INTERVIEW
RAISE A SUILEN
2021.11.11UPDATE
2021年11月号掲載
メンバー:Raychell(レイヤ/Ba/Vo) 小原 莉子(ロック/Gt) 夏芽(マスキング/Dr) 倉知 玲鳳(パレオ/Key) 紡木 吏佐(チュチュ/DJ)
インタビュアー:宮﨑 大樹
ベガスさんに負けないくらいのパワーで、ライヴだったり、ムーヴメントだったりを起こして、頑張っていきたいです
-続いては、RASからの質問に対するラスベガスの回答について、気になるものをピックアップしてもらえたらと思います。Raychellさんから質問したのは"ラスベガスのみなさまはライヴ・パフォーマンスするときに、何を意識されていますか?"という内容ですね。
Raychell:回答を読んで似てるなと思う部分がすごくありました。私たちもライヴをしながらいかに楽しませるかだと思っていますし、フェスで違うアーティストの方のTシャツを着て後ろの壁に寄りかかっている人を、いかに前に来させるかだと考えています。そういう意味では同じなんだなと思って嬉しくなりましたし、私たちの方向性は間違ってないんだと思いましたね。自然と同じような意識になっているんだと感じました。
-Tomonori(Dr)さんの回答は"意識的に何かをプレイすると、集中できないことが多々あったので、今はなるべく無意識を意識するようにしています"という回答なのが興味深いですよね。夏芽さんは、同じドラマーとしてこの回答はどう感じますか?
夏芽:たしかにドラムって全身を使っているうえに頭も使うので、特にラスベガスさんの曲は、1曲の中でテンポ・チェンジもあるし、細かいフレーズも入っているし、カメラとかを意識しちゃうと集中できないというのはよくわかります。私は無駄な動きをやることに全力を懸けていたんですけど(笑)、それでもわかりますね。
-情熱的な部分と冷静な部分がどちらも必要なんですね。
夏芽:そうなんですよ。難しいですよね。
-そんな夏芽さんからの質問は"曲調やパフォーマンスが激しいですが、ライヴに向けて体力作りをしたりしていますか? 何かオススメがあったら教えてください!"という内容です。
夏芽:回答を見たら、みなさん真面目に体力作りをしているなと思いました。でもSo(Clean Vo)さんはちょっと突っ込みどころがありますよね。"体操教室"で"先生がいじめてくる"とか、どんな感じなのか気になります(笑)。あと、Tomonoriさんがどうやっているのかは同じドラマーなので一番知りたかったんです。Tomonoriさんって足技がすごいんですよ。だから"ドラムで使う筋肉を中心に筋トレをしています"という回答は、なるほどと思って。めっちゃムキムキですもんね。やっぱり筋肉は大事なんだなと思いました。
Raychell:みなさま筋肉が太いというか、しっかりされているよね。
倉知:体育会系だぁ。
-Tomonoriさんの回答に"脂肪と筋肉のバランスで、音が大分変わる"と書いてありますよね。
夏芽:細い人と太い人だと、例えばキックで言ったら自分の体重も掛けつつ踏んでいるから、そのぶん音の厚みが違うんですよ。だからあえて太る人も昔はいたと聞いたことがあります。
Raychell:"バンドリ!"のリアル4バンドもドラムの音が違ったりするし、ヴォーカルも身長や体型も違うから音のバランス、広がりも変わるので、やっぱり大事ですね。
-Minami(Vo/Key)さんは"肺活量が鍛えられるので水泳が一番効果があると感じています。今はコロナ禍でなかなか通えていないですが、パフォーマンスしながら歌う人にはオススメです"と回答しています。
Raychell:わかります。私もコロナ禍の前まで水泳をやっていました。今はプールに行けないのでお風呂で潜っています。リラックスもするから、頭まで全部お湯に浸かるんです。
-小原さんからの質問はふたつ回答が返ってきていますね。ひとつは"影響を受けたアーティストは?"でした。
小原:Tomonoriさんの"ひとつのアーティストさんから影響を受けた、というのはたぶんないと思います。いろいろなアーティストさんからいろいろな部分を吸収していると思います"というのはすごくわかるなと思いました。
-小原さんも影響を受けたアーティストをひとりに決めるのは難しいですか?
小原:ギター・スタイルで影響を受けたという意味ではひとりだけいて、日下部 "BURNY" 正則さんが師匠みたいな感じで直接教えてもらいました。でも自分がリスナーとして聴いて影響を受けたことは、よく考えたらないなぁと思って。Taiki(Gt)さんの回答の玉置浩二さんは、ラスベガスさんの音楽とはかけ離れたイメージがありますね。そこで衝撃を受けて、ラスベガスさんにどう生かしているのか気になります。
Raychell:私、玉置浩二さんすごく好きで。この方、本当に天才的に歌が上手なんですよ。私もライヴはまだ観に行けていないんですけど、YouTubeとかでしょっちゅう聴いています。ある方に"玉置浩二さんを聴いてみて"と言われて、そこから聴くようになって"こんな天才がいるんだ"と思いました。そこからはよく聴いていますね。
-小原さんからのもうひとつの質問は"バンドを始めたきっかけを教えてください"というものでした。
小原:Tomonoriさんの"高校3年生のときに、友人から文化祭でバンドしたいからドラムやって! と言われ始めました"という回答が私とほぼ同じなんですよ。人からやってと言われたのがきっかけなんです。自分発信じゃないので、似ているなぁって。
-最初はギターに興味がなかったんですか?
