な魅力を味わえる。 宮﨑 大樹