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INTERVIEW

Roselia

2022.05.17UPDATE

2022年05月号掲載

Roselia

メンバー:相羽 あいな(湊 友希那/Vo) 櫻川 めぐ(宇田川 あこ/Dr)

インタビュアー:宮﨑 大樹

"BanG Dream!(バンドリ!)"発のリアル・バンドとして5周年を迎えたRoseliaが、"勝負作"と言っても過言ではない強力なミニ・アルバム『ROZEN HORIZON』を完成させた。彼女たちにとっての代表曲のひとつになった「FIRE BIRD」のアンサー・ソングとして書き下ろされたリード曲をはじめ、Eveが提供したことで話題の「閃光」、バンドにとっての転機の1曲「Sprechchor」、最新曲「THE HISTORIC...」についてなど、相羽あいなと櫻川めぐにたっぷりと話を訊いた。

-ミニ・アルバム『ROZEN HORIZON』が完成しましたね。ひと言で表現するなら"勝負作"だなと感じました。

相羽:今までにないRoseliaをお届けできるんじゃないかなと思っています。今回のミニ・アルバムは、"バンドリ! ガールズバンドパーティ!"のストーリーとリンクしているようなところがあって。メジャー・デビューをして、ミニ・アルバムを出すというストーリーで、1曲目に「Sprechchor」が決まっているところからスタートしているんです。このミニ・アルバムも、「Sprechchor」が1曲目になっています。そういった意味でも初めてのことなので、"勝負作"――なるほどなと。

櫻川:キャラクターのRoseliaたちにとっても、プロ・デビューするという意味で勝負を賭けるアルバムに描かれていると思います。

相羽:収録曲の「Sprechchor」、「閃光」、「THE HISTORIC...」、「ROZEN HORIZON」はどの曲もベクトル、アプローチがまったく違う楽曲になっているので、全部Roseliaだけど、いろいろなRoseliaの顔が見えると思います。『BLACK SHOUT』(2017年リリースの1stシングル)が4月に5周年を迎えたんですけど、そう考えると、この5年でRoseliaらしさの音楽の幅が広がったんだな、すごいことだなと感じましたね。

-Roselia自体も5周年を迎えて、今年で6年目に入ります。当時からここまで続いていくイメージはありましたか?

相羽:私の場合は、Roseliaが声優の世界に入るきっかけではあったので、先のことは正直想像できなかったというか、目の前のことをやるのにいっぱいいっぱいでした。でも、続いたらいいなと思っていたので、6年目を迎えているのはすごく嬉しいことですね。応援してくれる方がいなかったら、ここまで続かなかったと思います。

櫻川:まったく同じですね。この先の未来もメンバーのみんなと一緒にいたいなという、漠然とした願いみたいなものはあったんですけど、その都度目の前に大きな目標となるライヴをブシロードさんが用意してくださっていたので、毎回それに120パーセントの力で応えていくという繰り返しでした。

-振り返ってみると、成長も実感できているんじゃないですか?

相羽:5年前には絶対できなかったことを着実にできているし、初めての曲をリハでやったときの完成度が全然違うので、これはもう本当にすごい成長だなって。ヴォーカルより楽器のほうがわかりやすいと思うけど、それこそめぐちぃ(櫻川)のドラムなんて、フレーズの細かさとかが全然違いますね。うちの父がめぐちぃのドラムを聴いて涙するんですよ。

櫻川:5年もライヴをやらせていただくと、Roselia PTA のお父さんお母さんたちもみんな関係者席で顔を合わせているので、とても仲がいいんです。だからあいあい(相羽)のお父様が"感動した"と言ってくださったのも、うちの父母が直接聞いてすごく喜んでいて。両親が喜んでくれるのが私も嬉しいですし、親孝行させてもらいました。

相羽:Roseliaって、"バンドリ!"のリアル・バンドの中では、技術が何もないメンバーと、ちょっと楽器を触ったことがあるぐらいの、プロがいないメンバーで結成されたバンドだったんです。そんなバンドでも、5年経てばここまで演奏できるんだぞ、諦めずに努力すれば技術はついてくるんだぞ、という証明になったのかなって。年齢は関係ないんだと思いました。そこはちょっと希望というか、もし"この年齢から始めたら遅いかな"と思っている人がいたら、ぜひ私たちを観てほしい。

櫻川:証明は本当にそうだよね。ドラムで言ったらPoppin'Partyの大橋彩香(山吹沙綾)ちゃんも同じく声優ではあるんですけど、大橋さんは小さいころドラムをやっていたので、最初はそんな大橋さんに追いつけるように、"バンドリ!"という箔のようなものを私のドラムで下げないように、とにかく夢中でパフォーマンスだけでも頑張ろうと思っていました。そうしたら、あれよあれよとプロのドラマーさんたちも参戦してくださって。昔だったらプレッシャーに感じていたところではあったんですけど、単純に音楽の楽しさというものをこの5年で実感させていただいたので、私たちだからこそできる演奏をこれからもしていきたいです。最初のころの演奏がBlu-rayにも出ているんですけど、最新の私たちの演奏と聴き比べたら、顔から火が出ますよ。

相羽:私もそうですね。ヴォーカルにしても"力が入ってるな"、"目が血走ってるな"とか、いろいろ思います。でも、そのときは周りから言われてもわからなくて。今は"このライヴをどうするか"って、そういうことを考えられるところまで来ているんだと思ったら、そこは、たまには自分のことを褒めてあげたい。もちろんまだまだ成長は続けます。

-5年前と今って、Roseliaというバンドを客観的に見たときの印象も違うと思うんですけど、今のRoseliaはどんな存在になっているように感じますか?

