神使轟く、激情の如く。：実久里ことの　生牡蠣いもこ　涙染あまね　三笠エヴァ　二日よいこ　TiNA
夕闇に誘いし漆黒の天使達：小柳（ブス担当/Vo） ミスター千葉（声出し/Gt） ともやん（Ba/シンガロンガー） にっち（Dr/飯食い）
インタビュアー：宮﨑 大樹　Photo by うつみさな

MCは本当に命を懸けてる（小柳）
私たちもMCを超大事にしていて、MCを1曲と同じように考えてます（エヴァ）

－神激のみなさんは、作った曲についてどこを一番大事にしていると感じますか？

エヴァ：同じように、サビのキャッチーなメロですね。どの曲を聴いても曲展開が普通のアーティストの3〜4曲分くらいあってカオスな状態なんですけど、それでもサビだけは絶対にいつもキャッチーで覚えやすいんですよ。それが潤滑油のようになってくれているなと思うし、こんなにも複雑な展開で、複雑な音で、リズムが変わるのに覚えやすいのはやっぱりサビのメロがいいというところだと感じるんですよね。そこが神激の曲の特徴かなと思います。

よいこ：ラップ・ゾーン、シャウト・ゾーン、転調、テンポ・チェンジみたいな感じなんですけど、やっぱりサビがいいからこそそこがまとまるみたいな感じで。

エヴァ：あと、ラップとかヒップホップのカルチャーの中でも、最先端のものをいち早く取り入れるようにしています。神激のラップって難しいってよく言われるんですけど、それだけフロウも凝ってるし、わかってる感があります。そのぶん歌うのも大変なので猛練習してます（よいこが）。

－ことのさんはMCについて聞きたいそうで。

ことの：「数字」（『2枚目の夕闇に誘いし漆黒の天使達』収録）という曲はMCの流れから考えたと別のインタビューで見ました。MCは夕闇さんのライヴではどういう位置なんでしょうか？

小柳：重要性とかってことですよね。それで言ったら一番です。超大切にしてる。

ともやん：しゃべりたいからバンドやってるもんな。

小柳：良くも悪くもMCで色が決まるなというのはあって。箱は曲で決まるけど、そこに何を入れるか。熱いことを言ったらそういうバンドになるし、面白いことを言ったらそういうバンドになる。カッコいいバンドもMCが面白かったりするので、そこのギャップを作っているような気もしていて。だから超重要視してます。MCの内容は全然考えないんですけど、曲振りへの行き方はめちゃくちゃ考えますね。

にっち："型"みたいな。このフレーズがコヤ（小柳）から出たら、千葉のギターが入って、BGM落として、みたいなものがあるんです。

小柳：そこに向かって話してます。ラウドってめちゃくちゃ引かれるじゃないですか？ MCって"あぁ、こういうバンドなんだ"みたいな入り口づくりでもあると思うんですよ。そういう意味ではずっと大切にしています。MCは本当に命を懸けてる。

エヴァ：人柄がわかるからこそエモいとか、だからこそ面白いとかってありますもんね。私たちもMCを超大事にしているんですけど、MCを1曲と同じように考えてます。1回のライヴ中に10曲＋3回MCがあったら、13曲として考えてます。

ことの：音楽ってCDを流せば聴けるんですけど、MCってそのライヴでしか聴けないものがたくさんあると思うので、神激はメッセージ性のあるMCをずっとやってきているんです。ただ、素の部分を伝える雑談系のMCでオチをつけられなくて（笑）。

エヴァ：そういうときにはTiNAの一発ギャグですね。

TiNA：一発ギャグをすれば曲が流れるんです（笑）。

小柳：一発ギャグより話して笑いを取ったほうが絶対ラクだろぉ～（笑）。

－（笑）続いて、この組み合わせならではだと思うのですが、YouTubeに関する質問も多く上がっています。

TiNA：私たちもYouTubeをやっているんですが、夕闇さんはすごい数のチャンネル登録者数ですよね。両立も大変だと思うんですが、何かそれぞれの活動で心掛けていることはありますか？

小柳：YouTubeをバイトだと思うことですよね（笑）。バイトって頑張らないといけないじゃないですか？

にっち：本当にやりたいことはバンドで、それをやるためにYouTubeでバイトしてる。

小柳：そうそう。逆に言えば、YouTubeをやってなかったらバイトしながらバンドをしてたわけなので、そういうモチベーション。だから、バイトリーダーですよね、僕は。月の頭に撮影とか全部の予定を決めるんです。

TiNA：シフトと一緒ですね（笑）。

小柳：二足の草鞋とか、いいように言ってくれる人もいるんですけど、YouTubeは本当にバイトなんです。バンドをメインで見てもらって、バイトも頑張るよと。肩の力を抜くという意味ですね。二足の草鞋とか言ってたら、どっちもマジでやらないといけなくなるじゃないですか？ でも、YouTubeってマジでやらなくていいんですよ。ノリで始めてるわけだから、ずっとノリでいきたい。だから、バイトだと思って頑張ることは自分の中で心掛けていますね。

千葉：ただ、身体を張らないといけないときとかは出てきちゃうんで、そういうところは気合を入れて頑張ろうというのはあります。バイトも気合を入れないといけないときがあるから。

－YouTubeで言えば"しんげきっ!"で今年の上半期に3万人のチャンネル登録者を目指してやっていて、ちょっと足りなかったという動画が上がってましたね。

エヴァ：言わないでください（笑）！

小柳：その目標を掲げて失敗するの珍しいって（笑）。公約とかつけてなかったんですか？

よいこ：達成したら焼肉でした。

小柳：ぬるい（笑）！ 良かったですね、公約つけなくて。

いもこ：地獄見たほうが良かったかも。

よいこ：観てる人の半分が登録していないらしくて。

小柳：それ、いいことですよ。基本YouTuberってそうらしいんです。だいたい登録していない人が7割とか観てる。でも僕らは逆で、7～8割登録してる人が観てないという。

よいこ：半分が登録していないからって凹むことはないんですか？

小柳：むしろ半分取れるチャンスがあるよって、めちゃくちゃいい状況。

いもこ：どんな企画をやったら伸びると思いますか？

小柳：ドッキリ続けたほうがいいと思いますけどね。無限にドッキリを仕掛け続ける。

エヴァ：じゃあドッキリやるかぁ。

いもこ：頑張りましょう......。

小柳：そんな深刻な空気にならないで（笑）。

いもこ：今年中に5万いかなかったらダメなので。

小柳：それは何か公約は決まっているんですか？

いもこ：（達成したら）温泉旅行......（笑）。

小柳：なんなんそれ（笑）。決めようよ罰ゲーム。バンジージャンプとかちょうどいいじゃん。

エヴァ：海外のバカ高いバンジーとかにします？

小柳：それいいなぁ。自腹でバンジー旅行。企画なりライヴなりで嫌だったことはありますか？

エヴァ：ないかもしれないです。わりとみんな美味しいと思っちゃうタイプだし、活動に関しては本当に何もないよね？

いもこ：自分が悪くて泣くこととかはあっても、グループのせいだなと思うことは1回もない。

小柳：あぁ～。いいグループですね。

－今日はありがとうございました。親和性の高い2組ですので、対バンやコラボ企画が実現するのを楽しみにしています。

エヴァ：この記事がたくさん拡散されたら実現すると思います（笑）。

小柳：やるかもしれない！