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INTERVIEW

神使轟く、激情の如く。× 夕闇に誘いし漆黒の天使達

2021.07.12UPDATE

2021年07月号掲載

神使轟く、激情の如く。× 夕闇に誘いし漆黒の天使達

神使轟く、激情の如く。:実久里ことの 生牡蠣いもこ 涙染あまね 三笠エヴァ 二日よいこ TiNA
夕闇に誘いし漆黒の天使達:小柳(ブス担当/Vo) ミスター千葉(声出し/Gt) ともやん(Ba/シンガロンガー) にっち(Dr/飯食い)
インタビュアー:宮﨑 大樹 Photo by うつみさな

-神激側からはいかがですか?

エヴァ:面白いだけだと飽きると思うんですけど、音が重くてめっちゃ好きなんですよね。面白いうえに、その"面白い"を抜いても聴けるってすごくいいなと思って。音楽性の高さとコミカルさが合わさっているから、夕闇さん独自の世界観ができているんだなと感じました。カッコいいだけだったらいくらでもいるし、奇をてらっただけなら一発屋で終わると思うんですよね。そこを組み合わせていけるように、目標にしていきたいです。あと、夕闇さんってコントぐらいきっちり作り込まれたMCもやっていますよね?

小柳:そうですね。曲振りとか繋ぎとかのキメは大切にしています。メシの曲のあとに車の曲とか、そういうわけわかんない繋がりになっちゃうので、ガラッと空気感を変えるために丁寧にしていますね。じゃないと(お客さんが)ついてこれない(笑)。

いもこ:それで言うと、神激も繋ぎを気にしていて。アイドルのライヴってCD音源だったりするので、曲がパタッと消えてから次の曲に行くことが多いんです。けど、私たちはマニピュレーターのGODちゃんがPCで流しているので、繋ぎの音が消えることがないし、かき鳴らしギターの音が入って、そこで煽りMCをして、メンバーのメロイックサインをきっかけに次の曲に入ったり、バンドとまったく変わらないことをやってますし、MC本当に大事にこだわりもってやってます。

-ではここから、神激メンバーからの質問を聞いていきたいと思います。

あまね:曲名がキャッチーで、インパクトがあるものが多いのですが、どうやって決めていますか? アルバムの収録曲を見たときに、"猫サンキュー"とか"30秒間以上手を洗わないとウイルスは除去できない"(2021年6月リリースの2ndアルバム『2枚目の夕闇に誘いし漆黒の天使達』収録曲)とか、インパクトがあって。

小柳:タイトルで言ったらだいたいは僕が決めているんですけど、歌詞を書く前にタイトルを考えますね。まず、キャッチーなセリフというか、だいたいタイトルの言葉を歌詞の中に入れたいので、先に考えるようにしています。だからポップな感じにはなるんです。「30秒間以上手を洗わないとウイルスは除去できない」は、そういう記事を見ながら作ろうと思った感じでした。

あまね:初めて聴いたとき、めっちゃ衝撃を受けました。

-神激のタイトルにフォーカスした話は、これまであまり聞いてこなかったですけど、どういうふうに付けていくんですか?

いもこ:スタッフさんと相談して、これがいいねってなるときもあるんですけど、ちょっと前に出た「生まれ変わっても自分になりたい」(2020年リリースの16thシングル)に関しては、私の言葉がそのまま使われていたりもします。

-タイトルから決める曲も多いんですか?

いもこ:そっちのほうが多いですね。

小柳:ですよね。最初のテーマを決めちゃいたいので、テーマを決めるという意味でもタイトルを先に付けちゃう気がします。

エヴァ:神激は造語が好きで、今度リリースされる曲も意味のある造語なんです。歌詞にもタイトルにも造語が使われていることが多いのは、わりと神激独自かもしれないですね。

小柳:造語、いいですね。英語の造語の曲はないからやります。でも、絶対ふざけちゃうんだよなぁ(笑)。

-神激のすべての歌詞を書いているいもこさんは、夕闇の歌詞について質問があるそうで。

いもこ:キャッチーなのに考えさせられるような内容の「正義の味方「ジャスティスマン」」(2019年4月リリースの1stフル・アルバム『はじめての夕闇に誘いし漆黒の天使達』収録曲)が大好きなんです。ああいう歌詞ってどういうときに浮かぶんだろうって。

小柳:ふざけているけど、意味を持たせたいんですよ。

いもこ:読めば読むほど深い気がしてきて。で、最後に"ジャスティスってなんなんだ?"みたいな。

小柳:それがすべてですよね。あの曲は、俺が言うんじゃなくて代理で言わせるというか。本当に"ジャスティスマン"という人がいるんです。僕だと思ってると思うんですけど、僕じゃなくて、"ジャスティスマン"という人にチェンジして、歌ってもらっているんですね。

いもこ:な、なるほどー(※棒読み)。

小柳:AメロとBメロで転調していて、キモい曲なんです。そこで吹っ切れて、きれいなメロディなんか入れられないわってなっときに、めちゃくちゃ連呼するサビにしちゃおうというのがバグった(笑)。

エヴァ:絶対ライヴでブチアガりますもんね。歌詞でも音楽的なことでもいいのですが、曲を作るうえで一番大切にしていることを教えてください。

ともやん:俺が書くときは、自分が好きな曲だということ。自分がアガる曲じゃないとボツにしちゃうかな。

千葉:僕はラウドばっかりだと飽きちゃうことが多いので、新しい要素を取り入れながらっていう感じですね。

小柳:ラウドじゃない曲はこいつの担当なので。

千葉:あと、美味しいところは絶対作ります。ここを聴きたいがためにA、B、サビを聴くなって。

小柳:楽曲制作陣と歌詞メロ制作陣では大きく違う。歌詞メロは、ダサい歌詞なんだけどダサくないメロみたいなのは心掛けていますね。あとは、韻。めちゃくちゃ踏むように気をつけています。特にシャウトは韻を踏んだほうがいいし、そもそも歌いやすい。ほかには、サビをめっちゃいいメロにするように、サビは絶対最後に考えるんですよ。全部を通して、じゃあここにどんなサビがハマるんだ? みたいな。ただ、いいメロができると"俺、無意識にパクってる?"ってめちゃくちゃ不安になる。初期に、めちゃくちゃ有名なバンドの全然知らなかった曲のサビをパクっちゃっていて。ほぼ●●●●じゃんみたいな。同じマインドを持ってるんだと思ったけど(笑)、気をつけないとなと思いました。だからメンバーとマネージャーに聴かせて、無意識にパクってないかはめっちゃチェックする(笑)。