櫻川:キャラとのリンクがこの5年でより深まっているのではないかと思います。そうあれたら嬉しいなという、希望的観測も含めてなんですけど。

相羽:あとは、気がついたら"ちょっと面白い"のも入っていました。Roseliaというフォルムで観たらカッコいいと思うんですけど、ライヴで観たら緩急というか、ちょっと笑ってもらえるような要素が入っていたりするようになって。それこそ"キャラくず(ライヴ中の幕間の映像"Roselia キャラ設定をくずしちゃいけない!!"シリーズ)"も気づいたらできたものだったんですよ。でも、世界観もそうですし、曲もそうですし、カッコいいところはブレていないと思います。ん~、客観視かぁ......。

櫻川:本当に難しいんですけども、メンバー4人を見渡すと、5年前よりも全員が個人の活動で忙しくなっていくなかで培った、魅せる技術だったりお仕事に対する向き合い方だったりという成長が、Roseliaとして集まったときのライヴに出ていて。そこが声優バンドとしての面白さのひとつだと思っています。個々の人間としての成長があればあるほど、Roselia全体として何乗にもパワーアップできるのは感じているので、本当に4人には尊敬しかないですね。

相羽:それは同じくですね。Roseliaはみんな歌が上手くって、表現力もあって、表情から出す世界観も美しいので、本当にみんなイケてます。

櫻川:そんなイケてる私たちがまたカードになるんです。"Edel Rose"という第1弾のカードを去年出していただいたのに、"Ⅱ"も作っていただけたんですよ。もうすぐ発売になるんですけど、自分のことは置いておいて、ちょっと本当に申し訳ないんですけど、Roseliaのかわいさが爆発しています(笑)。本当に申し訳ないよね(笑)。

相羽:みんな本当にかわいくて美しくて、いろんな表情もできて。客観視――カッコいい、美しい、(面白い?)みたいな感じですかね。みんなエンターテイナーでもあるし、曲からもそうですけど、ライヴに行ったら勇気を貰えるとか、何かしらの生きる活力になっていたらいいなと思います。

櫻川:うん。5年前とはまた全然違った、さらに仲が深まった私たち5人をこれからもお届けしていきたくて、それを観ることができるのは、一番はやっぱりライヴかなと思います。生の私たちの空気感、温度感を観ていただきたいです。現地がやっぱり一番感じてもらえるよね?

相羽:このご時世で厳しい方はいると思うんですけど、せめてライヴ・ビューイングで映画館から観ていただけたらなと。来ていただいたお客様のことは絶対に後悔させないライヴにしたいという信念は変わっていないんです。

-5月21日、22日に開催される"Roselia単独ライブ「Episode of Roselia」"は、公式サイトに"劇場版「BanG Dream! Episode of Roselia」で物語を紡いだRoseliaが、次はリアルバンド「Roselia」としてこれまでの、そして、これからの「Roselia」をお見せします"と記載がありますね。当日はファンにどんな姿を見せていきたいですか?

相羽:練習していて思うのは、"新しい"ということで。これも勝負かもしれない。いろんなことに挑戦しています。

櫻川:"Episode of Roselia"(劇場版 「BanG Dream! Episode of Roselia」)という劇場版を作っていただけて、全国の舞台挨拶をみんなで行かせてもらって、全国各地に"バンドリ!"を応援してくださってる方がこんなにいるんだと思ってから、映画と同じタイトルが付いたライヴをするのが念願だったんです。私たち5人もそうですし、スタッフさん方、ファンのみなさんと一緒に、どんな新しいものができるのか楽しみです。

相羽:うん。映画を観てから来ていただけると、きっとより感じるもの、感動するポイントも多いと思います。映画をイメージして作り上げて、映画をなぞるような構成を考えていたりするので、本当に今回しかできないライヴなんですよね。DAY1は"これまで"が収録されていて、DAY2の"これから"というのは、これから私たちが歩む道の印みたいなものになるんじゃないかなと。

櫻川:"自分たちがこんなことしてきたんだよ"と演奏から見せられるような内容になっていると思うんです。"こんなことしてきたからこそ、今の私たちはこんなふうに成長したんだよ"、"この先はもっともっと進んでいくんだよ"というのが見せられるライヴにきっとなります。私たちというよりも、"バンドリ!"として、"「バンドリ!」の中のRoseliaとしてやってきたんだよ"というのを見せたいですね。Roseliaと私たちの出逢いって、キャラクターの絵だけだったんですよ。性格も名前もわからなくて。そんな話から始まっていった Roseliaが、ゲームの中でキャラクターとして名前が付き、命が吹き込まれ、"バンドリ!"のアニメ化を経て劇場版に。そして私たちもこうやって映画のタイトルで演奏できるって、やっぱり"バンドリ!"だけにしかできないと思っていますね。"バンドリ!"はすごいんだぞって。

