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INTERVIEW

夕闇に誘いし漆黒の天使達

2024.06.04UPDATE

2024年05月号掲載

夕闇に誘いし漆黒の天使達

Member:小柳(ブス担当/Vo) YUMA(GOD/Gt) ともやん(Ba/シンガロンガー) にっち(Dr/飯食い) パーティーモンスター(Party)

Interviewer:フジジュン

今年結成10周年を迎えた5人組コミック系ラウドロック・バンド、夕闇に誘いし漆黒の天使達が、10周年記念盤と言えるベスト・アルバム『10年目の夕闇に誘いし漆黒の天使達』をリリース。全曲再録となる過去楽曲に、新曲「ビューティフル・ティーンエイジャー」も加えた全15曲が収録された。夕闇(夕闇に誘いし漆黒の天使達)10年の集大成且つ最新型と言える今作は聴き応え抜群。昨年11月より行われた"夕闇に誘いし漆黒の天使達 「十」TOUR~対バン編~"を終え、ベスト盤リリース後は東名阪での"十 TOUR ワンマン編 「ビューティフル・ティーンエイジャー」"を控えた彼ら。高いモチベーションを持って10周年イヤーをひた走る彼らに、ツアーやベスト盤について話を訊く。


収録曲はファンに人気の曲ばかりなので、悪くはないと思います(笑)


-まずは近況ということで、昨年11月から今年2月にかけて行われた"夕闇に誘いし漆黒の天使達 「十」TOUR~対バン編~"の感想から聞かせてください!

小柳:何事もなく無事終わったなというのが率直な感想で。事故もなく無事終えられたことが一番大きいです。

ともやん:ジャンルの幅も広く、いろんな人と対バンできたので、ツアーで得たものを次に生かせたらという課題もありつつ。ツアー中にもバンドとしてしっかりステップアップできたと思いますし、もちろんツアーをやり遂げた達成感も感じています。

YUMA:僕はツアーというのが初めてだったので、日程が出たときは不安もあったんですけど、最後までやり遂げられて良かったです。

-YUMAさんとパーティーモンスターさんは昨年4月に加入して、ツアーを経験したことで、夕闇のメンバーとしての意識や結束もより強くなったんじゃないですか?

YUMA:それはあると思います。ツアーで同じ曲を何度もやるうちに、演奏にも少し余裕が出てきたり自分の中で掴めてきたりした部分があったのを感じました。

PM:僕も修行みたいなところはあったと思ってて、ライヴを重ねて次に生かすというのを繰り返してました。楽器じゃないんで上手くなったというのはないんですけど、いい感じで筋肉が動かされて身体が動くようになってきました。

-対バンからの刺激や影響を受けてバンドが進化/変化していくのは感じました?

小柳:そもそも新メンバーが入って初のツアーだったので進化も何もという感じですけど、ツアーをやっていくなかで、自分の中でボヤけた感じだったもののピントが合っていったみたいなことは感じましたね。だから進化を感じるというのはここからなのかな? とも思ってて。10年目とはいえ、やっとスタートラインに立てた感はあります。

ともやん:そうだね。サウンド面も終盤に向けて洗練されていった感じはありましたね。

-対バンから受けた影響はありました?

にっち:"打ち上げ、ドラマー固まりがち"みたいなあるあるがあるんですけど、いろんなドラマーからいろんな話を聞いて、すごく刺激があったし、"もっとちゃんとやらなきゃダメだな"と思わされたところもたくさんあって、基礎練習をまたやり始めました。人のドラムを観るときって自分にない部分を観てるんですけど。中でもDizzy SunfistのmoAiさんは全然ジャンルが違うけどすごい上手いし、ああいうドラムが叩けたらみんなも楽しいだろうし、自分も気持ちいいだろうなと思いました。