小原:興味どころか存在すらわからなくて。歌番組とかで、なんか棒を撫でている人がいるなぁって印象でした(笑)。
-(笑)それが、ここまでのめり込んで仕事になるものなんですね。
小原:最初はアコギから入って3日で飽きちゃったんですよ。全然弾けなくて。でもアコギのあとにエレキをやったら、すごく握りやすく感じたんですよね。ネックもゲージも細かったりするので、"私、いけるんじゃないか?"って。そのままやっていきましたね。
-最後に、倉知さんからは"ライヴ前に、必ずやるルーティンはありますか?"という質問を出していただきました。
倉知:同じキーボードのパートのMinamiさんが"楽屋でそのキーボードを使って、基礎練習的なフレーズで指を慣らしています。裏にキーボードがない状況であれば机などでやると思います。あとは身体のストレッチはするようにしています"という回答で、キーボードがないときに机などで指慣らしするのは一緒だなと思いました。あとはストレッチしたり、テンション上げてポジティヴな状態にしたりという方もいて、楽屋でいろいろされているんだなぁと感じましたね。けど、Taikiさんの"最近はユニフォームとして着用しているホットパンツをいったいどれぐらいの短さまで短くすることができるのか、そんな議論を交えながらハサミで裁断をしています"というのは、なんか......いいですね(笑)。
夏芽:ツアーだとどんどん短くなるのかな(笑)?
Raychell:最後はどうなっちゃうんだろうね。うちのホットパンツ担当は紡木吏佐です。
紡木:......はい!? ショーパン担当、お任せください(笑)。みなさん全体的に真面目に回答してくださっているなかで、突然の変化球で心が踊った回答でした(笑)。
-変わったルーティンをしているメンバーって、RASにもいるんですか?
Raychell:あー。倉知玲鳳がずっとお菓子を食べていますね(笑)。
倉知:食べていますねー(笑)。糖分が欲しくなっちゃうんですよ、きっと。ご飯を食べるとお腹が重くなっちゃう気がして、軽くてカロリーの摂れるものを食べちゃう癖があるかもしれない。一時期はライヴの日は野菜を摂らないようにしていたんですよ。食物繊維は消化が遅いので、肉とかは食べてもいいけど野菜と米は抜くみたいなことをしていたんですけど、それは疲れちゃって(笑)。今はそこまで縛りは設けていないけど、かさがなくてカロリーが摂れるものが好きですね。
夏芽:あとはみんな発声をやったり楽器を弾いたりじゃない?
Raychell:うん。紡木さんは?
紡木:私、寝てるかもしれない。リラックスするようにしています。待っている時間に聴こえてくる、みなさんの練習されている音が心地いいんです。ステージに出た瞬間にアドレナリンがドバってなります。
-Soさんは"オタケビという発声をして低いところから高いところまで声帯が満遍なく動くようにウォーミングアップしています"と回答していますよね。"オタケビ"って、ヴォーカリストとしては有名な発声方法なんですか?
Raychell:"オタケビ"の発声なのかはわからないですけど、やっていることはわかりますね。地声の部分から、ハイのミックスとかファルセットの部分までの行き来するところを調節しているんじゃないかな。私もやるので、よくわかります。
夏芽:私、Tetsuya(Ba)さんの"何のためにライヴするのか考える"というのは深いなと思いました。私もこの回答を見て考えましたもん。
Raychell:私は1日でも長くRAISE A SUILENをできるように、ということしか考えていない。ライヴをするときは。そう思って毎回ステージに立っていますね。
-さて、回答としては以上ですが、今回の企画でみなさんのラスベガス像は変わりました?
夏芽:より興味が湧きました。音楽もそうですし、本人たちに会って、もっと聞いてみたいと思いましたね。
倉知:お話してみたい!
Raychell:ラスベガスさんがRASの曲を聴いてくれていることがわかっただけで幸せです。今回は、今までのRAISE A SUILENの活動ではやらない企画だったので、"バンドリ!"の枠を越えた、別のアーティストさんと繋がったこともすごく嬉しい。これをきっかけに"バンドリ!"のことを知っていただきながらも、私たちももっとベガスさんのことを知りたいなと思いました。そういう意味では、これからも音とかも含め、繋がっていけたらいいですね。私たちもベガスさんに負けないくらいのパワーで、ライヴだったり、ムーヴメントだったりを起こして、頑張っていきたいです。