-ニュー・ミニ・アルバム『ROZEN HORIZON』の楽曲が披露されるのかにも注目ですが、「Sprechchor」はライヴ映えしそうですよね。スタジアム規模の会場が似合う壮大なロック・ナンバーであり、一方で今までのRoseliaとは纏っている空気が違うようにも思います。

相羽:そうだと思います。爽やかな感じもそうですし、ドラムとかリズムの感じとかも印象が違うなって。ヴォーカルとしては、最初は優しくサビは熱いという展開自体は珍しくないんですけど、歌っているときの表情が柔らかいんです。これまでのRoseliaの楽曲に比べると柔らかくて、温かさがあるというか。クールなナンバーとはまた違うなって思いますね。このご時世だから難しいですけど、みんなの声を聞きたいです。ファンの方々と声を合わせて、みんなのコールを聞きたい、エモい曲ですね。

櫻川:このタイミングで「Sprechchor」のような楽曲が来たことは、やっぱり何か意味があるんだなと思っていて。ゲーム制作サイドや運営サイドのみなさんで、"こういう楽曲にしよう"という話があってできたと思うんですけど、それってどれか1個でも欠けちゃいけないと感じるんです。ゲームの中で描かれるRoseliaのストーリーや、ライヴ制作チームのみなさんと私たちで作り上げてきたものがクロスして、ちょっと違ったRoseliaの楽曲ができたんだなって。みなさんが今のRoseliaにこういう印象を持ったから、こういう曲が生まれたんだと思って、ビックリしましたし、嬉しかったです。"こんな壮大なバラードをうちらが演奏させていただける日が来たんだ"って。

相羽:「Sprechchor」は、ゲームの3章のテーマ・ソングみたいなものでもあって。自分たちがメジャーに行くか行かないかというストーリーの中で生まれた曲なんです。変わることは終わることじゃなくて、変わり続けることで始まっていくことに繋がるんだなという、そういうストーリーと併せると、より歌詞や曲調が染みるなと思いましたね。友希那に関して言うと、今まで"歌が好き"だと言えてこなかったので、それを歌詞として綴ることができたのは友希那としての成長が見えますし、"未来の私達は輝き出す..."という歌詞がきれいだなと感じました。新たな一歩を進んだことに対しての覚悟を決めて、こうなっていきたいという希望も感じられる歌なので、Roseliaらしさはあるけど温かいという、素敵な曲と思って聴いていますね。

櫻川:この曲は実はめちゃくちゃ楽器が難しくて。普通だったら同じフレーズを繰り返したりするなか、この「Sprechchor」は4小節ごとに変わったりするので、記憶力が試される曲ですし、このテンポで合わせる難しさがあるので、技術的に今の私たちだからやっと演奏できたんだなと感じますね。

-ゲームのストーリーとしてRoseliaの転機を迎えた曲とも言えそうですよね。

櫻川:そうなんです。1章で結成して、2章でみんなとの団結力を深めて、3章までに"FUTURE WORLD FES."出演という目標も達成することができた。そのあとにプロ・デビューするのかしないのか、やるって決めたからにはどうしていくのか、というなかで生まれた曲なんですよね。

相羽:3章のストーリーの中で、ミニ・アルバムを作るんです。今回ミニ・アルバムが出ると発表されたときって、たぶんファンの方々は"なんでミニ・アルバムなんだろう?"と感じたと思うんですけど、"ガルパ(バンドリ! ガールズバンドパーティ!)"のストーリーが出たときに"一緒じゃん!"って、気づいた人はいるのかな?

櫻川:これを読んでいる、もともと気づいていたあなたには10ポイントあげます。

相羽:"俺はもう知っていたよ"、"私は気づいていたよ"という方に10ポイントです。これを読んで"そうだったんだ!"と気づいたら5ポイント差し上げます。

-ストーリーに転機となる曲があったように、リアル・バンドにもそういうものがあるんじゃないかなと。

相羽:転機というか、レベルアップのきっかけになったのは確実に「FIRE BIRD」(2019年リリースの9thシングル表題曲)だと思いますね。それぞれの楽器もそうだし、私の歌もそうですけど、今までとエンジンの掛け方が違うというか。

櫻川:ボルテージの上げ方が今までにない、限界突破をしないとできない曲で。最初のお披露目のときの、あのときの自分たちが出していた気迫、勢いはもう出せないかもしれないと思っていたんですけど、「FIRE BIRD」を最初に演奏したときに、"まだまだ越えられるぞ"と確信したんです。今回の『ROZEN HORIZON』というアルバムも、ライヴでさらにその上に到達する可能性を持っているアルバムだと思いますね。

相羽:リード曲の「ROZEN HORIZON」は「FIRE BIRD」のアンサー・ソングでもあるので、そういう意味でもひとつのきっかけになったなというのは感じますね。