-にっちさんからはDizzy Sunfistの名前が出ましたが、それぞれツアーで特に印象に残っているライヴを教えてください。

小柳:僕は初日とファイナルですね。初日は全員友達みたいなDEZERTとやったんですけど、こっちが呼ぶのは初めてで。ジャンルは違うんですけど、お互いリスペクトしてるものがあるというか近い部分があったんで、すごく印象深かったです。ファイナルはリスペクトしているゴールデンボンバーの鬼龍院 翔(Vo-karu)さんに出ていただいて、いろいろ影響受けた部分もあったし、終わったあとにお話させてもらって呼んで良かったなと思いましたね。最初と最後が一番印象に残ってるし、最初から最後まで楽しかったと思えるツアーになりました。

ともやん:僕は山口、岡山のSHIMAとか初めましてだったんですけど、1日目をやることでノリがわかって、2日目は"こんなに楽しめるんだ!"みたいな、連チャンだからこその良さがあったのが印象的でした。

YUMA:僕はやっぱり初日が印象的で。初めてのツアーというのもあって"どんな感じなんだろう?"というのがあったし、夕闇に入る前からDEZERTは好きで聴いてたので、"どうなっちゃうんだろう?"って気持ちだったんですけど、やってみたら無事に終わってホッとしました。あとは年明けにSPARK!!SOUND!!SHOW!!と2デイズでやったんですけど、ともやんが話していたように2日目がすごくて、2日間一緒のバンドとやるとこうなるんだなというのが印象的でした。

PM:僕は京都の超能力戦士ドリアンさんとa crowd of rebellionさんとの対バンで。端から見ると異色に見えるんですけど、個々では夕闇と仲良くて、いざやってみたら相手のステージに出たり、ドリアン(超能力戦士ドリアン)のネタをパクったり、すごく楽しかったしツアーの中でも相性のいい対バンだったと思います。

-ツアー前は"対バン・ツアーをこのあとのワンマンに繋ぎたい"と話していました(※2023年10月WEBアップのインタビュー)が、初めて観るお客さんを掴めたという手応えはありました?

小柳:実際ワンマンをやってみないとわからないところはあるんですが、ツアーで回った土地で見てみると新規のお客さんも増えてるのかな? という気はしてますし、初めて行ったのにこんなに盛り上がるんだ! みたいな驚きもあったし、対バン・ツアーをやったことの良さはあったと思います。

-最近はパチンコ、パチスロ系のショート動画の再生数が伸びてて、パチンコ系YouTuberと思われてることも多いみたいですが。ちゃんとバンドマンとしてのカッコ良さも見せられましたか?

ともやん:それはまだまだです。"バンドは副業"ってコメントされてましたからね(笑)。

-わはは、ヒドい(笑)。でも、YouTubeで夕闇を知ってライヴに来るお客さんも多いでしょうけど、ライヴで知ってYouTubeを観てという違ったルートで夕闇を知る人もより増えるでしょうね。

小柳:まぁ、そうですね。今までもYouTubeとライヴは直結できていたんですけど、そこは普通のバンドとは違うんで超デカいです。

-そして、ベスト盤『10年目の夕闇に誘いし漆黒の天使達』について、全曲再録に新曲も加えた豪華盤となりましたが、完成しての感想から聞かせてください。

小柳:ベストなんで新曲がズラッと入ったアルバムとは気持ちも違うんですけど、ガラッとアレンジが変わってる曲も多いから、聴いた人がどう思うだろう? というのは思いますね。古い曲は6~7年前に作った曲もあって、そのあとに得たものもエッセンスとして入ってるんですが、ずっとやってきた曲なんで0から作る苦労はなかったし、そこまで大変なこともなかったんですけど、新曲が加わって、過去曲たちがどう見えてくるか? みたいなところはあって。"前の方が良かった"と言う人もいるだろうし、新しく聴いてくれる人には新鮮に聴こえるだろうし、今は聴いた人のリアクションが楽しみです。収録曲はファンに人気の曲ばかりなので、悪くはないと思います(笑)。